goo blog サービス終了のお知らせ 

ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

実感と乖離した音楽チャートが変えるCDセールスの意味、乃木坂46が直面する「人気」の評価基準 [22Mar16]

2016-03-22 22:00:00 | 芸能
永島聖羅、3月30日(水)夜のFMラジオ番組をもって、乃木坂メンバーとしての仕事がすべて終了

3月30日(水) 21 : 30 ~ @FM『メガネ赤札堂presents 乃木坂46永島聖羅のデリシャス・ミュージック』
@FMの番組公式サイト

永島聖羅の公式ブログ
[名古屋卒業ライブの前々日]
「デリシャス、舞台☆永島聖羅 ☆*713」(2016/03/17_22:54)
[ライブの前日夜]
「ライブがはじまる☆永島聖羅 ☆*714」(2016/03/18_23:54)
[ライブ1日目終了後]
「明日でラスト☆永島聖羅☆* 715」(2016/03/20_00:12)
[ライブ2日目終了後]
「卒業☆永島聖羅☆*716」(2016/03/21_11:00)

当ブログの関連記事
永島聖羅の涙と笑顔、11th選抜の発表から始まった2015年の長い旅 [19Dec15#2]
永島聖羅のいない乃木坂、らりん卒業を巡るグループの現状と未来 [19Dec15]
11th選抜は序列固定型「超無難」選抜、構想力の欠如が招いた松村沙友理3列目と永島聖羅の涙 [19Jan15]
乃木坂の風 15Feb14 ~ コスプレ感が逆に生きた白石麻衣、一瞬で輝きを見せた永島聖羅 in 仮面ティーチャー
乃木坂の風 09Feb14 ~ 急成長の永島聖羅、緊張する琴子とみり愛、センスを見せた山崎怜奈 in NOGIBINGO!2
乃木坂の風 21Jan14 ~ 8th選抜を予想する(2)、万理華、樋口、永島、中元、星野、熾烈なバック8攻防戦
乃木坂の風 15Jan14 ~ 突っ込まれまくる永島聖羅、強烈ゆったんネタをぶっ込む衛藤美彩 in 「おに魂」
乃木坂の風 12Dec13 ~ 永島聖羅がトークの実力を発揮、bayfm「K・WEST」に伊藤寧々、井上小百合と出演
乃木坂の風 07Dec13 ~ 白石麻衣が好調「温泉宿のぎざか」、永島聖羅は「開運音楽堂」で大暴れ!
乃木坂の風 31Oct13 ~ モー娘。のソチ五輪、AKB48の連続ミリオン、そしてやっぱり永島聖羅は美しい
乃木坂の風 27Oct13 ~ 45人の永島聖羅、「らりんを探せ」が教える乃木坂派の魅力
乃木坂の風 18Jul13 ~ 7th選抜への道、生田絵梨花の思い、永島聖羅の不満にどう答えるか
乃木坂の風 08May13#2 ~ 「プリンシパル」6日目、生田独走、橋本と永島追走、松村長女役獲得
乃木坂の風 05May13 ~ 第二幕出演スコア、生田と高山が同点1位、永島は単独3位、プラス能條の4人が全出演


川後陽菜が18歳の誕生日に秀逸なブログをアップ!

「#川後陽菜生誕 大人 のエイティーン!」(2016/03/22_00:00)


乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

03月17日(木) ~ 27日(日)
[舞台]「【最終章】學蘭歌劇『帝一の國』―血戦のラストダンス―」in 東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo。井上小百合と樋口日奈がWキャスト方式によりヒロイン「白鳥美美子」役で出演。11日間、17公演。
(上演スケジュール)
03月22日(火) [6日目] 第8公演(樋口日奈, 19:00~)
03月23日(水) [7日目] 第9公演(井上小百合, 14:00~)&第10公演(井上小百合, 19:00~)
03月24日(木) [8日目] 第11公演(井上小百合, 14:00~)&第12公演(井上小百合, 19:00~)
03月25日(金) [9日目] 第13公演(樋口日奈, 19:00~)
03月26日(土) [10日目] 第14公演(樋口日奈, 13:00~)&第15公演(樋口日奈, 18:00~)
03月27日(日) [11日目千秋楽] 第16公演(井上小百合, 13:00~)&第17公演(井上小百合, 18:00~)

