木になる 木の合う 事柄

今 こんなことをしています。

古い刃物

2019-03-29 22:39:57 | 木彫
昨日 残されていた刃物に柄を着けました。
残されていたのは 使われていない刃物だけではありません。


  父親が使っていた刃物も 残されています。
  柄の部分 木の接着部分が口を開けています。


 割ってみましたら 思った通り 中で錆びていました。
   柄もきれいに二枚に外れました。
   膠を使っていた後 ボンドが普及する前には 尿素を接着剤として使っていた時期がありました。
   そのためでしょう。  接着剤が効いていません。   50年以上前の事です。


  丸ノミも同じようになっています。


  これも柄を割ってみますと 中はサビがひどい・・・・。
  これも取り出して 錆を落とし サンドペーパーで磨いて きれいにして・・・・

  これだけの数のノミの柄を 付け替えるとなると・・・・どれだけ時間が掛るやら??
  きれいに磨いて 油を塗って 片付けて置くことになるでしょう。

  有ると良いかな? と思えるものが少しありますから その分だけでも柄を付けておくことにしましょう。

丸のみ 柄付け2

2019-03-28 19:00:39 | 木彫
昨日作った丸ノミの柄作り   その続きです。


  ノミの先端部に籐を巻きました。
    先端部は力が加わりますから割れやすく 補強のためです。
    ノミも徹着材を入れて 柄に固定します。 


  接着剤が乾燥してから 塗料を塗ります。
  汚れ防止・滑り止め になります。   見た目も綺麗になります。
  最近は水性で扱いやすくなっていますから 便利です。


 乾燥するには クリップで挟んで置くと 便利です。
   一度目が乾燥してから 二度塗りします。


  柄が光って艷やかに見えます。
    柄が完成しました。   明日研げば終わります。

    ノミを買ってきて 柄を付けて 使えるようにするには 結構手間がかかるのです。

丸ノミ 柄付け

2019-03-27 18:48:51 | 木彫
昨日のノミ  使いにくいので諦め 普通の丸ノミを準備することにしました。


  確か古い刃物があったはず・・・・。
  これを使うことにしました。


  柄にする材料を準備して・・・・。
  取り付け部分を彫って加工し・・・・


  紐で縛って 柄を作りました。


 カンナで丸く削り サンドペーパーで磨いて・・・・
  後 籐を巻き・・・ニスを塗って・・・ 
                 まだ 一日はかかりそうです。

  仕事に使ってだけなら 新しく作る必要はないのですが・・・
  イベントで スプーンを作る必要がありますから ノミを準備しないと・・・・・。


    

ナイフ 届く。

2019-03-26 19:03:37 | 木彫
広告を見て これはスプーン作りに使えるかも? と思い購入しました。


  今更 小刀を購入するつもりはありませんでしたが・・・・
  宣伝に乗って注文しました。  今日 届きました。
  曲がった刃の刃物が スプーンの凹んだ部分を彫るのに使えるかも???

  届いた状態では 刃がほとんど付いておらず 木を彫れる状態ではありません。


  普通の刃の形の刃物は 研ぎやすいから すぐ使えるようになりました。
  問題は 丸く曲がった刃物を研ぐことです。


  一応研ぎましたから 試してみました。
  まっすぐな方は 刃も薄いですから 切れるでしょう。
  あとは どれくらい切れる状態が続くか・・・・使ってみないと分かりません。

  曲がった方は研ぐのも難しく 刃が上手く研げません。
    普通の方が研ぐことは まず無理なことと思います。

  曲がった刃の刃物は 生反りと言って 昔からあります。
  しかし これだけ丸くなっている刃物はまずありませんから 
                まず 砥石を準備することが大変です。

  使ってみましたが 丸く凹ませるには 普通の丸ノミの方が使いやすいようです。
  使い続けて 慣れてくると使いやすくなるのかな・・・?

  普通の方は 使わないほうが賢明なようです。 

FU 届く

2019-03-25 18:47:53 | あんなこと こんなこと
今朝 新聞と一緒に「FU」が届きました。


  いろいろなことが記されている 情報誌


  その中に 「ふくのね」が紹介されていました。


  多くのイベントが紹介されています。


  私の担当する 木のティスプーンづくりもまとめて 紹介されています。

 「ふくのね」を作成したのと 同じイベント会社ですから FU誌にも紹介されたのでしょう。
  私が担当する木のスプーン作り 昨年は大きく紹介されていましたから 今年は他の方が大きく紹介されることは 当然の事。

  20万部印刷して 方々に置かれているのですが・・・・やはり知られていません。
                     大勢の方が参加して頂けると嬉しい。
                                      

展示会実演 二日目

2019-03-24 19:32:15 | 木彫
昨日に引き続き 仏壇の展示会で実演をしました。
        私は昨日と同じく 仏像を彫っていました。
仏壇は七職の職人によって作られますから 彫刻以外の職人も居ます。
その中から 今日は三人が実演で参加しました。


  塗師   これは漆を塗った所を磨くための炭の面を平らにするための 砥石です。
       四角な物は砥石です。  その上にあるかたまりが墨です。
                 他に耐水サンドペーパーも使っています。


