広島福山
★亥の子の子らまた坂道を上の家へ 正子
○今日の俳句
丸ごとの大根抱えてただいまと/高橋秀之
下五の「ただいまと」がこの句の命であって、作者の思いは、この言葉に尽きる。そう読み取れば、「丸ごとの大根抱えて」も、みずみずしく頼もしい。(高橋正子)
●武蔵小杉のモンベルへ普段着を買いに行く。駅隣接の三井ビルのショッピングモールで、売り場は広い。秋には普段着によいものがあったが、今はフリースとTシャツぐらい。適当なのがなくあきらめて30分ほど見て帰る。
夕食にキノコソースのハンバーグを句美子に届ける。お土産に手作りのシュトーレンをもらう。小さめを5個つくったので、大学・大学院の数学とドイツ語の恩師二人に紅茶と珈琲をセットして贈ったとのこと。シュトーレンは2週間前に作っていたが、食べごろになったのであげる、とのこと。食べるとき砂糖がこぼれるから厳重注意だそうだ。バターに粉砂糖をしみこませたもので覆っている。そして細いクリスマスカラーのリボンを十字にかけて、ドイツのものそっくりになっていた。
思いついた、句美子と婿さんにペアでモンベルのフリースをあげようと。モンベルに行ったのがむだではなかった。
○侘助
[侘助/横浜日吉本町]
★侘助の莟の先きに止まる雪/松本たかし
★侘助や波郷破顔の大写真/水原春郎
★侘助や茶釜に湯気の立っており/多田有花
★侘助へ寺の障子の真白かり/高橋正子
★日表も葉影も侘助うす紅/高橋正子
横浜日吉に移って来る前は、愛媛に住んでいたが、松山郊外の砥部の自宅は百坪を少し超えていたので、いろいろ好のみの庭木や草花を植えていた。特に椿は三十本以上もあっただろうか。冬の初めに初嵐が咲き、それから赤い侘助が咲いて、名の知らないものから、肥後や乙女なども順次咲いた。裏の谷川に添って藪椿が茂り、年末からほちほち花を咲かせた。不意に来客があるときは、この枝を一本もらうこともあった。それなりの恰好がついたのである。
ワビスケ(侘助) 中国産種に由来すると推測される「太郎冠者(たろうかじゃ)」という品種から派生したもの。「太郎冠者」(およびワビスケの複数の品種)では子房に毛があり、これは中国産種から受け継いだ形質と推測される。一般のツバキに比べて花は小型で、猪口咲きになるものが多い。葯が退化変形して花粉を生ぜず、また結実しにくい。なおヤブツバキの系統にも葯が退化変形して花粉を付けないものがあるが、これらは侘芯(わびしん)ツバキとしてワビスケとは区別される。 花色は紅色~濃桃色~淡桃色(およびそれらにウイルス性の白斑が入ったもの)が主であり、ほかの日本のツバキには見られないやや紫がかった色調を呈するものも多い。少数ながら白花や絞り、紅地に白覆輪の品種(湊晨侘助)などもある。 名前の由来としては諸説あり、豊臣秀吉朝鮮出兵の折、持ち帰ってきた人物の名であるとした説。茶人・千利休の下僕で、この花を育てた人の名とする説。「侘数奇(わびすき)」に由来するという説。茶人・笠原侘助が好んだことに由来する説などがある。
◇生活する花たち「茶の花・花八つ手・木瓜」(横浜下田町・松の川緑道)
★亥の子の子らまた坂道を上の家へ 正子
○今日の俳句
丸ごとの大根抱えてただいまと/高橋秀之
下五の「ただいまと」がこの句の命であって、作者の思いは、この言葉に尽きる。そう読み取れば、「丸ごとの大根抱えて」も、みずみずしく頼もしい。(高橋正子)
●武蔵小杉のモンベルへ普段着を買いに行く。駅隣接の三井ビルのショッピングモールで、売り場は広い。秋には普段着によいものがあったが、今はフリースとTシャツぐらい。適当なのがなくあきらめて30分ほど見て帰る。
夕食にキノコソースのハンバーグを句美子に届ける。お土産に手作りのシュトーレンをもらう。小さめを5個つくったので、大学・大学院の数学とドイツ語の恩師二人に紅茶と珈琲をセットして贈ったとのこと。シュトーレンは2週間前に作っていたが、食べごろになったのであげる、とのこと。食べるとき砂糖がこぼれるから厳重注意だそうだ。バターに粉砂糖をしみこませたもので覆っている。そして細いクリスマスカラーのリボンを十字にかけて、ドイツのものそっくりになっていた。
思いついた、句美子と婿さんにペアでモンベルのフリースをあげようと。モンベルに行ったのがむだではなかった。
○侘助
[侘助/横浜日吉本町]
★侘助の莟の先きに止まる雪/松本たかし
★侘助や波郷破顔の大写真/水原春郎
★侘助や茶釜に湯気の立っており/多田有花
★侘助へ寺の障子の真白かり/高橋正子
★日表も葉影も侘助うす紅/高橋正子
横浜日吉に移って来る前は、愛媛に住んでいたが、松山郊外の砥部の自宅は百坪を少し超えていたので、いろいろ好のみの庭木や草花を植えていた。特に椿は三十本以上もあっただろうか。冬の初めに初嵐が咲き、それから赤い侘助が咲いて、名の知らないものから、肥後や乙女なども順次咲いた。裏の谷川に添って藪椿が茂り、年末からほちほち花を咲かせた。不意に来客があるときは、この枝を一本もらうこともあった。それなりの恰好がついたのである。
ワビスケ(侘助) 中国産種に由来すると推測される「太郎冠者(たろうかじゃ)」という品種から派生したもの。「太郎冠者」(およびワビスケの複数の品種)では子房に毛があり、これは中国産種から受け継いだ形質と推測される。一般のツバキに比べて花は小型で、猪口咲きになるものが多い。葯が退化変形して花粉を生ぜず、また結実しにくい。なおヤブツバキの系統にも葯が退化変形して花粉を付けないものがあるが、これらは侘芯(わびしん)ツバキとしてワビスケとは区別される。 花色は紅色~濃桃色~淡桃色(およびそれらにウイルス性の白斑が入ったもの)が主であり、ほかの日本のツバキには見られないやや紫がかった色調を呈するものも多い。少数ながら白花や絞り、紅地に白覆輪の品種(湊晨侘助)などもある。 名前の由来としては諸説あり、豊臣秀吉朝鮮出兵の折、持ち帰ってきた人物の名であるとした説。茶人・千利休の下僕で、この花を育てた人の名とする説。「侘数奇(わびすき)」に由来するという説。茶人・笠原侘助が好んだことに由来する説などがある。
◇生活する花たち「茶の花・花八つ手・木瓜」(横浜下田町・松の川緑道)