03月23日(水)
乃木坂46の14枚目「ハルジオンが咲く頃に」発売
24 : 00 ~ 24 : 53 [AM] ニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』に中田花奈と中元日芽香が出演。

03月26日(土)
25 : 53 ~ [地デ] TBS『COUNTDOWN TV SPECIAL FES』。乃木坂と欅坂が3月11日(金)に登場したフェスの模様を放送。

03月27日(日)
20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1「らじらー!SUNDAY」が、中元日芽香MCの乃木坂回。橋本奈々未が出演。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]
乃木坂公式サイトの「スケジュール」



前回の記事に、欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」が、YouTubeにMVが公開されるやいなや、すごい勢いで再生回数を伸ばしていると書きましたが、この連休中も、上昇スピードは衰えなかったようで、22日(火)午後6時現在、110万回を突破するレベルに達しています。

「ハルジオンが咲く頃」MVなどと比較するため、表にまとめておきます。

(表1) YouTubeに公開された乃木坂、欅坂、BABYMETALの最新楽曲MV再生回数

凡例
再生回数 at 記録を取った日時
# 曲名をクリックすると、YouTubeにアップされている公式MVを観ることが出来ます。いきなり動画が始まるので、音声などにご注意下さい

乃木坂46の14枚目表題曲
「ハルジオンが咲く頃」MV(Full Ver.)
000万 at 03月01日(火) 公開スタート
128万 at 03月18日(金)18:00
↓4.5万回/日
146万 at 03月22日(火)18:00
# フルバージョン公開は03月22日(火)23:59まで

欅坂46の01枚目表題曲
「サイレントマジョリティー」MV(Full Ver.)
000万 at 03月15日(火) 公開スタート
053万 at 03月18日(金)18:00
↓14.5万回/日
111万 at 03月22日(火)18:00
# フルバージョン公開は04月05日(火)23:59まで

BABYMETALのアルバム「METAL RESISTANCE」(04/01)の収録曲
「KARATE」MV(Full Ver.)
000万 at 03月17日(木) 公開スタート
152万 at 03月22日(火)18:00

乃木坂46のカップリング曲

「釣り堀」MV(Full Ver.)
000万 at 03月08日(火) 公開スタート
030万 at 03月18日(金)18:00
035万 at 03月22日(火)18:00

「急斜面」MV(Full Ver.)
000万 at 03月08日(火) 公開スタート
033万 at 03月18日(金)18:00
041万 at 03月22日(火)18:00

「不等号」MV(Full Ver.)
000万 at 03月17日(木) 公開スタート
017万 at 03月22日(火)18:00

「急斜面」MV(Full Ver.)
000万 at 03月17日(木) 公開スタート
013万 at 03月22日(火)18:00

# 4曲すべてフルバージョン公開は03月22日(火)23:59まで


前回記事では、3月18日(金)午後6時における再生回数を記録したので、丁度、この4日間に渡る平均上昇速度が計算出来ます。

上表のように、「ハルジオンが咲く頃」が1日4.5万回のペースで数字を伸ばしたのに対して、「サイレントマジョリティー」は、1日14.5万回と、3倍のスピードで再生回数を積み上げている。

その結果、18日(金)の段階で75万回だった両者の差が、1日10万回ペースで縮まり、現在では、35万回にまで近づいています。


乃木坂14枚目に収録された楽曲のフルバージョンMVは、今日の深夜24時で、ショートバージョンに差し替えられるそうなので、「サイレントマジョリティー」の数字が、「ハルジオンが咲く頃」を抜く状況は、幸いながら(笑)、起こらないと思います。

しかし、「サイレントマジョリティー」MVのフルバージョン公開は、CDリリース直前の4月5日深夜まで続くので、公開終了時点における再生回数は、「ハルジオンが咲く頃」MVを抜く可能性が濃厚で、200万回を越えてもおかしくない。

「ハルジオンが咲く頃」と「サイレントマジョリティー」は、フルMVの公開期間が共に21日と同じなので、もし欅坂が乃木坂を50万回以上も上回るとなると、新人の勢いに押されている雰囲気が漂ってきて、乃木坂ファンとしては、心中穏やかならざるものがあります(笑)。


連休中、ツイッターなどを眺めていると、「乃木坂」で検索しても、欅坂の話題が含まれるツイートが次々と現れ、「サイレントマジョリティー」MVを何度も視聴しているという声が溢れていました。

