パールライスのつれづれなるままに

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浅野竹二の木版世界 at 府中市美術館

2017年05月29日 | アート・文化
元々は日本画家志望でしたが、やがて明治時代の浮世絵師、小林清親の光線画に影響を受け、木版画家に転向します。
「光線画」とはこれです。浮世絵で光を表しています。小林清親の作品です。
  

初期のころは、小林清親と同様、多色木版画の全国名所絵シリーズシリーズで人気を得ます。
 

収入的に安定すると、作家らしい版画も創作して行きます。


1960年にアメリカの社会派の画家ベン・シャーンとの交流が始まり、その創作力がより自由な世界へと向かいます。
 

ちなみに、ベン・シャーンはこういう絵です。
  

動物も好きだったようです。2枚目の猫、リサ・ラーソンのマイキーに似ていますが、お尻の白い丸がオリジナリティを表しているそうです。😆
  

段々と精神が解放されていく様で、晩年の頃には、絵と言うよりは、記号論になっているのではないかと思います。
私は、この人、版画界のピカソではないかと。
しかし、日本画出身なんですよねぇ。


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