クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

中島あさ子さんの 「 如月の頃 ふるさと七尾市 」 には、穏やかな画家の息吹が感じられます

2014年03月04日 17時57分23秒 | 美術展
「 如月の頃 ふるさと七尾市 」 と題された中島あさ子さんの60号の水彩画。

画面左手から奥へ伸びる道が、右へ折れ曲がって緩やかな弧を描いています。
今、道路には厚く雪が積もっているようです。

道路の向こう側には全部で7軒の家が、それぞれの家の歴史を物語るかのようにいろんな姿を表しています。
家の向こうには、樹木が繁り、厚い雲で覆われた空に枝葉を突き刺しているかのようです。

道路と、田圃でしょうか、その境目が雪の塊でなだらかな段差を持って、道路が広がってみえます。
道路の際には、点々と並ぶ道路保安灯が6本、その赤色が、雪景色に緊張感を与えるとともに、暖かな空気をも醸し出しています。

1年で一番寒い時期、白色をベースとしたしんと静まり返った世界には、いいしれぬ穏やかな画家の息吹が感じられます。

一宮市三岸節子記念美術館で今日から始まったモアの会の 「 初めての大作展 」 。
会員の皆さんの作品と、中島さんも含め5人の方の賛助出品作品が、9日(日)まで展示されています。
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