
今日は二十四節気のひとつ『夏至』です。夏至とは一年の中で太陽がもっとも北に来て、昼の時間が長くなることです。
「夏」に「至る」という名前が示すように、夏至を過ぎると「本格的な夏が来る」と考えられています。ただ、夏至前後は梅雨シーズンにもあたるため、実際には日照時間が一年の中でもっとも長くなることを実感できるのは非常に稀です。
今日は曇りがちな、湿度の高い夏至となりました。そんな不快指数の高い中で、またしてもちょっとしたイザコザがありました。
以前、学習支援のことで文句をつけてきた先生のクラスにまたしても行くことになったのですが、そこで私が見たのは、髪の毛がビチャビチャになるほど汗をかいている子どもたちと、ひとりで涼しい顔をして授業を進める先生の姿でした。始めは何が起きているのか分からなかったのですが、

他のクラスでは稼働しているエアコンが、ここのクラスだけ点いていなかったのです。
すぐにでもエアコンを点けてあげたかったのですが、先日のこともあってまたガタガタ言われると面倒なのでしばらくはそのままにしておきました。しかし、子どもたちはどんどんグッタリしていき、下敷きやノートでパタパタと扇ぎ始める子たちも見受けられました。
なので見るに見かねて、先生の話の腰を折らないタイミングで
「先生、エアコン点けますね。」
とことわってスイッチを入れました。すると
「勝手なことしないでもらえますか!!!」
と、またしても怒鳴ってきたのです。
前回は突然のことで面食らっていましたが、今回はそんなことも言っていられないので、
「全体指導を重んじておられる先生ならとうにお気づきかと思いますが、先ずは子どもたちの様子を御覧になってください。髪の毛が濡れるほど汗をかいている様を見て、何もお感じになられないのでしょうか。」
「今日は熱中症対策に関する放送朝会もあったくらいですし、実際にここの室温は27℃を示しております(と言って黒板についている温度計を指差す)。そんな中にあって、このような劣悪な環境下に置かれた彼らの学習効果は、本当に向上するとお考えですか?」
と、口を挟む余地を与えないように立て続けに言い返してみました。すると
「貴方にここのクラスのことを決める権利はありません!!!!」
とカンカンになって迫ってきたので
「一言文句を仰る前に、今の子どもたちの様子を御覧になったらいかがですか?」
と言って後ろを向かせました。
そこにあったのは、エアコンの涼しい風に吹かれて
「すずし〜!」
と快適な表情で書き取りをしている子どもたちの姿でした。
「これが先生の仰るところの『学習効果の向上』というものかと考えますが、いかがですか?」
と言ったら、真っ赤な顔をして黒板の方に戻っていかれたので、その後は子どもたちも快適な環境下で授業を進めることができました。
後で他の先生方に聞いたところ、件の先生はとにかくエアコンを使わないことで有名らしく、子どもが室内熱中症を起こした『実績』があったようです。これはあくまでも個人的見解ですが、お年を召しておられることもあって温度に関する感覚が低くなっているのではないかとも思われます。
世代的に未だに
『エアコンは悪!』
とでも思っておられるのでしょうか。そうでないとしても、年齢的にご自身が暑さに鈍くなっているのは勝手ですが、代謝のいい子どもたちをその感覚に巻き込んでもらっては迷惑です。
帰り際にその先生と廊下で行きあったので
「お先に失礼致します。」
と挨拶したのですが、プイッと横を向いてガン無視していかれました。ヤレヤレです…。