今日は教室の発表会本番の日でした。
桜満開の中、会場まで向かうと、舞台上でピアノの講師陣が講師演奏の練習の真っ最中でした。そんな状況を横目に楽屋に入って準備していると、生徒がチューニングのためにやって来ました。
毎年舞台に立っているにも関わらず、要らんところに力が入りまくってガチガチになっている生徒…。まぁ、私みたいな海千山千の年増とは経験値が違いますから無理もないと思うのですが、それでもそのまま舞台に上げるわけにもいきませんから、いろんなバカ話をしながらヒートアップした身体と脳味噌をクールダウンさせていきました。
が…それも楽屋の中ではよかったのですが、いざ舞台袖で順番が迫ってくるとガタガタしたりため息ついたり…。
そんな時はこう言います。
「オイオイおまいら、何年経ったら理解するんだよ?いつも言ってるだろ?『始まれば、終わる』んだよ。後はせいぜい顔を上げて楽しめ。」
この『始まれば、終わる』というのは、かの矢野顕子女史の名言です。始まれば、終わる…裏を返せば終わらない舞台は無い…ということ。そう、舞台袖で何言ったって心配したって、いざ舞台上で始まっちまえばこっちのもんなわけです。
そんな言葉を聞いて落ち着いたかどうかは定かではありませんが、とりあえず本番直前の悲痛な背中を撮ってみました。
幼稚園児からヴァイオリンを始めた子も気づけば中学三年生。来月からは新高校生となり図体もデカくなって今やすっかり背丈も抜かれましたが、それでも私にとっては可愛い可愛い生徒です。
結局、本番はいろいろな細かい事故はありつつも無事に終了しました。日頃の練習量等の諸々に関しては当人が一番よく分かっているでしょうから、そこには突っ込みませんでした。ただ、とにかく生徒なりによくやってくれたと思っています。
兎にも角にも、これで春の大きなイベントを一つ終えました。ここでホッとし過ぎて体調不良なんぞにならないよう、気をつけて過ごそうと思います…。