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4.KH2遠征に関して(現地編-無線局設営)

2011年11月05日 09時31分21秒 | 海外運用
 
宿泊場所を決めるに当たって、設営条件が事前に国内にいる間に少しでも詳細を把握でき
ると、持って行く必要のある機材を的確に選定できるので助かります。
ここグアムのグランドプラザホテルは、昨年のV6遠征の帰り道に1晩だけ宿泊しましたので
ホテルの様子は把握していましたが、屋上の状況までは確認できていませんでした。



となると、現代においてはGoogleで情報(特に画像情報)を探すのが最も簡単です。
事前に過去の滞在者が旅行記でWEB掲載している写真を片っ端から検索しましたが、一番
役に立ったのが、同じ2エリアのJA2YAKのOM諸氏がJIDXにここから運用された際の写真でした。

JA2YAK 2004

基本的にHF6VバーチカルとLow Band用DPを張るつもりでしたので、問題は基礎の支柱を固定
する構造物があるか否か、が最も重要でした。ホテルにも事前に説明して問い合わせたので
すが、無線知識は無いため「TVアンテナが立ててある支柱があるので、それを使えば良い」
と言って頂いたものの、インタフェアを考えると最悪の解決策ですので好ましくありません。
TVアンテナ真横で500W炊けば、かなりの確立でインタフェアが予想されるのと、もし発生
させた場合の対策で無為に時間を費やしたくなかったので、まずは却下。



結論、マンションなどのコンクリート壁に挟み込んで固定する衛星パラボラ用の固定具を
持参することにして、HF6Vはこれに固定するプランとしました。DPは4.5mの移動用アルミ
ポール(これは自宅で使っておらず車庫の屋根の下で玉葱を吊るすのに使っていた、笑)を
持参し、これなら適当にどこにでも縛れるだろうと考えました。



HF6Vは昨年のV6でも使用したので勝手は把握しており、組み立てに約30分。一度上げてし
まうと一人で上げ下げは面倒なので、一旦立てかけた状態で、粗くSWRを調整しておきます。
40m以下はラジアルによって大幅に影響が出ますが、40mはほぼ1発で帯域全て1.5以下に。
ちなみにラジアルは10mのIV線を6本としました。もっと増やせばいいとは思いますが荷物の
重量制限次第。DPのエレメントとラジアルは共用できます。



そんなことをやっているとあっと言う間に夕暮れに。綺麗な夕焼けが見れましたが滞在期間中
夕焼けが綺麗だったのはこの時のみでした。



リグに繋いで試してみると、10m、15mのSWRが今ひとつで端へ行くと2.0を超えていました。
コンテストでは端の端まで使うのと、2.0超えるとリニアの保護が働くので、もう一回下ろして
微調整したいところ。暗くなってからの屋上作業は怖いので、一旦HF6Vを下ろして、暗がりの
中DPを仮設してみました。40mフルサイズですが15mでも綺麗に同調しています。このDPのみで
事前の第一声を出して少しだけ(70局程)QSOしました。
AC2AIの第一声でした。

日の出が06:10頃でしたので、翌朝05:30頃からHF6Vの再調整を行い、何とか40m/20m/15m/10m
の整合を取りました。75mはフルサイズDPを別途準備してあったので、コンテスト始まってから
様子見て上げるつもりでした(が、結局ハイバンド爆発なコンディションで上げる意欲を
見出せないまま終わってしまった)。

一貫して、アンテナアナライザAA-30が大活躍で、これが無ければ調整に倍以上の労力を要した
と思われます。

室内は、リグがFT-450。ヘッドセットにHEIL。PTTはフットスイッチを忘れて手動。ロギングは
PCでzlog。リニアはAmeritronのALS-600SX。リグ電源はMFJ-4125、リニア電源はALS-600SPS
以上の簡単な設備構成です。
使用した同軸ケーブルは3.5QEFVを40mとなり、コンテストは終始500Wでランニングしました。
トロイダルコアは主に電源系統に5個程度をおまじないで挿入し、LPF、BPFなどは入れていません。



単独遠征だと、なにより重量制限が最大の制限事項となりますが、必要以上に複雑な設備構成
にしての故障率が上がるのも避けたいので、今のところ私的にはベスト構成です。
もちろんリグについては欲を言えばもっと適したリグがありますが、この辺りは予算都合です。
FT-450の様な複数機能がボタンに割り付けられた小型リグは、操作性は当然それなりですが
呼ばれっぱなしのオペレーションであれば、致命的ではありません。
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