パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

巨匠たちのクレパス画展 at 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

2018年07月25日 | アート・文化
子供の頃、自分も使用していたこともあり、親近感・ホッコリ感を感じました。
観ていくうちに段々と楽しくなってきました。
ついには自分でも描きたくなってきました。(笑)


クレパスは、クレヨンとパステルの良さを兼ね備えた画材として、1925(大正14)年に日本で発明されました。
昔のクレヨンは今日のものと違ってかなり硬く、線描には向いていましたが、 面描きには向いていませんでした。
一方、パステルは画面の上で混色が自由にできますが、白墨のように粉っぽく画面に付着しにくいので、定着液が必須でした。
このパステルをクレヨンのように画面に定着させることはできないかと、発明されたのがクレパスです。
クレヨンとパステルの両方の長所をとった新しい描画材料という意味で「クレパス」と命名されました。
「ほんとの」クレパスとは、大ヒット製品であったため、まがい物がたくさん登場したからだそうです。


クレパスの特徴は、柔らかく伸びが良い、混色・重色ができる、油絵風のタッチが出来る、です。
このことから、子供だけでなく、プロの画家までクレパスを使用したそうです。
プロの画家とは言っても、梅原龍三郎、小磯良平、加山又造等の巨匠たちがクレパスを使用していたとは驚きです。
下書きや気軽な作画としてクレパス使っていたので、制作年月日が不明の作品が多いです。

クレパスについての歴史も面白いです。
かぐや姫の「神田川」に登場するのですが、それが理由で紅白に出場できなかったりと。
ヒントは、「クレパス」は(株)サクラクレパスの商標登録です。
一般名称は「オイルパステル」

サクラクレパス創業90周年を記念したクレパス700色セット(限定50セット)もやっちまったそうです。
スエード張りの木箱にシリアルナンバー入り。


それにしても、クレパスによる表現の自由さには驚きました。画家をも虜にするクレパス・・・恐るべし。
コメント
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