今週発表される3月28日付(03/14~03/20)の「Billboard JAPAN Hot100」では、欅坂46の「サイレントマジョリティー」に関する、これら大量のつぶやきが、「ツイート数」のランキングをかなり上位に押し上げる筈で、さらに、MV再生回数の数字もど真ん中で入ってくるので、おそらく、欅坂のオリジナル曲として、初めて、総合100位以内にランクインして、「Billboard JAPAN」の一般公式サイトに、名前が登場すると思います。

選抜の固定化や音楽ステージのマンネリ化で、乃木坂に閉塞感が漂う中、シャープな楽曲を引っさげて登場した欅坂への期待が、膨らむだけ膨らんでいる節がある。

私も、乃木坂関連のブログを書き始めてから、色々なデータを調べてきましたが、こんなに明確に、グループの勢いを感じさせる数字は初めてで、本当に人気が上昇しているときは、驚くほどクリアに分かるもんなんだと、感心しきりの数日でした。

やはり、相当数の乃木坂ファンが、欅坂に心を奪われ、それと一緒に、財布の中味も流れ始めるのでしょうか(笑)。


(表1)には、4月1日(金)に2枚目のスタジオアルバム「METAL RESISTANCE」を発売するBABYMETALについて、収録曲「KARATE」のMV再生回数を載せておきました。

このMVの公開スタートは、「サイレントマジョリティー」MVの2日後ですが、すでに150万回を越える再生回数に達していて、さすがはBABYMETALと言いたくなります。

5日で150万回ということは、1日30万回のペースで再生され続けているわけで、1ヶ月ほどで1千万回に達する計算です。

このクラスの勢いと、それを持続させる持久力がないと、1千万回、2千万回といった世界は見えてこないのだと思います。

しかし、まだCDデビューを果たしていない欅坂の楽曲MVが、1日15万回ペースで再生されているのは、驚異的な出来事で、それを支えている中軸が乃木坂ファンだとすれば、複雑な心境になります(笑)。


猛烈なスタートダッシュを切りつつある欅坂は、乃木坂にとって、人気が向上するプラスの効果をもたらすのか、それとも、マイナスの影響が出て、人気低落を招くのか。

前回記事で指摘したように、「ハルジオンが咲く頃」のCDセールスは、個別握手会の全体完売率が70%と、かなり売り切ってから、「サイレントマジョリティー」の応募が始まったため、ほとんど影響はなかったと思います。

しかし、担当部数の少ない若いメンバーに、一部、影響が出ている節があって、今後、欅坂の知名度が上昇するにつれて、乃木坂メンバーの握手会人気がどう動くのか、気になる部分はあります。


ただ、欅坂の出現以上に、これからの乃木坂にとって、厳しい影響を与えると危惧される点がある。

今日は、2016年初めてのCDリリースを明日に控え、乃木坂46が直面するだろう、この「懸念材料」を考えてみます。

それは、シングルCDの売り上げ枚数で順位を付ける、従来型音楽チャートに対する、社会の注目度低下です。


オリコンは、「ランキングページ」のトップに、シングルCDのチャートを掲載しています。

最近では、DVD、カラオケ、書籍などなど、様々なランキングを調査発表していますが、この配置を見ても、やはり、CDセールスに基づく音楽チャートが、もっとも重視されていることが分かる。

ところが、2015年の「CDシングル」年間ランキングを見ると、1位から4位までがAKB48のシングル、さらに、5位から10位までは、8位に嵐が入っている以外、SKE48、乃木坂46、NMB48のシングルが並んでいる。

つまり、トップ10の中、9個がAKB48Gと乃木坂のシングルで占められている。

しかし、私のように、通常よりはAKB48Gを聴いている筈の人間でも、乃木坂以外のこれらシングルについては、タイトルを見ても、表題曲のメロディや歌詞が微かにしか浮かばない。

おそらく、2015年の年間チャートを見た多くの人は、全く知らない楽曲が、1位から10位に並んでいると感じるでしょう。


音楽チャートは、どの曲が流行っているのかを教えてくれる、ヒット指標としての意味があるから、多くの人が関心を寄せる。

しかし、ここまで一般の実感と乖離したチャートは、眺めても意味がないので、掲載サイトにアクセスしたり、お金を払って情報を欲しいと考える人が、少なくなっていく可能性がある。

