俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月26日(木)

2013-12-26 07:52:45 | Weblog
★水仙の香を吸いながら活けており  正子
花を活ける折は、いつもその香りをききますが ―― こと水仙の香は、花の少ない季節に、清楚な佇まいから立ちのぼるゆえでしょうか、小さな驚きを誘います。うららかな冬の日、水仙を活ける歓びに、ご一緒させて頂いたようです。正子先生のブログに教わりました「水仙の糊」の香りも、想像の内にひろがってまいります。(川名ますみ)

○今日の俳句
冬晴れて登ることなき山のぞむ/川名ますみ
冬晴れに高い山が望める。その山に自分は決して登ることはできないが、その山の姿のすばらしさに、登ることはかなわないが、せめて心だけでも登ってみたい思いや憧れがある。(高橋正子)

○きちじょうそうの実

[きちじょうそうの実/東京白金台・自然教育園]_[きちじょうそうの実と花/東京白金台・自然教育園]

★解夏草を持ちて僧来る海女の家/石原八束
★吉祥草咲き出でて世をおそるるや/青柳志解樹
★吉祥草日暮は早くなりにけり/佐久間耕

キチジョウソウ(吉祥草、学名:Reineckea carnea)は、百合(ゆり)科キチジョウソウ属の常緑多年草。日本国内では関東から九州、また中国の林内に自生し、栽培されることもある。地下茎が長くのびて広がり、細長い葉が根元から出る。花は11月頃に咲く。ヤブランにやや似た穂状花序で茎は紫色、花は白い花被が基部で合生し筒状となっている。果実は赤紫色の液果。花が咲くことが少なく、たまに花が咲くときにはよいこと(吉事)があると言われたため、吉祥草の名が付いた。実際には毎年秋に花を咲かせるのだが、生い茂った葉に隠され、葉をかき分けなければ目に付かないことが原因のようだ。解夏草はキチジョウソウの別称。


◇生活する花たち「冬椿①・冬椿②・山帰来の紅葉」(横浜・綱島)
コメント (1)
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