共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

夕べのまどろみに

2014年09月27日 18時34分18秒 | 日記
ここ最近、週末毎に何やらあっていろいろと出かけていたのですが、今日は久しぶりに何もない土曜日を迎えております。それはそれでどこか散歩にでも出かけてみてもよかったのですが、何しろ水曜日の朝に玄関でコケて強か打ちつけた膝の痛みが一進一退でなかなか治まらないので、とりあえず負担をかけないことを第一義として家で大人しくしていることにしました。

しばらくはテレビを見たり本を読んだりしていたのですが、あまりにもいい日和だったので、午後になったら椅子に座ったままつい居眠りをしてしまいました。そのぼんやりした頭の中に、またしても脳内オーケストラが登場してしまったのです。

最初は『何の曲だろう?』と思っていたのですが、全体的にふんわりした雰囲気と、さして盛り上がらない感じを総合してみたら、どうやらドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》だったようです。

この陽気に何という曲が流れてきたものか…と、我ながら呆れたのですが、流れてきてしまったものは仕方ありません。こうなったら抗わずに、実際に耳を傾けるのみです。

しばらくボケ~…っとした後で何かいい音源は無いかと検索してみたら、《牧神の午後への前奏曲》に天才ヴァーツラフ・ニジンスキが振付をして、ルドルフ・ヌレーエフが牧神を踊ったバレエの画像があったので添付してみました。不思議な背景の中で、古代ギリシアの壺絵から抜け出したような出で立ちの牧神とニンフ達が、半音階的に歌い上げるフルートの音色に導かれて繰り広げられるドビュッシーの音楽と共に官能的に戯れ遊ぶ、独特の世界観を堪能できます。

もし、この動画を御覧になって眠くなってしまったら、ゴメンナサイ…。

L'Apres-midi d'un Faune - Joffrey Ballet
コメント
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