ゆっくりかえろう

散歩と料理

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図書館のランチ

2011-10-07 | ランチ

 大阪の図書館には食堂があります
 たぶん他府県では珍しいと思いますが 大阪らしい考え方です
 味はそれなりで けしてわざわざ行くところではありませんが
 値段もリーズナブルなので 良心的かも
 昔の学食みたいな雰囲気と味で懐かしいです
 
 値段が値段なので けして立派ではありませんが
 ケチャップがはみ出すくらいかかっていて 一所懸命さは伝わってきます

 手がケチャップまみれになって食べにくいんですけどね
 かぶりつくとソーセージが上に反りかえり 鼻の頭が赤く汚れました

 コーヒーつきで300円はお得


餓鬼鎮め 4 /4  最終話

2011-10-02 | フィクション

 「ご苦労様でした」
 「驚かれたと思います」
 「普通の人には体験できないことばかりですからね」

 ほんとにそうだ 僕だって2回目だから逃げ出さずにすんだけど
 いきなりだったら 腰を抜かすか逃げ出してます

 「なにから話しましょう?」
 聞きたいことがありすぎて 何から挙げたらいいかわからない

 住職が切り出した

 「では、まずこのお寺から ここは檀家さんはずっとまえに絶えて長い間無住寺でしたが
 由緒ある古刹で いにしえの秘術を伝えるお寺なので 再興されたのです」
 
 
 「それで大本山から別格の名前をもらい 修行と秘術を行う道場として使われていますが
 普段は私と修行の若い僧数人しかおりません」

 話が長くなりそうだ 聞きたいことを切り出しました

 「その秘術というのが 今の餓鬼送りですか」
 「いかにも」
 「じゃあ聞きますが あのあと化け物はどうなるんですか?」

 「元居た餓鬼の国に帰ります」

 「あんな化け物 殺しちゃえばいいのに 悪いことをするやつは懲らしめればいいのに」
 僕は怖さもあって言いたいことをいいました

 「いけません お寺は殺生をするところではありません」
 「また餓鬼はこの世界のものではないので この世では死にません」

 「我々のお役目は迷ったものを導くだけです」
 なんか歯がゆい気がしますが それ以上はいえませんでした

 次は肝心のセンセイのこと

 「じゃあセンセイは どんな目的で餓鬼送りの手伝いをしているのですか?」

 「手伝いではありません あの人こそここで餓鬼おくりを始めた本人です」
 「えっ どういうことですか?・・・・」意外なことを聞きました

 「あの人は自分の罪滅ぼしのため あのもの達を餓鬼道へ送り返しているのです」
 「何故ですか?」

 僕はすかさず聞き返します

 「彼には大きな罪があるからです」
 「自分のしでかした事件の後始末をしているのです」

 「今彼が送り返している餓鬼達は 元はといえば彼がこの世に連れてきた者たちなのですから」
 「・・・・・・・・・・・・・・」
 質問しようにも言葉が出ませんでした 謎が深すぎて想像がつきません

 
 「あなたにわかるようにお話ししましょう」

 「芥川龍之介の蜘蛛の糸というお話をご存知ですか?」

 「中学の教科書に載っていましたから 知っていますよ お釈迦様が地獄の亡者を哀れんで
 蜘蛛の糸をたらして 彼を助けようとするのに 亡者の強欲で助かるチャンスをなくしてしまうっていう話でしたね」

 「あの話は地獄になっていましたが 実はあれは餓鬼の住む餓鬼道が本当の舞台なんです」

 「えっ あれは実話なんですか?」

 「餓鬼たちは糸が切れて落ちてしまうんですが 一部異界の壁をつき破って 人間界に紛れ込んでしまうのです」

  「人間界に紛れ込んだ餓鬼達は 色々と悪さをします」
 
 「そこでお釈迦様は 彼らの連れ戻しをあるものに命じられたんです それがあの人です」

 「彼はこの世の人ではありません うつ病で自殺志願者の石原氏に乗り移り 自殺を推しとどめ 彼のからだを借りて 餓鬼鎮めを行っているのです

 「えっ センセイは人間じゃないって!」
 「 まさか・・・うそでしょ?」

 「じゃあ 何者なんですか?」

 「彼の自宅に表札が出ていたでしょう?」

 「石原高志 ですか?」

 「もうのひとつほうです」

 「彼の名前はカンダタ 一番先頭で糸の先を登っていた餓鬼の名前です」

   神田太  ・・・・・・・  カンダタ   ・・・・・・・!!
 

