【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

チョットなぁ・・・・・アキマヘン。

2009年02月28日 03時01分39秒 | メタルのお話し 
 
  (画像はイメージ)



量販の本屋さんに行きますとね、数人の店員さんがぁおかしな目つきで店内を覗ってました。

視線の先、ひとりの学生さんをね、棚の陰に隠れるようにしながら視てるんですよ。


時々小声でね、カバンにいれよったなぁ。トカ。

連れのコかて、入れてるでぇ。ッテ。


ワイ。なんだかぁイケナイ場所に着てるみたいでなぁ・・・・・・ッチ!


学生サン。笑ってたなぁ。

タブン遊び感覚なんやろなぁ。



ダボォ~! ァホォ!



  



儚さ

2009年02月25日 00時28分24秒 | 幻想世界(お伽噺) 
  
 (画像は岡山県ブルーハイウエイ道の駅にて今年撮影) 



もぉぅ咲いた 早咲きの桜



そんなに花弁ぉひらいたら

あなたの心の芯は寒くはないの


なにぉいそいでいるの

なにぉ待っているの


どなたなの

待ってるお方は


そのお方の心はまだ冬の心のまゝなんでしょうか


求めずとも咲かせてくれました

一輪の小さなが 綺麗さながたくさんでした



観ればはたしの心は嬉しがりました

咲き乱れる儚さが イッパイあったから



隠せません はたしの人を想いますことは

望みません 求めても叶へられないから

捜しません 追えば届かぬ処にへと逃げることでしょうから



薄い桃色 儚き泪色


小さな花弁 摘まめないほどの儚さ


香りは 桜の香りは

人の胸の内奥での想いと同じ 香り



モット喋りましょぅ

ただ 喋れば言葉が嘘に為るからと



透きとおるは サクラ色




  

ふたりで視たい。

2009年02月20日 03時52分39秒 | 無くした世界 
  

   (画像はイメージ)




「アンナァ、イッペンあんたと夕陽が観たいねん 」


「誰が?」

「自分なんやけどぉ 」



当時。お世話になっていた深夜倶楽部。

其処の売れっ妓 【売上No1】 っのぉ某嬢ぉにぃ、ダメもとで尋ねてみました。


「いぃよぉ 」

「ぇっ! ぅッ嘘ッ。」


「チョット、ひやかしなん?」


「ワワッ。ワイでえぇん?」

「何時観に連れてってくれるんぅ?」


自分。マサカと想っていましたからね、ツイゆうてしまいました。


「ジョ冗談やがなぁ 」


ッデ。ワイの頬。えぇ音で引っぱたかれました。



「意気地なしッ!」



そん時の或の女(ヒト)の顔つき。今でも憶えています。



  

オヤスミナサ



  

宮島宵壊れ噺

2009年02月18日 17時21分43秒 | 異次元世界 
 
 (画像はイメージ)




「ホラぁ、潜(クグ)るぞぉ 」

「潜ったらなんかぁ、いぃことぉあるのぉ?」


「いぃことなんかあるもんか 」

「ジャぁ、潜らなくてもいぃよぉ 」



「あんな、イッツモおもうんだよ 」

「なにぉ?」



「一回くらい、ボクのゆうとぉりにしてくれないかぁ 」

「ナンでもゆぅとぉりにしてるよぉ 」


「ジャぁ、黙って潜ったらいぃんだよ 」



知らない? 街中に建つ大きな鳥居はね、

向こう側にへとの入り口なんですよ。


ふたりが此れから先。

辿り着けないような世界のね、入口なんですよ。



手を握り合ってね、サッサト潜ればね。



暗い夜の中では想わぬ物事が起こるかもしれません。




「嘘吐き。ナンにもないじゃない 」

「ボクは観れる 」


「ナニが?」


キミの怒る顔は薄闇越し、アッチ側から覗くようなんだよ。



暗さな宵は、優しさじゃぁないナニか肌に触るような宵でした。




  
    

日々此れ悔む者

2009年02月15日 03時34分40秒 | メタルのお話し 
  

 (イメージ)



「なにをしたいの 」


「・・・・・言えないよ 」



あの時。想いを堪えるのにね、随分苦労したんだよ。



「じゃぁもぅ、帰ってもいい?」

「ぅん 」



後姿がね、今でもまぶたに焼き付いてるんだ。

あれから何方を見てもね、比べてしまうんだ。 君と。



「必ず来てよぉ 」


「ぅん。(結婚式)招待してくれてありがとぅ 」



ボクは、笑顔をつくるのにくろうしたんだよ。



駅のホームがね、あんなに寒々としてるなんて想いもしなかった。

君の乗る列車がね、発車する前にね、ボクは、ボクは息が詰まって死んでしまいたかった。



拝啓。お元気なんやろかぁ?

昨日、次男が生まれたんだ。

君の名前の一字を頂きました。


此の子がね、愛を大事にする人になるようにと。




ナンでだよ。


自殺なんかしたんだよ。




君の為にもぉぅ、泣けなくなったじゃないか。





    

do not understand it

2009年02月11日 04時13分58秒 | 大人の寓話

(イメージ)



はたしには理解できなかった。アイツがナニぉ望んでいたのかが。


「嫌やねん。ドッカニいきたいねん 」


じゃぁ・・・・・黙って行って欲しかった。 言葉では何も伝わらないから。



朝に霧が晴れる頃だった。

自分。寝てるフリぉしていました。



髪をなでながらだった。


「ウチが居らん方がぁ・・・・・ 」



アイツ。ワイが寝たふりなんぉ分かってたと想います。



「バイバイ 」




ワイ。ドアがしまっても寝たフリぉしてました。





オヤスミナサイ




  



不安な不義が為せる世界

2009年02月08日 04時10分17秒 | 異次元世界 
 
 (画像 イメージ)




【間違い】


あなたはナニぉ怖がる 夜は優しさで満ちているのに

想いに迷いはないのか 裏切らないと


酒精 求めているだろう モット堕ちて狂えと



薄闇が御前にとの裏切りなら 暗闇は安寧なんだろうか

知らぬと言い逃れることもできるのに 何故にと?



虚飾は御前の望まぬ世界 叶わぬかとな幻想世界

寒き暗闇 堕ちれば楽なこともなきにあらず



嗚呼 夢の感覚は 幻視な漂う世界


ソット 育てられゝばと

隠れて叶わぬことをやれゝばと







バイバイ



堕ちて遣ってみたい




オヤスミナサイ



   

ここにいるよ。で、妻サンがねぇ・・・・

2009年02月05日 02時28分20秒 | 無くした世界 
  

YouTubeの動画です。


【PV】ここにいるよfeat.青山テルマ/SoulJa kokoniiruyo





此の映像を妻サンに教えてあげたんですよ。

ふたりで観終わりますとね、チョッド声でした。


「ぉとぉさんぅ、想いだすよぉ~!」

「なんぉ?」


「一緒になるときぃ、イロイロあったよねぇ・・・・・・」


ッテ聴いてもね、はたしナンも言えませんでした。


「ぉ、ァッ。ぅん。ソッそやったかなぁ 」



ッデ。夜中にヨッパラッチャァ、独りで何回も観てます。

ホンマニなぁ、イロイロあったなぁっと。


泣きそぉなんぉ、我慢しながらね。




バイバイ



  

心がぁトロトロ・・・・にぃ。

2009年02月03日 01時50分51秒 | 店の妓 ツネ嬢
(画像はイメージ 無関係)




【悔やむ心懐かしむ心】



牢屋に戻される途中、薄暗い廊下の向こうからやってくるツネとスレちがった。

自分と同じように腰縄を打たれ、手錠姿だった。
ツネの後ろには、留置所看守が従う様についてきていた。
前には若い刑事が露払いのように歩いてた。

ぅん? ォッ! ツネやないか。 お伴が二人もクッツイテるんかぁ。
エライ大事にされてからに、大モン(大物)扱いやでぇ・・・・ッタクゥ。

自分、ツクヅク感心しながら心で呟いた。
ッで、官ふたりに挟まれ、あないに大事にされたんじゃぁ歩き難かろうに。
気の毒やなぁ。ット。


ツネ。ワイに気づくと、暗い中庭に面した窓に、背けるように顔を向けた。
自分、ツネの化粧落とした顔なんか視たくもなかったので、反対側の壁をみた。
互いに気づかぬフリをし、其のまま通り過ぎたらいぃと想っていたら、後ろからワイの肩越しにクソダボが訊いた。


「どぉした?」

「検察送りですわ 」


他の刑事の顔なんか視たくもなかった。
声には聴き覚えがある気がしたけど、官に知り合いなんか居なかった。
ボロいリノリウム床の疵を数えながら無視を決め込んだ。


「こないな夜中にかいな 」

「ナンや急ぎらしいです 」

「ソッカ、可愛がりたいんやな、何処にでもマニアは居るさかになぁ 」


ツネを舐め回すように観ながらの喋りだろう、声に人の卑猥な厭らしさが滲んでた。
ツネを盗み見た。窓から視線を放さないツネの形の良い細い首筋、即っ真っ赤に染まった。
自分、ツネが廊下の角から現れた時から、ツネの項垂れた姿なんか観たくもないと。
だから今の落ち込んだツネを揶揄し、小馬鹿にする者に憎しみが。
今の状況じゃぁ自分には如何にもできんけど、胸の底で悔しさと怒りが同時に。

ワイ、刑事二人がコナイナ所で立ち話せんでもえぇやろ。クソが!
苛立ち抑え、廊下の窓から視える外の暗い景色を観る振りをしてたら、
後ろに倒れそうになるかと思うほど、腰縄を引っ張られた。

「ぉい!コイツぉ檻に戻しといてくれ、餌はやらんでえぇさかいにな 」 クソダボがっ! 

ツネの後ろの刑務官に命じるモノの言いかた、ホンマニ偉そうで大柄なものだった。
ボケっ!ワイ、動物チャうぞっ! ッで、想わず舌打ちした。

ケツを思いっきり蹴り上げられた。肛門に刺すような痛みが奔り、キツク萎んだ。
身悶えしながら身を折り、大きく口を開け、喉の奥にナンとか空気を送り込むのが精一杯だった。
激痛と悔しさで涙が。ホンマニ如何にもならず、我慢できなかった。


「縄沢さん、戻ってきますよ 」 っと耳元で囁かれた。

コナイナ時に、知らない刑事から声を掛けられるとは想ってもいなかった。驚いた。
痛みを堪え、下から掬いあげるように見上げた。
知らぬ官だとばかり想っていたが、以前、世話を掛けた○○署の刑事だった。


「自分ですか?」

「他に誰が居りますか 」


刑事が首を左右にふり、廊下を眺めたので釣られて自分も視た。


「ナンや、お前ら知り合いかいな 」

「はぁ、少し 」

「ほぉか。 ホナ、このドアホ頼んだで 」


薄暗い廊下に三人が佇み、ワイは寝転んでボケの後姿を見送った。
自分、角の向こう側にボケの姿が隠れると、下から囁いた。


「ぁん人、ドッカおかしいんとチャイますの?」

「ドッカって?」


ワイの足首を指差し、刑務官に目で合図しながらだった。
足枷が外された。脚は自由になったけど、痔の痛みで動かすこともできない。


「ドッドタマですがな 」

「タブン、あんたよかは廻りますやろなぁ 」

「ワイよか、えぇってか?」

「タブン 」

「ワイ、弱いモン苛めはせぇへんけどな 」

「そぉですか?」

「スマンケド、痔ぃ切れたみたいやねん 」

「ぇ!・・・・・・コナイナ晩い時間やから、治療は無理です 」


「痛ぉて歩けんわ 」


「他の者ぉ呼んできましょうか?」

「暫く此処で痛みが引くのを待ち、自分が房に連れていきますから、先に行っといてくれますか 」


ツネと看守が立ち去りかけると、訊いてきた。


「ナニか言っとく事、ありますか?」

「誰に?」

「此の○○○○にです 」 


ツネの本当の姓名だった。ツネが此方に振り向いた。
ワイ、顔を伏せた。ツネの顔を観たくもなかったから。
洟水と、涙流す顔を見られたくもなかった。


「○○チャン、元気にしぃやぁ 」

「ぉ、お前もな 」

「ぅん。おぉきに。ウチは元気にしてるわ。今度もまた付き合わせて悪かったね 」

「そんなん、えぇがな。そぉか、躯ぁ壊さんと元気にな 」


看守とツネの姿が観えなくなると、刑事がしゃがみ込んで背中を向けてきた。
逮捕術か、柔道や剣道で躯を鍛えてるのだろう、改めて近くで観ると、大きくて広かった。


「ナッナンの真似やねん 」

「オンブです 」

「ぇっ!」

「早くしてくれませんか 」

「ぇえわ、自分で歩きますわ 」

「無理せんほうがいいのと違いますか?」


壁に手をつき立ち上がろうとしたら、後ろから両脇に腕を突っ込まれ、ユックリと持ち揚げられた。
自分、不覚にも堪え切れずに泣いてしまった。
背中が暖かさで包まれたから。

コンナ場所じゃぁ、少しの優しさが犯罪者の命取りやわぁ~!
サッギでの悔しさ塗れな胸の中がぁ、トロトロやんかぁ・・・・・・


「コンナン、オフレコやけど。あんたら、ヨッポド仲間意識が旺盛なんですねぇ 」

「そぉかぁ・・・・・・・ぅん 」

「ツネさん、ある意味。幸せな人ですなぁ 」

「ぅん。唯の女の為になら、あないにはのめり込まんかったし、助勢もせぇへんかったわ 」

「縄沢さんもゆうてました。アイツらみたいなん滅多とおらんで っと 」


「何時、帰ってきますの 」

「近々、ヤット戻ってこれますわ 」



一晩中薄明るい電燈が灯ったままの、凍える寒さな牢屋で、
固い寝床で横に為り、臭い匂いのする毛布に包まれてた。
色々在り過ぎて眠れる訳もなく、仕方なく夜明け近くまで天井見上げてました。


ぁの、縄沢がなぁ、帰ってくるんかぁ・・・・・・ッチ!

ぇえ目ぇが出たらえぇんやけどなぁ。


明け方。天井近くの小窓から朝日が差し込みかけたら、漸く眠気が。
房の扉の錠に鍵が差し込まれる音。金属が滑らかに噛みあう音。

眠たさで痺れる頭が、エライ早ぁから、始める(取り調べ)んやなぁ。


「〇〇起きろ、保釈だ 」


眠気が吹っ飛んだ。

もしかしたら、えぇ目ぇかもしらんでぇ・・・・・・っ!



裏切りは、最初は期待を持たせるもんですねん。




  
【店の妓ツネ嬢】(11)