俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月21日(土)

2015-11-21 08:55:56 | 日記
   琵琶湖
★平らかな湖水に向きて冬はじめ  正子
「平らかな湖水」に日本で最大の面積と貯水量を持つという琵琶湖のイメージがすっと入って参ります。琵琶湖一杯に水を湛え何処までも澄み渡る湖面に向けば、遠山の色、湖に浮く鴨の光景も視野に入り、新鮮な冬の始めを感じられる大きな情景が見えて参ります。(佃 康水)

○今日の俳句
牡蠣揚がる瀬戸の潮を零しつつ/佃 康水
広島は、牡蠣の産地として知られていますが、牡蠣の水揚げを間近に見て詠んだ句があります。潮を零しながら、しかも瀬戸の、と具体的な詠みに情景がくっきりと浮かび上がっています。(高橋正子)

○地縛 (じ縛り)

[地縛/横浜日吉本町]

 地縛 (じしばり、学名 Ixeris stolonifera)は、キク科ニガナ属の多年草。日当たりの良い山野や田の畦などに自生する。名前の由来は、茎が地面を這っている様子が、地面を縛っているように見えることから。4-7月にタンポポに似た花を咲かせる。花茎の先に2cm程の黄色の頭花を1-3個つける。葉は1-3cmの卵円形。よく似るオオジシバリとの見分けは葉の形が、ジシバリは丸い卵形、オオジシバリの葉は細長い楕円形。別名の「岩苦菜(いわにがな)」は、岩場にも生え、茎葉は苦いことから。
 ジシバリ(地縛り)の花は、雨の日や曇りの日には開かず、太陽が昇ってくると開き始め、夕方になると萎んでしまうという睡眠運動を繰り返す。茎を折ると白い乳液が出て手につくとべとべとし、やがて黒く変色する。原産地(原生地)は、日本、朝鮮半島、中国。花言葉は人知れぬ努力、忍耐である。

★じしばりの黄花に秋の陽が高し/高橋信之

◇生活する花たち「茶の花・茶の実・欅黄葉」(川崎市宮前区野川・影向寺)
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