   もみ殻を撒き 凸凹を作って金箔を貼り 漆を塗って その面を磨いたそうです。


  こちらは漆を塗り 青貝を撒き 漆で塗り固め そこを磨いて貝の面を出しています。
    青貝ですからいろいろな色に輝いています。


  こちらは 空殿師  仏壇の屋根の部分を作る職人さんです。
   小刀と壺錐でこれらを作ってしまいます。
   熟練の技とは言え すごい物です。

普段は それぞれの職人は作業場で黙々と手を動かしていますから お互いには知っていても
     一日同じ場に居ることはまずありませんから 絶好の機会です。
  お互いの仕事の内容は知りませんから これは何? どうするの?
  職人が集まると 仕事の事しか話すことがありませんから・・・・・。

  もっと 気の利いた世間話をすれば良いような物なのですが・・・・・。

    ・・・・職人とは そんなものです・・・・


仏壇展示会1

2019-03-23 19:13:27 | あんなこと こんなこと
21日から開催されている仏壇展示会。
今日から実演・体験担当で 私も参加しました。
 私としては初日  早めに会場入りして 道具などを運び込み準備しました。


  仏壇の展示会ですから 当然仏壇が数多く展示されています。  その数150とか。
  大きなものですから 運び展示するだけでも 重労働だったことでしょう。
  昔からの仏壇 金箔の貼られた金ピカの仏壇。


 新しい形の仏壇。
  家具調仏壇 こじんまりした大きさ 木製の落ち着いた雰囲気です。
  いろいろ工夫された形の仏壇が展示されています。


  その一角で仏像を彫る実演。
  前に椅子を置き 来場した方とお話できるようにセッティングされています。


  木の枝印を作る場所も近くに準備してあり 何時でも対応できます。

  明日も 県産業会館で行われます。

仏壇展示会広告

2019-03-22 22:52:50 | あんなこと こんなこと
昨日の新聞に 仏壇の展示会の広告が掲載されていました。


  新聞三分の一の大きさで 見開きとなっていました。
      いつもお世話になっている業者さんの 展示販売会です。
  毎年 お彼岸の時に開催されます。


  その広告の中に 職人実演・体験の記載があります。
  その実演・体験に 私も明日・明後日の二日間参加します。


  実演は 仏像彫刻を見て頂こうと思っています。
  体験は 木の枝のはんこ作りを指導することになっています。
      それで 木の枝を準備してあります。
       林檎・柳・南天・桜 の四種類です。


 作るための道具も準備しました。
   小刀・印床・ブラシ・印泥・・・・・篆刻道具です。

  木の枝のハンコですから 興味を持たれる方は多いと思います。
  「職人の技を生かした体験あり」 としか記載されていません。
                これでは 何の体験か分かりません。

  福井市の県産業会館で行われます。
  建物が二つあり もう一つの建物はラーメン大会が開かれています。
  こちらは人気のイベント  物凄い人出です。
                      仏壇の展示会は 入場する人が少ない。

  手仕事の好きな方は 是非 お越しください。

相撲観戦

2019-03-21 22:37:30 | あんなこと こんなこと
取引先のお誘いで相撲観戦   大阪まで出かけました。


  今回は土俵に近い低い所で観戦しました。
  幕内の土俵入り   力士がすぐそばに並ぶと迫力です。
  普通ですと 力士の前からの姿しか見ませんが 背中 お尻のでかいこと!!


  横綱の土俵入り。
  これも後姿を見ることは テレビではありませんから 興味深く見ていました。


  座っていた場所が低いですから 釣り天井の中も見えました。
  この様子はテレビでは映ることは無いでしょう。

  私も仕事柄 どの様な構造になっているのか??  
  見てびっくり!!  鉄のアングルが組んでありました。
  ということは 外側は木製のように見えていますが 実際はベニヤ板作り??

  場所ごとに運ぶのでしょうし 釣り天井ですから本格的な作りは重くなって無理としても 
                             構造は木で組んで欲しかった。

歯ブラシ ヘラ

2019-03-20 19:32:05 | あんなこと こんなこと
古くなった歯ブラシで ヘラを作りました。


  使って古くなった歯ブラシ   残しておいたものがこれだけあります。


  ブラシの部分を切り落とします。
    何時も思うのですが この切り落としたブラシの部分
    何か使い道がない物か??   考えるのですが・・・・ないナァー・・・・


  小刀で削って ヘラにします。


  出来ました。

  何故 古歯ブラシでヘラを作るのかと言いますと 何かと便利なのです。

  まず 材料が塩化ビニールですから 木工用のボンドが接着しません。
        ボンドが乾燥してから 爪で擦るとポロっと取れます。
        ボンドが固まって団子状態になる事がありません。
        水を吸いませんから 掃除・乾燥が楽!!

  歯ブラシですから 古くなったものが次々と出てきますから 材料に困ることはありません。
  イベント時 欲しいという方が居たら 気軽に差し上げられます。

  竹や木を削ってヘラを作るには 材料作りが結構大変なのですが
      歯ブラシは持ちやすくなっていますから ありがたい。