小学校まで、兵庫県の西宮市に住んでいたのだが、お正月の雑煮は、丸餅に、カツオでとった澄まし汁だった。具は、大根、人参、鶏肉を、少量入れる程度で、みつばを散らして、食べていた。この地域では、どこの家庭でも、同じような雑煮を食べているのだと、無邪気に思っていた。
ところが、大学生の頃、親戚一同で、有馬温泉の旅館で年末年始を過ごしたとき、元日の朝、出てきた雑煮を見て驚いた。
「なんで、汁が白い?」
不審そうに椀をのぞき込んでいると、白味噌を使っているのだと、叔父が教えてくれた。有馬温泉は、西宮からは、目と鼻の先である。なるほど、本来は澄まし汁なのだが、旅館ということで、特別の演出なんだろうと、勝手に合点して、飲んでみた。
「なんじゃこりゃー!?甘い、甘すぎる」
白味噌が甘いことを、その瞬間まで、知らなかった。当然、みそ味なんだと、思い込んでいた。人間の脳は、こういう味だと思って口にした物が、まったく予想外の味だと、強烈なダメージを受けるようで、吐き出しそうになるのを必死で我慢した。
あまりにも甘いので、絶対に砂糖を後から入れてる、そう言い張ったのだが、年配のひとたちから、元々、こういう味の味噌なのだと言われた。どっちにしろ、人生の中で食べた、一番甘いものである。ブラジルの黄色いお菓子くらい、甘いんじゃないかと思う(笑)。
ところが、後になって、関西地方では、白味噌の雑煮が一般的だと知って、驚愕した。澄まし汁の雑煮を食べていたのは、うちの家だけ。向かいも、両隣も、三軒先も、町内全部、白味噌の雑煮だったかもしれない。そう考えると、長年の親友に裏切られたような、切ない気分になった(笑)。
それにしても、よくあんな甘い物、食べられるなあと、今でも感心する。香川にいたっては、白味噌のうえに、餅にあんこまで、入ってるらしい。どんだけーー、甘い物好きじゃ(笑)。
最近、日本テレビで、「秘密のケンミンSHOW」という番組を、放送している。各県に特徴的な、慣例や、食べ物などを、紹介する情報バラエティである。面白いので、結構見ているが、私の雑煮は、その逆バージョンみたいなものである。どちらかというと、テレビ東京の「お茶の間の真実 - もしかして私だけ!?」に、出した方がいい。
ちなみに、私の祖父と祖母は、九州の出身で、そのことが、澄まし汁の雑煮と、関係しているかもしれない。九州の雑煮について、ちゃんと調べたことがないので、断言は出来ないけど。
みなさんのお家の雑煮は、本当に、お隣の雑煮と同じですか?確かめてみた方が、いいかもしれませんよ(笑)。
ところが、大学生の頃、親戚一同で、有馬温泉の旅館で年末年始を過ごしたとき、元日の朝、出てきた雑煮を見て驚いた。
「なんで、汁が白い?」
不審そうに椀をのぞき込んでいると、白味噌を使っているのだと、叔父が教えてくれた。有馬温泉は、西宮からは、目と鼻の先である。なるほど、本来は澄まし汁なのだが、旅館ということで、特別の演出なんだろうと、勝手に合点して、飲んでみた。
「なんじゃこりゃー!?甘い、甘すぎる」
白味噌が甘いことを、その瞬間まで、知らなかった。当然、みそ味なんだと、思い込んでいた。人間の脳は、こういう味だと思って口にした物が、まったく予想外の味だと、強烈なダメージを受けるようで、吐き出しそうになるのを必死で我慢した。
あまりにも甘いので、絶対に砂糖を後から入れてる、そう言い張ったのだが、年配のひとたちから、元々、こういう味の味噌なのだと言われた。どっちにしろ、人生の中で食べた、一番甘いものである。ブラジルの黄色いお菓子くらい、甘いんじゃないかと思う(笑)。
ところが、後になって、関西地方では、白味噌の雑煮が一般的だと知って、驚愕した。澄まし汁の雑煮を食べていたのは、うちの家だけ。向かいも、両隣も、三軒先も、町内全部、白味噌の雑煮だったかもしれない。そう考えると、長年の親友に裏切られたような、切ない気分になった(笑)。
それにしても、よくあんな甘い物、食べられるなあと、今でも感心する。香川にいたっては、白味噌のうえに、餅にあんこまで、入ってるらしい。どんだけーー、甘い物好きじゃ(笑)。
最近、日本テレビで、「秘密のケンミンSHOW」という番組を、放送している。各県に特徴的な、慣例や、食べ物などを、紹介する情報バラエティである。面白いので、結構見ているが、私の雑煮は、その逆バージョンみたいなものである。どちらかというと、テレビ東京の「お茶の間の真実 - もしかして私だけ!?」に、出した方がいい。
ちなみに、私の祖父と祖母は、九州の出身で、そのことが、澄まし汁の雑煮と、関係しているかもしれない。九州の雑煮について、ちゃんと調べたことがないので、断言は出来ないけど。
みなさんのお家の雑煮は、本当に、お隣の雑煮と同じですか?確かめてみた方が、いいかもしれませんよ(笑)。