昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

天使との二泊三日 ④

2017年08月17日 | 日記
タクシー乗り場に向かう。 立ち上がった希子は思いの外、背が高い。170cm近くありそうだ。青のワンピースと思っていたが、実はレイヤード。ワンピースの下にジーンズと長袖Tシャツを身に付けている。キャリーバッグを手にして前を行く姿は、郊外の新興住宅街を闊歩するヤンママに見えなくもない。 希子の後ろからガード下を抜け出ると、そこは異世界。メグを膝にした希子と共にした空間が本来の居場所のように思える。 . . . 本文を読む