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共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

幼き魂の旅路安かれと願って

2016年02月23日 20時55分30秒 | 日記
久しぶりにフェイスブックに書き込みをした知り合いの記事が目に留まったので見てみたら、二人いる彼の御子息のうち、この春に小学校に入学する予定だった御次男が、わずか6歳で急逝されたとありました。

一瞬何の事だか理解ができず、しばし呆然としてしまいました。

彼は昔ギターを弾いていて、私の生徒の発表会にも何回か助演をしてもらったことがありました。奥様も独身当時からよく知った方で、二人の御子息ともまだ小さな時に何回か会ったことがありました。二人共とても元気な男の子で、元気過ぎて奥様が手を焼いておられたくらいでした。ですから、フェイスブックの書き込みを読んでも、にわかには信じ難いものがあったのです。

記事によれば前日から体調不良で臥せっていたのだそうですが、急激に体調が悪化して意識不明の状態になり、そのまま帰らぬ人になってしまったのだそうです。伝聞ですが、扁桃腺が腫れて相当な高熱を発していたとのことで、何らかのウィルスが体内に入り込んでしまったのでしょう。まだ6歳の小さな身体の免疫抗体では、その機能をもってしてもウィルスの急激な攻勢に耐えることが出来なかったのではないか…とのことでした。

亡くなった御子息も気の毒ですが、残されたまだ年若い御夫妻と、同じく残された仲良しだったお兄ちゃんのことが案じられてなりません。こんなに若くして逆縁の野辺送りをしなければならなくなってしまった御夫妻と御長男の心中たるやいかばかりかと、察するに余りあります。

今日の午前中に告別式があったのですが、私は教室があるので伺えませんでした。ただ、まだ幼い子の魂が無事に帰るべきところに帰れるように、そして、またいつか何処かに無事に生まれて来られるように願いを込めて、ガブリエル・フォーレのレクイエムの最終曲《In Paradisum》を捧げたいと思います。この曲に歌われているように彼が沢山の天使達に迎えられ、無事に魂の旅路についていることを願って止みません。

最後に…

ともや君、「そんなに走り回っちゃダメ!」って大きな声で注意したのがオジチャンとの最後のお話になっちゃったけど、今はきちんと魂の帰るべきところに迷わず帰って、パパとママとお兄ちゃんを見守ってあげてね。そして、またいつの日にか何処かで元気に生まれておいでね。待ってるよ。

合掌。

In Paradisum (Faure) : Winchester Cathedral Choir
コメント
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