決定的なのは、2103年と2014年は、EXILEが1曲、嵐が2曲、トップ10に入っていたのに、2015年は、嵐の1曲だけになってしまったことです。

女性ファンは、男性ファン以上に、J-POPを支える重要な存在ですが、1ページ目が、AKB48Gと乃木坂で埋め尽くされたチャートだと、関心を持つ意欲が大幅に削がれてしまっても無理からぬことでしょう。


ただ、シングル売り上げランキングへの注目度が下がっても、グループとしてたくさんのCDが売れているなら、お金が入ってくるのだから、一見、問題ないように思えます。

しかし、AKB48Gや乃木坂46は、多くの人が注目する音楽チャートのトップに、グループと楽曲の名前を載せることで、自らの人気の高さを誇示して、スポンサーを呼び込み、テレビなどへの出演機会を獲得する戦略を取ってきた。

もし、CD売り上げランキングに対する世間の注目度が下がったら、それは、AKB48Gや乃木坂への関心が薄くなることを意味しています。

極端な話、どこの会社も発売第1週のCDセールスを調べず、メディアも記事として取り上げなければ、48Gと乃木坂は、急速に世間から忘れられていくかもしれない。

そこまで行かなくとも、「ミリオン維持」や「前作越え」に眉一つ動かさない人が、どんどん増え続けると、握手会によるCDセールスを基盤に、人気をアピールするアイドルグループは、極めて厳しい立場に置かれると思います。

そして、そんなシビアな現実が、48Gと乃木坂を飲み込みつつある。


インターネットによる音楽配信が、急速に浸透してきた昨今、音楽CDのセールス全体が低下傾向にあるのは当たり前です。

アーティストの楽曲を、CDを使って配布する時代は終わりつつあり、さらに、最近では、iTunes Storeやレコチョクによる「ダウンロード」だけでなく、LINE MUSICやApple Musicなど「定額聴き放題」が登場して、利用者を増やしつつある。

こういう時代に、CDが何枚売れたかで順位を付け、ヒットの度合いを示す音楽チャートとするのは、さすがに無理がある。

実際、そうやって作った年間チャートには、ほとんどの人が知らない歌が、1位から何曲も並んでいる一方、誰もが知っている「アナと雪の女王」は見当たらない(笑)。


もし、握手会などの特典を付けたCDを、そうでないCDと区別し、複数盤種も収録内容で細かく分けて、それぞれの売り上げ枚数を示せば、ヒット指標としての意味を、ある程度は保てたかもしれません。

しかし、全部を一括して合算してしまうと、収録曲が本当に流行っていて、その結果、CDセールスが伸びているケースを、特典の魅力で売れているケースから切り離すことが出来ず、せっかくのヒット曲がランキングに反映されない危険がある。

調査会社はお金を使ってCDの売り上げ枚数を調べているので、今でも、それらには十分意味があると主張したいだろうけど、現実問題として、ランキング表の上位に、普通の人がほとんど分からない曲が並び、多くの人が知っている曲が、随分と低い順位であれば、そういったチャートに興味を失う人が続出するのは、避けられないでしょう。


CDセールスによる音楽チャートへの関心度は、今年、さらに低下する可能性がある。

EXILEやジャニーズが、シングルCDのトップ10に入らなくなったのは、それを察知して、DVDによる映像コンテンツなどに、主軸を移したからじゃないでしょうか。

特典にお金と労力を投入してCDセールスを引き上げても、音楽業界や一般社会から、それに見合った評価を得られないのだとすれば、別のジャンルに力を注ぐのは、当然の判断だと思います。


乃木坂のCDセールスは、2016年に、大きく低下することはないと思います。

かりに欅坂の出現によって、握手会の全体セールスが、徐々に削られても、その分を欅坂が吸収すれば、「46」グループとしては問題がない。

しかし、「定額聴き放題」といった音楽配信が主流になりつつある時代に、CDセールスへの社会的関心が下がっていくのは当たり前で、そうなってくると、その数字をヒット指標としては勿論、人気指標と捉える発想も薄れていく。


こういった価値観の変化は、乃木坂というグループに対する見方を変えていく可能性がある。

興味深いのは、テレビ局主催の大型音楽祭への最近の出演状況です。

乃木坂は、以下の二つに呼ばれている一方、

TBS『COUNTDOWN TV SPECIAL FES』
03月11日(金) 国立代々木競技場第二体育館

日テレ『ZIP!春フェス2016』
03月31日(木) 東京ドームシティホール

次の『MステSP』はおそらく出られず、『うたの春まつり』はまだ出演アーティスト欄に名前がない。

テレ朝『MUSIC STATION 3時間SP』
03月25日(金)

