俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月8日(金)

2017-12-08 11:24:31 | 日記
★散ればすぐ桜冬芽の鋭がりたり  正子

○今日の俳句
太き枝しならせリンゴは豊作に/古田敬二
豊作のリンゴは、その重さで、太い枝をしならせている。太い枝も赤く熟れたリンゴの重量に耐えて実りを支えている。微笑みのこぼれているようなリンゴの木だ。(高橋正子)

●どんより曇った冬空。昨日届いた角川俳句年鑑を通読。論評の書き手は知らない人がほどんど。今の若い人を見るとみんな同じように見える。それと似た印象。
漱石忌ネット句会の締め切りが明日に迫る。清記の準備を始める。

午後(1時から)上野の東京都美術館に「ゴッホ展」を見に信之先生と行く。昼前に急に信之先生が言い出したため、午後になった。
展示会場で小学館の「ゴッホ」の画集と土産に「寝室」「夾竹桃」「アイリスが前景にある野」のファイルを買う。絵葉書より色がきれいなため。ゴッホの色で一番好きなのは「青」次が「白」次が「黄色」次が「緑」。
帰り、公園内のスターバックの野外でコーヒーをのむ。戸外にパティオストーブが置いてあって、雀が人を恐れず傍の欅の木から降りて、寄ってくる。食べこぼしを拾うのだろう。パティオストーブは半径6メートルほどが温められるらしい。ガスボンベ20キロで22時間持つそうだ。効き目があるのかよくわからなかったが、さほど寒さを感じなかったので、暖房の効果かもしれない。

俳句

○檀(まゆみ)の実

[檀(まゆみ)の実/横浜日吉本町]

★檀の実こぼさじと折る力ゆるめ/加倉井秋を
★檀の実朝は真近に穂高澄み/望月たかし
★泣きべそのままの笑顔よ檀の実/浜田正把
★また風を呼ぶたわわなる檀の実/山元重男

 マユミ(檀、真弓、檀弓、学名:Euonymus hamiltonianus)とは、ニシキギ科ニシキギ属の木本。別名ヤマニシキギとも呼ばれる。日本と中国の林に自生する。秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、盆栽に仕立てられることもある。秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。

 2012年10月14日 天気 曇のち小雨
 今日、ネットのお友達のブログに、みごとな真紅の檀の実の写真が載っていた。ご自宅の庭の木だという。彼女は静岡県の西部にお住まいなので、この前の台風の風害がひどくて、庭の木々の葉っぱや檀の実など、かなり落ちてしまう被害に遭ったそうだ。実は、上の檀の実の写真は、台風前の先月20日にいつもの都立公園で撮ったもの。元々まだ丈の低い木だが、今年は猛暑のせいか木の元気がなく、実が少なくて寂しかった。で、昨日はそろそろ実が弾けるころかな、と思い寄ってみたら・・なんと、2本ある木の1本が実を付けたまま丸ごと枯れていた。(ブログ「KUMIの句日記」より)


◇生活する花たち「椿・野葡萄・くこ」(横浜市都筑区東山田)
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