明日17日から雨が続く予報なので、今日は姫神山(1123.8m)に向かう。石川啄木が生まれ育ったのがこの姫神山の麓で、「ふるさとの山に向かいて言ふことなし、ふるさとの山はありがたきかな」は岩手山やこの姫神山を詠んだもの。
姫神山
天気予報は晴れだが、登山指数を公表しているサイトの評価はCで「風または雨が強く、登山に適さない」
2015年以降今回で5回目だが、独立峰の山頂は毎回風が強かったし下界の最高気温が30℃に迫るとの予報なので、強めの風は丁度いいだろう。
時事川柳を投句してからの出発なので7時半頃になり、その時間帯に国道4号を北上すると交通の流れが悪く、イライラするので別ルートを行くことにした。
ナビを頼りに進むが初めて走る道路は緊張するし、ほんとにたどり着くのかと不安にもなる。
現地の案内標識も見ながら、一か所だけナビの指示に背いたが想定通り8時30分頃、広い駐車場とトイレが完備されている代表的な一本杉登山口に到着。
半袖シャツ1枚でちょうど良さそうな気温、準備を整えゆっくり歩きだすが、岩手山は五合目あたりから山頂にかけてぼんやりと見えるだけで、それ以外の山は見えない。
岩手山(両側の秋田駒ケ岳と八幡平が見えない)
間もなく一本杉の名に起因する杉の大木のそばを通過するが、ここまでに出会った花は、キジムシロ、マイヅルソウ、キバナイカリソウ、シラネアオイ、フデリンドウ、エンレイソウ、シロバナエンレイソウ、ヒカゲスミレ、タチツボスミレ
一本杉
キジムシロ
葉はスズランのもの
マイヅルソウ
咲き始めで咲いているものを探すのが大変
キバナイカリソウ
シラネアオイ
フデリンドウ
エンレイソウ
シロバナエンレイソウ
ヒカゲスミレ
タチツボスミレ
次第に勾配がきつくなるが、花の写真を撮りながらゆっくり歩くと、五合目に至る『ザンゲ坂』が待ち受ける。
急勾配区間が階段状に整備されているものの、短めのコンパスを段差に合わせるのが大変、でもこの難所を過去4回に比べて最も楽に乗り切り5合目で小休止。
今日の暑さに備え、飲み水に塩を混入させてきたが、多すぎた。海水のような濃度、適当(いい加減)に入れたのが間違い、次からはちゃんと計算して適当(ほどよく)に塩を入れなくては。
山頂直下までは林の中で展望は得られないが、日差しが遮られているので比較的楽に歩き10時半ころ山頂到着、コースタイム1時間35分に遅れること11分の1時間46分は上出来。
花は、コキンバイ、ヒトリシズカ、カタクリ、フイリミヤマスミレ、ヒメイチゲを確認。
コキンバイ
キジムシロに似ているが葉が違う
ヒトリシズカ
カタクリ
終盤を迎えたが日陰には綺麗なものが残っている
フイリミヤマスミレ
ヒメイチゲ
360度の展望は岩手山の上半身だけだが予想通り、汗を乾かすのに丁度良い強さの風も予想通りで登山指数Cは過小評価。
山頂から岩手山が薄っすらと
山頂にて 半袖でちょうどいい
巨岩が重なる山頂は割合広く、10名ほどの登山者が思い思いの場所で休憩・早めの昼食をとっている。
風を遮る岩の間にガスコンロをセットし、お湯を沸かそうとするがなかなか沸騰しない、待ちきれないので沸騰していないお湯をカップヌードルに注ぎ、待ち時間を長めにしたところ食べるのに支障のない柔らかさだった。
風の影響は少ないはずで沸騰しないのはおかしい、帰ったらバーナーを点検しよう。
山頂には1時間ほど滞在し、花の写真を撮りながらゆっくりと下山するが、登るとき撮った花に再びカメラを向けたり、登るとき見逃した花に気付いたりと、相変わらずのんびりしたもの。
下りのコースタイム1時間10分に対して、1時間44分は登りの1時間46分と同じで、歩くのが遅いことが証明された。
登山口にたどり着いたのが13時10分ごろ、途中でコンビニに立ち寄って取りすぎた塩分で乾いた喉を潤す水と炭酸水、計1リットルを購入し、飲みながら帰宅したがまだ喉が渇いているの、今度はビールを飲むことにする。
次はどこに行こうかな?早池峰山、秋田駒ケ岳、栗駒山、岩手山・・・・・・その前に五葉山のツツジ、シャクナゲも気になる。
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