フジテレビ『FNSうたの春まつり』
03月28日(月)


CDセールスに対する社会の評価が変わっても、多くのファンを握手会に呼び込めるのであれば、乃木坂に出演してもらうことで、その観客動員力によって、大きな会場を埋めることが出来る。

『COUNTDOWN TV SPECIAL FES』と『ZIP!春フェス2016』は、イベントとしての成功が重視される音楽祭で、こういったフェスへのオファーは途切れていない。


しかし、『MステSP』や『うたの春まつり』は、ゴールデンタイムに生放送される音楽祭で、何より、視聴率が問題になる。

観客動員数ではなく、テレビで視聴率を稼げるほど、「人気」があるのか、あるいは、ステージが面白いのか、出演アーティストを選ぶとき、そこが一番に問われるでしょう。

3月23日(水)に14枚目を発売するのだから、この二つは是非とも出演したい番組ですが、少なくとも、『MステSP』には出ないようです。

『うたの春まつり」は、第2弾で、AKB48とももいろクローバーZの参加が発表されましたが、「支店」と乃木坂・欅坂は、現時点でアナウンスがありません。


以前の記事で指摘したように、2015年、乃木坂は、『FNSうたの夏まつり』と『FNS歌謡祭』において、他アーティストとのコラボステージが、生田絵梨花のピアノ伴奏しかなく、2013年、2014年と比べて、出番が大幅に減少しています。

永島聖羅のいない乃木坂、らりん卒業を巡るグループの現状と未来 [19Dec15]
輝いた乃木坂のビジュアルと生田絵梨花のピアノ、しかし存在感の低下が止まらない in FNS歌謡祭 [06Dec15]

CDセールスへの意識が変化して、音楽業界、テレビ局、スポンサー企業などが、ファンに対するイベント動員力を、視聴率を稼ぐ人気や楽曲ステージの魅力から切り離して考えるようになると、乃木坂は、ますます生放送の大型歌謡祭に呼んでもらえなくなり、音楽グループとしての存在感が低下していきます。

音楽関係者が、今の乃木坂をどう見ているのか、『FNSうたの春まつり』への出演有無と貰えるステージ数は、2016年を占う、重要なポイントになると思います。

同時に、48Gの4つある「支店」がどういう扱いになるのか、その辺も、CDセールスを「人気」の中軸に据えるグループの行方を考える上で、大きなヒントになるでしょう。


AKB48は、24作も連続でミリオンを維持してきたけど、にもかかわらず、人気低落が囁かれているのは、「ミリオン」に対する、人々の意識が変わったからじゃないでしょうか。

「Everday、カチューシャ」や「フライングゲット」をリリースした2011年度、AKB48の個別握手会は3日でしたが、毎シングル、初動から、120万枚を越える売り上げを達成していました。

しかし、2012年度に、薄氷の初動ミリオンを経験した後、2013年度からは個別握手会が4日となる。

それでも2011年度並みの初動を再現出来なかったため、2014年度には、さらに増えて、6日、7日というスケジュールが組まれます。

2015年度は、総選挙投票券付きシングル以外は、基本的に、6日のようですが、最近は、ただ握手するだけでなく、「フォトセッション」や「囲み取材」といった付随イベントを、同時に行っています。

そして、当然のことですが、メンバーの負担は年ごとに大きくなり、警備費を含む、特典イベントの開催費も増えているでしょう。

AKB48「唇にBe My Baby」オリコン初動がミリオン割れ、パンドラの箱が開き始めている [15Dec15]


これだけの犠牲を払ってミリオンを維持しているのに、AKB48Gは、本体も「支店」も、メディアへの露出やCMオファーが決して好調には見えません。

これは、「ミリオン」を維持していても、それが視聴率につながったり、商品の売れ行きを加速するタイプの「人気」とは、多くの人が考えなくなったからだと思います。

「ミリオン」に対する意識の変化は、インターネットの普及と共に、随分前から始まっていたのだけど、AKB48は、CDセールスという価値観にこだわり過ぎて、音楽ステージの魅力を高めるために注力すべきエネルギーの多くを、特典イベントを盛況にすることに使ってきた感がある。


