上武散歩道

ダイエットのため毎日徘徊。
足で見つけた群馬と埼玉の情報を
綴ってみます。

循環 Ⅰ

2013-11-23 16:24:37 | 利根川の自然
今日は勤労感謝の日。
土曜日で休日が一日勿体無いなぁ、とも思いますが、「勤労」出来ていることに感謝しないとねぇ・・・
そもそも、感謝されるほど、働いているかどうかも疑問符がつきますしね、ワタクシの場合。

さて。
そんな勤労感謝の日。
朝方は冷たい風が吹いたものの、日中は穏やかな一日に。
午後から、オクサマ、ムスメさんがお出かけしたので、久々に利根川へ。

そろそろ、サケの遡上の様子を見ておきたいなぁ、と思ったのだけれど・・・
前に見に行った場所は、台風の増水で砂が堆積。
車で入ろうとしてスタックしかけたから、怖くていけない。

瀬になっているところを探すかねぇ・・・
と思っていると、河岸から3mほどのところで、きらきらと陽光を反射する場所が何箇所も。
場所によっては白い波を引いている。
これは、もしや。



・・・これ、今日の飛行機雲だ・・・

こっち。





ちょうど、岸からすぐそばで産卵をしているようで、肉眼でもくっきり。



30尾くらいのサケたちが、ペアになって穴を掘ったり、ほかの♂を追い払ったり。
♀の取り合いをしたり・・・と命の輪を繋ぐための懸命。



遥々、河口から遡ってきて、背びれやその他、体のあちこちがぼろぼろ。
こういうのを見ると、ぐっと来てしまう。



体に赤い婚姻色が出ているのは、ブナと呼ばれるオスだろうか。

メスや産卵場所の争いで、あちこちで飛沫を上げていた。



尾びれが寝ていないところを見ると産卵床づくりの穴掘りではなく、ほかの♂との争いだろうか?

時折、大きな水柱が立つ。




こんな光景が利根川のあちらこちらで繰り広げられていることだろう。
願わくば、彼らが命の輪をしっかりと循環させられることを。

ここはまだ中流域なので魚影も濃く、卵がほかの魚に食べられないといいですが・・・
それもまた、自然の営みでしょうか。

ただ、あまりにも岸から近いところに産卵しているので、冬の減水で干上がってしまうことだけはないといいなぁとおもいます。

折角、利根大関を越えてきた彼らですので、一匹でも多くの卵が孵化し、元気に利根大関を越えて海に戻ってほしいものです。