先週金曜日の仕事帰り、
金沢21世紀美術館で開催中の「安宅英一の眼」を見てきました。
安宅コレクションはふだん大阪・東洋陶磁美術館に収蔵されていますが、
現在、改装工事のため、東京、福岡、金沢に収蔵品たちが出稼ぎに(笑)。
金沢は安宅家のゆかりの地で、今回の展覧地に入っています。
東洋陶磁美術館へは何度も行きコレクションをみています。
でもお気に入りの染付辰砂蓮華文壺もくるとのことで出かけました。
東京・福岡では200点あまりの展示がありましたが、
会場の都合で金沢では50点だけ。
それでも質の高い一級コレクションに、自然と歩みがゆっくりとなり、
1時間以上見ていました。
蓮華文壺には、「こんにちは、また逢えたね」と心のなかで話しかける私。
李朝後期の若い壺に描かれた蓮の、たゆたうようすは彼岸の趣きがあり、
いつもこの壺の前では時の経つのを忘れてしまいます。
富山県八尾出身の稀代の古美術商・広田不狐斎との品物をめぐっての攻防、
酒井家から譲り受ける際の緊迫したやりとりなども紹介され、
物にまつわるエピソードが、いっそうこの展覧会を充実したものにしていました。
しかし、安宅英一さんという方の物への妄執は恐ろしいかぎりです。
その一方で、美しい物を見つけたときは喜びでもあり、
苦しみでもあったということに、シンパシーを感じました。
と、いっても安宅さんと私では、品物の値段の桁がちがいますが(苦笑)。
今週14日金曜日には安宅コレクションの名にちなんで
能囃子「安宅」も美術館で奏されます。
また仕事帰りに寄ってみようと思います。
金沢21世紀美術館で開催中の「安宅英一の眼」を見てきました。
安宅コレクションはふだん大阪・東洋陶磁美術館に収蔵されていますが、
現在、改装工事のため、東京、福岡、金沢に収蔵品たちが出稼ぎに(笑)。
金沢は安宅家のゆかりの地で、今回の展覧地に入っています。
東洋陶磁美術館へは何度も行きコレクションをみています。
でもお気に入りの染付辰砂蓮華文壺もくるとのことで出かけました。
東京・福岡では200点あまりの展示がありましたが、
会場の都合で金沢では50点だけ。
それでも質の高い一級コレクションに、自然と歩みがゆっくりとなり、
1時間以上見ていました。
蓮華文壺には、「こんにちは、また逢えたね」と心のなかで話しかける私。
李朝後期の若い壺に描かれた蓮の、たゆたうようすは彼岸の趣きがあり、
いつもこの壺の前では時の経つのを忘れてしまいます。
富山県八尾出身の稀代の古美術商・広田不狐斎との品物をめぐっての攻防、
酒井家から譲り受ける際の緊迫したやりとりなども紹介され、
物にまつわるエピソードが、いっそうこの展覧会を充実したものにしていました。
しかし、安宅英一さんという方の物への妄執は恐ろしいかぎりです。
その一方で、美しい物を見つけたときは喜びでもあり、
苦しみでもあったということに、シンパシーを感じました。
と、いっても安宅さんと私では、品物の値段の桁がちがいますが(苦笑)。
今週14日金曜日には安宅コレクションの名にちなんで
能囃子「安宅」も美術館で奏されます。
また仕事帰りに寄ってみようと思います。