ベスト4ならず。
アンディー・マレーは、ランキング4位。全豪オープンは、2年連続のファイナリスト。
スコアは、ストレートだったが、内容のある、面白い試合だった。
両者、プレイスタイルが似ている。多彩なショット、緩急をつけ、ていねいにコースをつく。
錦織選手、まったく打ち負けてはいなかった。
印象としては、連戦の疲れが出たという感じ。あとすこし、という惜しいミスが多かった。
初めて、大きな大会の1回戦から観戦して、分かったことがある。
チャレンジャーが勝ち上がることのむずかしさである。
たとえば、ランキング1位のジョコビッチであれば、1試合を1時間台で
かたずけることができる。勝ち上がっても、体力を温存できる。
ところが、錦織選手だと、上位の選手と競り勝たなくてはならず、4時間
近いタフなゲームを中1日で続けなくてはならない。4時間を全力で走り、
考え、集中力を持続しなければ、世界のトップ選手には勝てない。
だからこそ、勝利には大きな価値がある。
負けて残念とか、悔しいという気持ちが微塵もない。不思議なくらいだ。
そう、今シーズンは、始まったばかり。グランドスラム大会ベスト8、おめでとう。
最高の、さい先の良いスタートを切ったというわけだ。
もうすぐなんだ、世界は今、僕らのほんの少し先に見えている。