表参道の伊藤病院へ。半年ごとの定期健診と薬をもらうため。
連日の猛暑のわりに、欅並木に覆われた歩道は、それほどの厚さではない。欅の幹は80センチくらいになっている。
帰り、北青山の紀伊国屋スーパーに寄る。胡麻たっぷりの大きな煎餅と本わらびもちを買う。
山陽堂で、『異邦人』(カミュ・窪田啓作訳・新潮文庫)、『変身』(カフカ・高橋義孝訳・新潮文庫)、
『長いお別れ』(レイモンド・チャンドラー・清水俊二訳・早川書房)を買う。
学生時代夏休みの読書と言えば、その薄い本のためのせいか、『異邦人』『変身』だ。今回もわが夏休みのために買った。薄い本とはいえ、一日で2冊読む気力はなくなった。『異邦人』の第2部、刑務所はよくわかる。その気分に染まりそうになる。その気分を救うのは、アルジェの美しい風景。ちょっと旅行してみたくなる。本当は、第2部がよくわかってはいけないのかもしれない。