快風丸

俺の船に乗らないか。

勝利の価値

2012-01-26 00:02:23 | Weblog

 ベスト4ならず。

アンディー・マレーは、ランキング4位。全豪オープンは、2年連続のファイナリスト。

スコアは、ストレートだったが、内容のある、面白い試合だった。

両者、プレイスタイルが似ている。多彩なショット、緩急をつけ、ていねいにコースをつく。

錦織選手、まったく打ち負けてはいなかった。

印象としては、連戦の疲れが出たという感じ。あとすこし、という惜しいミスが多かった。

 初めて、大きな大会の1回戦から観戦して、分かったことがある。

チャレンジャーが勝ち上がることのむずかしさである。

たとえば、ランキング1位のジョコビッチであれば、1試合を1時間台で

かたずけることができる。勝ち上がっても、体力を温存できる。

ところが、錦織選手だと、上位の選手と競り勝たなくてはならず、4時間

近いタフなゲームを中1日で続けなくてはならない。4時間を全力で走り、

考え、集中力を持続しなければ、世界のトップ選手には勝てない。

だからこそ、勝利には大きな価値がある。

負けて残念とか、悔しいという気持ちが微塵もない。不思議なくらいだ。

そう、今シーズンは、始まったばかり。グランドスラム大会ベスト8、おめでとう。

最高の、さい先の良いスタートを切ったというわけだ。

 もうすぐなんだ、世界は今、僕らのほんの少し先に見えている。