OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

「夢」(4) ランニング・ブーム

2008年06月01日 | 硫黄島・小笠原村
このところの、ランニング・ブームには、目を瞠るものがあります。

私も、一昨年ぐらいから、走るのが面白くなり、時間を見つけられれば
走るようにしています。
長距離は苦手で嫌いでしたが、トレーニングの結果で、長い距離、
速く、走れるようになってくると、ますます面白くなってきます。

私がよく走っている場所は、文字通り老若男女、いろいろな
人が本当に多く走っています。

ランニング・ウェアやシューズも新しい物が多くでていますし、
雑誌でも特集されたりするなど、未曾有のランニング・ブーム、
マラソン・ブームになっています。
市民マラソンは以前からありましたが、フルマラソンを完走する
一般のランナーは特殊な人だと思っていましたが、今では、普通の人が
数多く、フルマラソンを走るようになりました。

10キロ、ハーフマラソンなどのロードレースも数多く、各地で開催されています。

このランニング・ブームは、東京マラソンの話題性と人気で、
ピークに達した感があります。

ジョギング、ランニングの良いところは、
誰でも気軽に、自分に合った、距離、速度で始められることだと
思います。その人なりのペース、距離で、ウォーキングから
ジョギング、スピード・トレーニングと、いった具合に
様々な負荷、時間で楽しく有酸素運動ができます。
フォームや、身体のウォーミング・アップ、怪我をしないための安全な走り方に
ついての知識と、ウェアとシューズがあれば、誰でも始められます。

今年の3月に、10キロのロード・レースに出場した頃から、
「昨年、自衛隊の人が走っているを目にした、硫黄島を
走ってみたい。」と思うようになりました。

暑いので水分補給とペース配分には十分に気をつけないと
いけませんし、一人での行動は控えないといけませんので、
伴走車(者)が必要です。今年は、妹が一緒に行く予定ですので、
自転車、バイク、車などを、お借りできる時間があれば、伴走を
頼んで、走れないだろうか、と、思っています。

宿泊する祈念館から擂鉢山までは、地図で調べると4キロほどの
ようですから、擂鉢山折り返し往復をすると、
折り返しの山のアップダウンも距離はさほど、ありませんし、それ以外は
平らなコースです。ゆっくり走っても1時間あれば楽に往復できます。

祈念館から擂鉢山往復などという、まとまった距離を走れる時間が取れなくても、
時間が見つけられれば、走ってみたいと思っています。

いつか、
「東京マラソン 硫黄島特別大会」といったような、
フルマラソン、ハーフマラソン、10キロロードレース、
市民駅伝大会などが、硫黄島で開催できたら、楽しいだろうと思います。
1年を通して日が高く暑いので、暑さ対策が重要になりますが、
景色が良い、素晴らしい、ランニング・コースが作れそうだと
思います。

写真は擂鉢山から、島の東側半分です。
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「夢」(3) エコツーリズム

2008年06月01日 | 硫黄島・小笠原村
エコツーリズムという言葉は、まだ、聞き慣れない言葉、または、
やっと、最近になって耳にするようになった言葉という
印象があるかも知れませんが、かなり前から、私はよく聞いていた用語でした。

大好きで以前から聴いていたNHKラジオの英語番組、
講師 杉田敏 先生で、長く続いている、
この4月からの現在の番組名「実践ビジネス英語」、3月までは「ビジネス英会話」
以前の番組名は「やさしいビジネス英語」で、
かなり前から、各シリーズで、「エコツーリズム」が取り上げられていたからです。

このシリーズはNHKのラジオ英語番組の中では難易度レベルが一番高いシリーズです。
シリーズごとに、 番組の内容を、登場人物などの設定を変えながら、
(シリーズ名は主人公の名前で呼ばれます。今の主人公が志賀洋。
前回が、高橋修三シリーズ、という具合です。)
実際のビジネスのシーンで使われる最先端の話題やフレーズなど、各シリーズで最新のものを加えてくれていますが、核となる話題は以前からの各シリーズでも繰り返し、取り扱ってくれています。 「仕事と家庭のバランス」「高齢化社会」
ネットワーク社会での諸問題 等の話題とともに、
既に「やさしいビジネス英語」の頃の、宮川輝行シリーズの当時に
「エコツーリズム」というタイトルで、取り上げられていました。
放送されたのが10年以上前です。

インターネットで検索して、調べてみますと、いくつかの協会が
「エコツーリズムの定義」を、ホームページに掲載してくれています。http://www.nacsj.or.jp/old_database/ecotourism/ecotourism-940801-3.html
などです。

・自然環境への配慮 (悪影響の排除、保全)
・少人数
・地域経済への貢献(対象地域への利益還元)
・実施(企画)者、参加者、受け入れ(地元)の合意と協力
などがキーワードのようです。

小笠原の生態系はとりわけ特殊で配慮を要することから、
昨年行きました父島からの南島ツアーは厳格な「自然環境保全、生態系への配慮を
条件に実施されていました。船への乗り降りの時に靴についた土を水で落とします。

「もっと手軽に多くの人が訪問できる硫黄島に。」という考え方には、
「まだ、現実的ではない」という私が私の見解であると前回、書きましたが、
将来の可能性の一つとしては、この「エコツーリズム」の考え方を、硫黄島訪問に
応用させることは、できるようになるという期待はしたいと思います。

いずれ、今よりも、もっと多くの人たちが、訪問できる島になるといいと思いますが、その前に現在の時点では、「もっと、島民が戻れる機会を増やして欲しい。」
という段階です。

多くの先輩の方々の長年にわたる、活動の結果で、
たとえば、私たちが宿泊できる施設として「平和祈念館」を
作ってもらうことができるなど、着実に成果を出してきて
いただけていると思いますが、
一方で、戦前に住んでいた年代の高齢化が、進んでいるという
問題は切実です。元気に歩ける人でないと船(年1回)、
飛行機(年2回)に参加することはできませんので、
「戻りたいねぇ。もう一度、この目でみたいねぇ。」が、
適わない夢になってしまっている年齢の方が多くいるという現実があります。

写真は硫黄島で撮影した花です。(名前は分かりません。すいません。)
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