見出しのIHI燃費データ改ざんと、三人が頭を下げている謝罪会見と思われる写真で見当が付きました。IHIは旧社名石川島播磨重工業の英文表記に基づく現社名です。
IHIの子会社がエンジンを納入する際に、燃費に関するデータの数値を良く見せたり、ばらつきを整えたりするために改ざんしていたことが、内部告発により判明しました。
記事はメード・イン・ジャパンへの信頼が大きく揺らぐ不祥事、海外から名門企業グループの企業風土に疑念を抱かれる状況と指摘、日野自動車、豊田自動織機、ダイハツ工業という一流企業による同様事例が紹介されていました。
テストの点数に下駄を履かせてもらい赤点を免れる、そんなことを思い出しながら、悪巧みが露見した状況を、げた(投句は下駄)の鼻緒が切れたことにしました。
余談ですが今日で入選回数が通算1700回目となりましたので、目標2000回の8合と9合目の中間といったところです。
山の◯合目の決め方は1合目から始まって頂上が10合目となっています。そうすると、山の高さを10等分して下から数えていると思いがちですが、実際にはそのように均等に分けられていない山も多いです。山によっては、標高を分けたものにプラスして、その登山道の難易度・かかる時間・休憩するポイントなどを考慮しているようです。
きっちりと均等に分けられたものもあれば、中腹の展望の良い開けたところを8合目などと区切ってから、あとは適当に割り振ったような山もあります。昔からの習慣で、登山者の感覚的な区分から定着していったものが多いのでしょう。
「合」と言えば、身近なところではお米やお酒の容量を表すのに使います。この「合」が登山道の目安を示すようになった理由には諸説あるようですが、勺は合の十分の一ですから、山によっては合目と合目の間に、5勺と書いた表示を目にすることがありますので、今日8合5勺にたどり着きました。
標高1700mの山で思いつくのは、安達太良連峰の安達太良山と霧島連峰の韓国岳です。
下五の鼻緒切れについて高い評価をいただき、誠にありがとうございます。躓くをイメージしながらたどり着いたものの、これでいいのか?と、選者に下駄を預けました。
今度はIHI社の子会社でしたが、もはや驚きはありません。「ブルータス 御前もか」の心情です。
下駄を履かせるは、赤点にならぬよう心優しい先生がして下さいました。
それも良いことではありませんが、法律に違反することではありませんでした。
日本の大企業が次々と不正を繰り返し、そのたびに苦労して作り上げたジャパンブランドが毀損していきます。
嘆かざるを得ません。
さて入選句について素晴しいと思ったのが下五です。
「げた」に対応して「鼻緒切れ」とは、私の想像を超えるものでした。名人の技なのでしょうね。
思わず「うまい」と声が出ました。