俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月13日(木)

2024-06-13 07:07:52 | 日記
曇り、夕方晴れ
青葉して啄木鳥笑うような声 正子
啄木鳥の頭に赤き色青葉の木 正子
夏空の光に口開けけらつつき 正子

●昼間閉めていた窓を開けると、夕方の空は晴れていた。差し芽をしたポーチュラカが一つずつ花を開いている。朝顔の蔓も伸び始め、一つは支柱に巻いている。

●午後、「俳壇7月号」が届いた。花冠の広告と合同句集『泉』の紹介記事が掲載された。7月号は、「虚子生誕150年」の特集。「ホトトギス」からは、今もって多くの問題が提起される。虚子は女性に俳句の道を開いたが、今の俳人の8割が女性という。昭和40年代、私が俳句を作り始めたころは、8割が男性だった。男性が多いとも思わなかった。

●今朝は5時すぎに散歩にでかけた。鯛ヶ崎公園の丘の道を歩いていると、啄木鳥が木を叩く音が聞こえる。音のするところを探すと、民家の枯れた木にいた。横向きで木を叩いている。そのうちもう一羽飛んで来た。幹をくるっと回っては枝を移る。コゲラのようだ。さらに歩いて、崖っぷちの公園まで来た時、アオゲラだろう、鳴く声が聞こえた。ケラの声はもう聞き分けられるようになった。公園の椎の大木にいる。そのうち近くの枯木に移ったので、よく見えるようになった。もう一羽がやってきて、今朝はここでも2羽になった。

ケラの鳴き声を何とか表すと「キョ、キョ、キョ」でもあるが、「ケケケケ」でいいかと思う。書き表わすと笑い声のようでもある。啄木鳥が笑う鳥に思えてきた。今日は4羽の啄木鳥を見たことになる。帰りにも同じ鳥なのだろうが、欅で「ケケケケ」とよく鳴いていた。

●興禅寺の菩提樹に手を伸ばして花をよく見ると、ミモザが枯れたような花は実に変わりつつあった。葉柄の根元から葉と花の茎が出て、花の下には一枚の細長い丸い葉がついている。デザインされたような小さな葉と実である。持ち帰った葉っぱは押し花にした。実はその辺において乾燥させる。
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