智者の言葉

世間に
自分を認めさせたくて
馬鹿なことをやった
若いころの自分が
今は恥ずかしい

でも
あれらの失敗がなければ
今の自分もないのだ

人間は
自然な自分でいるだけで
愛に濡れて幸せなのだと
わかることはできなかったろう

だからこどもたちよ
失敗を恐れてはいけない
若いころは
存分にやってみなさい

世間に自分をぶつけて
痛い思いもしてみなさい

本当の愛が
身に染みてわかるようになるまで
人間は何度も
馬鹿にぶつかるんだよ

赤いチューリップ

前にも描いた覚えがありますが、また赤いチューリップを描きました。

春の花のように思いますが、冬にもチューリップは咲くんですね。

次は何の花にしようかな。

たまご

金色の嘘を
小鳥のたまごにこめて
これが愛だと言って
貧乏人に売りつけました

不幸な貧乏人は
たいそうありがたがって
それを家に持ち帰り
今も大事に温めています

きっといつか
美しい鳥が
生まれてくるに違いない
きっといつか
美しい愛を
歌い始めるに違いない

小さなたまごを抱いて
貧乏人は
いつまでも夢を見ています

きっといつか
愛の鳥が
悲しみのない国へと
連れていってくれるに
違いない

星

迷いの岸辺に
ひとりたたずみ
親に逆らっている自分を
軽蔑してみた

すると
心臓の奥から
星が飛び上がり
鳥のように
空に吸い込まれてゆく

本当は
愛しているんだろうと
神のささやきが
空から降ってくる

やわらかな心を
守るために
俺は歯を食いしばる

星は
空に溶けて
もうどこにも見えない

傷

汚れた魂を
懐炉のように抱いて
海に出ました

海に来れば
こんな自分が
溶けて消えていく
ような気がして

太古の太古の昔
神がわたしを創る前の
混沌の時に
戻れるような気がして

でも
波の中に飛び込んでも
わたしは消えないのです
世界に刻まれた
痛い傷のように
わたしはうずき続ける

風に
無言の叫びを放ちながら
いつまでわたしは
こんなことばかりしているのか

夢であればいいのに
わたしは夢ではない
わたしは
永遠に
わたしなのです

ピンクのマーガレット

インスタグラムで、かわいいピンクのマーガレットを見たので、描いてみました。

相変わらず気力が出なくて、単純な感じに描いてしまいましたが。

春が待ち遠しいので、次は春の花を描いてみたいと思います。

小さな猫の

小さな猫の　目の中に
遠い昔に　捨ててきた
ほんとの俺が　映ってる

おまえはこういう　やつだろう
どうして嘘を　つくんだと
澄んだ瞳が　言っている

俺はいつでも　目をそらし
嘘をかぶって　生きていく
言い訳ばかり　さがしてる

ためいきひとつ　猫はつき
夢の向こうに　去ってゆく
おれはひとりで　残される

ムラサキカタバミ

ピンクのかわいい花を描きたくて、ムラサキカタバミを描きました。

ムラサキというけど、どう見てもピンクですよね。

なかなかかわいく描けました。

空が

空が
破れて
神様の悲しみが
落ちてくる

それを
ひとつひとつ
玉のように洗いながら
おれはおれを
やり直していく

神様
おれを創ってくれて
おれを育ててくれて
ありがとう

長い闇を
迷っている間
何度も噛みついた
神様の手を
癒すために

おれはこれから
すべてをやってゆく

新年

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

画像はうさぎ竜です。去年もうさぎ竜を使いましたね。

うさぎ年もたつ年も使える、便利なキャラクターです。

今年は竜のように、大きく飛躍してみたいですね。