昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第二章:1969年:京都新聞北山橋東詰販売所   とっちゃんの宵山 ⑱

2011年01月07日 | 日記
祇園祭の山鉾巡行は、四条烏丸から四条通り、河原町通り、御池通りと曲がって行き、烏丸通りを下る一周コース。だから、宵山の日の夕方にはコースにある市電の架線は外される。市電で行くのは止めた方がいい……。と、カズさんから忠告を受け、僕たちは鴨川の堤防を三条大橋まで下っていくことにした。 「よろしゅう頼むで~~」という“おっちゃん”の大きな声に押される . . . 本文を読む