昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

天使との二泊三日 ③

2017年08月14日 | 日記
「質問していいかな」 「どうぞ」 「君、大学では何を学んだの?」 「そうきたか。聞きたいのね、それを。いいわよ。でも、その前に。“君”は止めよう。“希子”にして。いい?」 「了解」 「私が行った女子大は仏教系で、私が専攻したのは東洋哲学。納得できた?」 「納得というか、少し理解が深まったという……」 「嘘!納 . . . 本文を読む