はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

仁川あたりをぶらり (阪神・淡路大震災の傷跡)

2015-06-15 22:51:37 | 知らない街をぶらり
仁川といえば、「仁川ピクニックセンター」という名前が出てくるのですが、今は「甲山森林公園」というのだそうです。ピクニックという言葉が時代に合わなくなったんでしょうか?
甲山(309メートル)にでも(甲山に失礼ですね。)登ろうかと、歩いて行ったのですが、途中の「地すべり資料館」で足がとまってしまい、ハイキングはお預けにしました。(まあ、何回も登っている山なので。)
この資料館も初めてではないのですが、来るたびに心が痛みます。ここにも「阪神・淡路大震災」の傷跡が残っています。

阪急電車仁川駅から、川(仁川)に沿って登っていくと、だんだん甲山が近づいてきます。
(仁川から見た甲山)
さらに進むと、川が渓流?のような流れになります。突き当たりの橋を渡って、階段を上がると、「地すべり資料館」があります。(その手前に慰霊碑があり「やすらかに」と書かれています。)
(地すべり資料館)
館内には、土砂災害に関する資料が展示されています。というか、「この場所で地すべりがあった」というリアリティーのあるところです。
1995年1月11日に発生した大地震により、大きな地すべりがおこり、13戸の家屋が倒壊し、34名の尊い命が奪われました。
(震災前の様子)
(震災後の様子)
(現在の様子)
資料館の周辺は、きれいに整備されて、当時の様子をうかがい知ることはできません。地すべりを起こした斜面も花が植えられていました。もちろん二度と崩れることのないような工事もされています。
(斜面の上から)
斜面の上から眺めると、この足下の斜面が崩れ、川を越えて対岸の家屋も押し潰したのがわかります。合掌してそこをあとにしました。
それにしても対岸の山の上まで家が建て込んでいました。日本各地で見られる光景ですが…。

今、火山の噴火や地震のニュースが増えています。地震は、いつ、どこで起こっても不思議ではありません。阪神・淡路大震災のあと、非常時に備えての食料や水の備蓄などしていましたが、最近は忘れてしまっていたようです。これを機会にまた準備をしようと思いました。