クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

『 はつえさんと、一緒に座りたいなぁ。 』 と写真の感想を語る、喫茶店のマスター

2013年01月28日 13時33分06秒 | 美術展
『 はつえさんと、一緒に座りたいなぁ。 』 と写真を見て思うことを語る、69歳の喫茶店のマスター。

ここは、津島市西愛宕町2丁目の茜屋珈琲さんです。
“ はつえさん ” とは、マスターの奥さま。

今店内で行われている横田晃伊知さんの 「 心象風景 “ 秋から冬へ ” 湖北 」の写真の一枚を指してそう言います。

茜屋珈琲さんは、開店してから40年。
そして1981年に始まった店内での絵画や書、七宝焼き・彫金などの工芸品、写真、彫像など様々な展覧会を開くようになってから32年。
津島地方の文化交流の場である茜屋珈琲さんが、惜しまれて来月いっぱいで閉店となります。

『 俺は、みんなの作品が分からないから、妙な口出し、批評をすることもなく、ここまで続けてくることができた。 』 というのが、マスターの口癖です。

写真に写った大きな木立並木を従えてポツンと置いてある木のベンチを見て、最愛の妻と一緒に座って、ゆったりとコーヒーを飲んだら最高だろうなと作品の感想を述べます。
人が、自分の外に自らを投影して創り出す作品。
その作品に、こんなにも明快で根源的な思いを抱くマスターは、やはり美のよき理解者なんでしょうね。

昨年6月に愛西市文化会館で行われた “ グループ茜 合同展 ” も第25回を数え、地域文化の発展に寄与されてきたマスターと奥さま、長いこと本当にお疲れさまでした。

茜屋珈琲さんでは、2月11日から28日(日曜は、お休み)まで、お店の有終の美を飾る最後の展覧会 『 小さな作品合同展 』 が開かれます。
いったい何人の方の作品が展示されるのか。
私も、円空さんの写真を1枚、今日、茜屋珈琲さんに届けてきました。

トップの写真は、横田晃伊知さんの「 心象風景 “ 秋から冬へ ” 湖北 」の1枚(部分)で、下の方にベンチが写っています。
横田さん、窓とか電灯とか、いろんなものが映りこんでいて、原作とかなり変わってしまっていますが、ごめんなさいね。



茜屋珈琲さんの正面です。

コメント
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