【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

現(ウツツ)な愛はかげろう

2010年01月28日 00時00分30秒 | メタルのお話し 

   

  (画像はイメージ)




【聴こえませぬか】



偉そうなことを喋るつもりは御座いませんが

少しだけ



ナニか想いもかけない事柄に出遭ったとき

ボクは直ぐに逃げ腰になる



例えば

長いこと当たり前だと想い信じ続けていたことが

全くの想い違いの勘違いだったと突然にと 思い知らされたとき

誰だって想うのでしょう


裏切られた



人を限りなくと信じ続けることの難しさ

初めて経験すると 自分の心はこれ程までかと狂う

心底から参ってしまう

もぉぅコレ以上ないほどと 何処までも堕ちてしまう



ナニもかもだったのかと そして儚いものなのかと



美しいものは いつかは色も褪せるもの なのでしょぅ

一途な物事も 儘には何処かで迷うこともあるものかと

その事柄にはケッシテお気づきもしないで



だから 知らずなこともなきにあらずかと



楽な世渡りナンかぁ 死ぬことも叶わぬほどなんだろう

想い違いの遣り直しなんか と想わずなことも



どなたかお助けはして下されませぬか



無いものねだりをしては下されませぬか

そぉぅすればお礼などと 聴けば重きなものなんだけど

少しばかりのお話しでもと 死に土産にと重ねたモノを




アナタの夢の中に忍び込んでお話しぉ お聞かせしてさしあげましょぅぞ

優しくと 夢からさめればぁ お忘れするような優しくとなぁ



現(ウツツ)ですごす時 フト なにげない時にフト

想いださせるような狂ほしいほどの お話しなんかぉ




お聴きしては下さりませぬか




(映像は文章のイメージ 無関係)



オヤスミナサイ
  


【春雷】 弱い心のモッテいきよう。

2010年01月27日 00時53分58秒 | メタルのお話し 
2010年1月26日 火曜日午後 11:50:31



(写真は文章の勝手イメージ。)





【旅に出よう。】




ボクは。何かをしようとするとき。

例えば何処かに出かけようとするとき。


その時に嵐がきたなら如何しよう。

モシモ。旅先でナニかの事故にでも出遭ったり巻き込まれたら困るなぁ。

為らば、出かけるのを止めようかなぁ。っなどと。


未だ。ナニもしていないのにですよ。

考えても如何にもならないような、センないことを愚図グズとね、想うんですよ。



自分でナニかを言い訳にと。自分でも知らないうちにね。

イロイロ想っていることに、自分で制約を設けようとしてしまう。



如何してなのか自分でも判らない。


イエイエ。判ってゝも。判らないフリをしてしまう。



長年の間にそうやって、自分の心に枷を嵌めてしまう事を覚へてしまった。

コノゴロそんな自分が時々。ナンだか嫌になることがある。



ナニかをしなければと。

ソウシテ今までの自分とは違う者になりたい。

ナドト自分をですよ。自分の弱い性格を強い者にと。


そんな風に想うのは、今は心が疲れているからかも。

長年に亘って自分を誤魔化してきた報いが、今になってかな。

無理なことを心にですね。無理にと。

段々と積み重ねてきたせいなんでしょう。



ッデ。心が今の状況からナンとか抜け出せれるものならばと。

フト。想った事が。旅に出たいなぁ・・・・・・・

何処か。今まで往ったこともないような知らない場所にぃ。


フトね。フト。



だけどもぉぅ。お前へは逃げてる。

今の状況が苦しいからかな。如何にかして逃げてやる。

っと。無意識に想ってるッテ。コノゴロやっとね。お気づきました。


躁と鬱が、日によって意識の中を引っ掻きまわしてる今の状況じゃぁ。

何処かに行けたとしても。ナニが本気で楽しめるものか。トッネ。



数十年かけて今の自分が出来上がってしまったのならば。

そぅ簡単に意識の改革なんて出来ないぞぉぅ・・・・・・



ナルホドなぁ。簡単にはぁ・・・・・・・

ツクズクね。今年になってね。そぉぅ想い知らされています。



早く。コノ。心の病から快復したいよぉぅ!