音楽配信のあり方が激変している時代に、CDセールスを維持上昇させることを、ひたすら追求して、AKB48は、常軌を逸した量の特典イベントを敢行し、乃木坂46は、グループのダイナミズムを無視した固定化選抜にのめりこんでいる。

しかし、CDセールスによる音楽チャートが、世間の実感と大幅に乖離してしまった今、別方向の価値を高める努力を始めない限り、48Gも乃木坂も、いづれ「人気」グループとしての評価を失い、音楽番組であれ、CMであれ、バラエティであれ、メディアから徐々に消えてしまうことは、避けられないと思います。

一見好調に見える乃木坂ですが、『NOGIBINGO!』や『初森ベマーズ』の続編はなぜ作られないのか、2015年、FNS系音楽祭でのステージ数がなぜ減ったのか、至る所に、次に何が起こるかのサインが散りばめられている気がします。


欅坂への大きな期待は、乃木坂ファンのこういった潜在的な不満と不安が、背後にあるんじゃないでしょうか。

従って、欅坂に対する膨らんだ希望の風船が割れてしまったら、「46」を去るファンが続出して、乃木坂は人気の低落期に入っていく危険がある。

みるみる内に増えていく「サイレントマジョリティー」MVの再生回数は、あるいは、出口を求めて彷徨っている、乃木坂ファンの揺れる心理を反映しているのかもしれません。


乃木坂が握手会主義を止め、固定化選抜を止め、CDセールス偏重を改め、音楽グループとしての魅力を高める方向に歩み出せば、状況は変わっていくと思います。

しかし、「簡単じゃないから」と、今年、それを決断出来なければ、次第に、ファンとして見たくない現実を、目の当たりにすることが、しわじわと増えていくでしょう。

時代が変わりつつあるとき、前の時代に有効だった価値観、しかも一つの価値観にこだわることが、如何に危険なことかは、歴史が教えるところですが、それを変えるのは、容易なことではないのでしょう。

まあ、それこそが、「歴史は繰り返す」ことの理由だと思いますが(笑)。


関連記事

欅坂「サイレントマジョリティー」MVが再生50万回突破、乃木坂が模索する「マネキン」後の姿 [18Mar16]

欅坂「サイレントマジョリティー」がBillboardでツイート数19位、MVは乃木坂3作抜きの勢い [17Mar16]

生駒里奈がグアム騒動に一部言及、AKB48「君はメロディー」が示すCDセールス終わりの始まり [14Mar16]

生駒里奈、何も語れず、グアム飲酒騒動で乃木坂運営が危うい沈黙ゲーム、欅坂は初動20万枚の勢い [11Mar16]

14枚目の楽曲構成は圧倒的選抜優位型、個別握手会第6次応募で初動前作越えがほぼ確実に [27Feb16]

生田絵梨花の実力主義センターから握手会主義アーティスト路線へ、生歌指向はなぜ衰退したのか? [17Feb16]

秋元真夏が拓くもう一つの未来、非凡なバラエティの才能開花と「歌える乃木坂」へのヒント [15Feb16]

乃木坂14thの憂鬱、初選抜時期が示す未来予想図、1期より遅い2期抜擢、唯一の「例外」衛藤美彩 [05Feb16]

深川麻衣センターは楽曲的工夫が不可欠、乃木坂の音楽を損ねる「序列」主義による統合センター制 [03Feb16]

なぜ西野白石は1列目か?乃木坂の夢が消えていく、14枚目は握手会主義を越える完全固定選抜 [01Feb16#2]

紅白「君の名は希望」は「生生星+御三家」の5th選抜体制、乃木坂2015年は配信とカラオケが苦戦 [29Dec15]

プチNogi ~ MステSPライブでキラキラ輝いた乃木坂、ステージのファッションショー化と音楽性 [26Dec15]

「唇にBe My Baby」は累計ミリオン達成が濃厚、見えない乃木坂・欅坂の日程とAKB48の43枚目 [16Dec15]

AKB48「唇にBe My Baby」オリコン初動がミリオン割れ、パンドラの箱が開き始めている [15Dec15]

今夜、川村真洋が単独でテレビの歌番組に出演! 白石麻衣「アーティスト宣言」の行方 [09Dec15]


// 過去の記事を読みたい方へ

2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

2014年7月 ~ 2015年8月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする