【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

漫画家 【 こうの 史代 】 女史

2007年08月06日 02時28分49秒 | メタルのお話し 
   

もぉね、泣きました。

如何にもこうにも、出れば嗚咽みたいな泣き声がでしょうに、顎を噛み締めて堪えてましたよ。

漫画で表現するお話しがですね、こんなにも人の心をやっつけるのかと

わたしはね、この本を読みながら凄く驚くんですよ。


作者の ≪こうの史代≫ さんの細い線で描く漫画はですね

派手な飾りもなく、綺麗な彩色もしておりません。

読んでる人を驚かそうとか、何かを訴えかけようとかはですね、してないと思います。

嘘とか想像で、とかは書かずに昔在ったことだけを、線で描いておられるように思いました。


わたしは世の中のことを、どうこう言うつもりはないけども、なんだかね

人さんの心の中から、優しさが減ってきてるんじゃぁないかなぁ、っと。

それで、ゆとりの教育がどうとか苛めがあるとか、この頃の世相はね

なんだか狂って着てますかなぁ っと。


太平洋戦争が大負けしたのに、終戦と言って敗戦を誤魔化し纏めてしまったから

なにかが言いたくても、なにも言えなくなってきたような気が致します。


言い方はちょっと語弊があるかもしれませんけど、わたしは戦争がね

如何だったとか、正しいかったとか悪かったなんて、如何でもいいんですよ。

それを言い出せば、きっと正しい国なんか何処にもないんだと思います。

ただね、死んだ人間には、もぅ何も言いだせませんからね。


あなたに、何かに悩んでるお子さんがおありなら、この本を読ませなさい。

あなたの心が、棘々しく為ってるのなら、手にとって読んで見てくださいな。

自分の心に優しさがあるのかなぁ? っとお思いなら自分を見つめることができますよ。

人から何かをしてもらいたいのなら、一度だけでいぃからね、お願いですよ。


涙は、流しますとですね、気分がなんだか穏やかになりますよ。


広島と長崎の原爆は、決して許されるものではありません。

だけど、記憶はですね、段々と人の心からは消えてゆこうとしています。

テレビの中の記念式典だけの、ものに為りつゝあるのかも。

戦争では、人が死んでます。

今度また、もしも戦争がはじまったら、もっと悲惨なんでしょう。


日本の学校の教育で、優しさを教えるのなら、教科書になる漫画があるのに。

この本 「 夕凪の街 桜の国 」 採用しないのなら、勿体無いことです。