 センセイ自身が 餓鬼だった!!

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 僕は怖くなってその後センセイのところへも あのお寺へも行っていません
 手伝ってあげたいのは山々ですが センセイが人間じゃないと思うと恐ろしくて
 近寄ることさえ出来ません

 今日もセンセイは逃げた餓鬼たちを追って どこかの飲食店へ捕まえにいって
 いるんでしょうか?

 逃げた餓鬼は何百人といたそうですから さあ全部捕まえるのに あと何年かかるのか
 見当もつかないですね
 今でもたまにどこかで「ぎゃ ぎゃっ」という鳥のような鳴声がきこえる日があります

 僕の空耳かと思いますが そのたび あの気味の悪い蒼黒い手と 風土病のような突き出た腹を思い出します

 この頃は僕は外食はやめて 三食家でたべるようになりました 
 


たこのまち明石

2011-10-01 | さんぽ

 休日出勤の代休で 平日がぽっかり空いてしまいました
 お天気はイマイチで 晴れたり曇ったり
 だけど涼しくなってこんな日は折り畳み傘をカバンに入れて
 防水のカメラをもってお散歩するにはぴったりの日

 明石の町はJRも私鉄も快速電車が停まって とても便利
 明石といえば 海産物 タコとアナゴと鯛 じゃこエビと
 内海の美味しい魚の宝庫 
 

 市民の台所 魚の棚の商店街は 地元の人は「うおんたな」と発音するそうです
 そういえば京都にも同じ地名の通りがありますが あちらは昔の魚ストリート
 こちらは現役で 沢山の海産物やさんがひしめき合ってます
 
 お昼ごろにもなると 買い物客が増えてきます
 
 鯛の干物が美味しそう タコの干物や加工物もいいですが
 やっぱり生ものが一番

 でも持って帰るのがたいへんなのです

 たこ焼きやはアーケードの商店街にいっぱいありますが 裏通りや
 市内にもたくさんあってどこも美味しそう

 ちなみに地元の人にお勧めを聞いてみると 皆さんそれぞれ贔屓があって
 意見がまとまりません

 そこで一番有名なお店を教えてもらいました
 ここはアーケード街から外れていますが 街で一番の有名店
 どこの町にもある地元のたこ焼きやさん風で ちょっとヤレた感じの
 建物がいい感じです
 男らしいというか大人な感じが雰囲気だしてます
 
 
  
 このまちではたこ焼きとはいわず 玉子焼きといいます
 大阪のたこ焼きとは違うもので 卵の沢山入った粉もの生地を
 吸い物のような透き通ったつゆにつけて食べるもの

 明石以外だと 明石焼きとよばれています
 私は 欲張って タコのおでんも注文してしまいました
 ちょっとエビみたいに見えるのはご愛嬌です

 柔らかくて美味しい
 さすがに昼間からアルコールは遠慮しましたが
 ビールを飲んでるオジサンをみて のどがゴクリとなりました
 
 お店を出ると雨も小休止
 港をぶらぶら散歩
  
 漁港は内湾にあって 外防の向こうにも背の高いマンションがあって
 マンションをバックに漁船がひしめき合っていて ちょっと面白い風景
 淡路島へ渡る連絡船の港も内湾にあって 島と陸とが近い街の
 面白さが味わえます
 

 タコフェリーはまだ再開していなくて 見られなくて残念 

 明石は漁港のまち 淡路島に繋がった橋渡しのまち 江戸時代のお城があって
 天文台がある子午線のまち 山手は古い異人館作りの家が残る
 エキゾチックな街 柿本人麻呂の遺蹟が残る古代の町と
 いくつもの顔があり 一日では周れない 奥の深い街です

 お土産は小魚で作ったイカナゴ醤油をかいました
 

散歩の参考になればとおもいます
でも・・・・・土日のたこ焼きやはいっぱいなので 驚かれるかもしれません
平日なら・・・・・・・ 贅沢なお散歩になるかもしれません


親子丼とミニ冷やしそばのせっと

2011-10-01 | ランチ

 蕎麦屋の親子丼は だしが効いていて好きな味です
 丁寧に作ったものは 後口がすっきりして食べた後も舌が嬉しい
 和食が一番添加物に敏感です
 最初 薄い 味がうすいと感じても 食べ進めていくと ちょうど良いと
 思うのがいい