上武散歩道

ダイエットのため毎日徘徊。
足で見つけた群馬と埼玉の情報を
綴ってみます。

循環 Ⅱ

2013-11-24 19:12:12 | 利根川の自然
昨日に続いて穏やかな一日になりました。
ムスメさんを連れて行った別府沼公園で、今季初めてのマガモさんに出会えました。
今年は鴨の仲間になかなか会えていないので、これからたくさん会えるといいですね。
ま、それはまた今度として、昨日の続き。

サケの遡上の様子。

子孫を残すという使命を果たすため、僕が2m横についても気づかないサケたち。



画面中央左に、サケの顔が見えるはずなのだけれど・・・

もう少し寄ってみる・・・



うーん。
PLフィルターがほしいなぁ・・・
もう少し、流れが弱いところだったら写るのかなぁ・・・
でも、産卵は流れのあるところ(酸素が必要だから)だしね・・・

顔を撮影するのはあきらめ、産卵の様子を。

まるでシャチのアシカ狩りのような勢いで突っ込んでくる。





こちらではまだ争いが継続している。



皆が皆、子孫を残すために必死。
この子孫を残したい、という本能はどうして植えつけられているのだろう。
仏教で言う悟りとは、命の循環(輪廻)から外れることだと聞いたことがあるけれど、本能を断ち切ることは大変だろう。

少しだけ流れを遡ってみた。
もう少し上流で産卵を終えたのであろうサケたちが弱まった流れの中に沈んでいた。



こちらでも。


命の輪を繋ぐという大きな使命を終えたサケたちに安らかな眠りを。




物言わぬ骸となったサケの目がなんだか満足そうに見えた・・・

自分の遺伝子を繋いだサケの体は、カラスやトビ、その他の動物たちの体の一部となって、また新たな命の循環の一部となるのだろう・・・

そういえば、アイヌ民族ではこの産卵を終えたサケのことを「ホッチャレ」とよび、これを集めて食料としたと聞いたことがあります。
採卵、放流をしない時代、資源としてのサケを減らさない方法で、遺伝子と物質、二つの命の環が出来るわけですね。
さすがに、この辺り、クマは出ないようですが、カラスさんがたくさん集まっていました。
サケの孵化には1~2週間と群馬県のHPにありました。
出来れば、稚魚も見てみたいものです。