昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第二章:1969年:京都新聞北山橋東詰販売所   とっちゃんの宵山 ⑫

2010年12月13日 | 日記
脱衣所に出るとすぐ、僕たち一人ひとりにコーラが手渡された。“白髪”を中心に小さな輪ができた。“白髪”の倒産劇の続きを聞いていると、桑原君と“長髪”が出てきて輪に加わった。“ぽっこり”が目配せをすると、“白髪” は話を中断。「まあ、倒産は経験せんほうがええ、ちゅうこっちゃ」と立ち上 . . . 本文を読む