ソロソロ。楽しいことを心からですね。楽しめる旅に出れるような。


ソンナ強い心の持ち主の。自分になりたいなぁ・・・・・・・




春雷/ふきのとう



 (映像は文章の勝手イメージ)




  オヤスミナサイ
  
   

トワイライト 【ヨルノフカミ】

2010年01月25日 22時04分18秒 | 幻想世界(お伽噺) 

  

  (写真はイメージ 無関係)





【夜の深海】ヨルノフカミ



ある初夏の日の とある穏やかな宵


遥かな遠くから梅雨が明け 夏が始まる合図のような雷の音(ライノネ)

時折 稲妻の雷光が夜陰に瞬き光ります 

遠くの黒い影絵で観える山々の稜線 刹那で観えます

其の山にかゝる雨雲 仄かに輝き闇夜に浮き上ります



夜風にて笹浪が たゆたうように揺れる竹薮から

空蝉が鳴く様な 地虫どもの騒々しい声々

夜更けての忘れ暇には 時折に 竹薮奥に巣くう青鷺の群れから 

物の怪な化鳥がぁ 喚き啼く様な鳴き声が聞こへます



濃密にと湿気た夜に開け放たれし 縁側の履き出し窓

ただ 暗闇に穿かれたが如く 空いてるだけ


黄色き輝きの蝋燭瞬く 薄闇の部屋に蚊帳が架かっています



密かな闇に潜めた言葉 儘に音ナイ吐息が混ざります
 
滑った唇からは細い息 限りにと音も無く吐き出されました

蚊帳が穏やかに吹き込む風で 揺れました

暗闇に蚊取り線香の赤の点 ジットな密かなさで点で輝く



組み伏せられながら息ぉ潜め 縁側の奥を覗けば

庭の暗闇の芯から 夜更けの何かゞ足音もなく訪ねてきます



人がナニ気に気づきました 主(ヌシ)は首をもたげ振り返しました



其処に視へるは何も無い 透き通る様な黒い闇の壁

伸びた首筋に 黄色き光に照らされし汗の筋 

蝋燭が汗肌ぉ 滑る様に光らせていました



何かゞです 蚊帳の外でナニかゞ蠢きます

そ奴が心の中ぉ覗きます 交わる者の



愛の意識の想いの世界を 貪ります



聴こえます 速いふたつの呼吸の音(ネ)が

堪へても堪えきれない気持の想いもです


濡れた吐息になってます


ふたつの流れし汗肌の混じり合う感じが 部屋の隅々に篭ります

秘めたる艶は 蚊帳の中で激しくと舞っています



蒸せるように暑き闇 隠し事で萌えさせるは情炎です 



脳裏に鮮烈な真白き光りが瞬き 目蓋の裏底に紅蓮の輝き

逢瀬な歓喜の荒なす海 汗に塗れた身体を深くと沈めます



突然 夜の音が無くなります 悉くと

そして繰り返します 幾度も 幾度も 何度でも


蚊帳の中には 漠とした静寂が襲います




夜が明けるのは もう少し後です

意識は深いまゝ 堕ちたまゝでしょう



我はみずからと溺れました





 

 (映像は物語のイメージ 無関係)





大人が話しました




バイバイ
 


気分は【六本木心中】

2010年01月25日 01時16分13秒 | 無くした世界 

  

  (写真はイメージ)




【青春哀話】




「アンタなんかッ!死んじまえばいゝのよ!」


この言葉が 如何して言へるのか

聴かなければならないのか判らずに 不思議でした


四畳半一間の小さな世界が 何の音も無く消へてくのが解かりました

二年弱の同棲 気持ちが離れていくのが解かっていました



でも「死ねばいい。」 


今日までの 二人の歴史の否定



何故にとの答へが見つけられず 心が動揺で揺れます

意識の表面に 限りなくと細波が湧いては消へ

消へては生まれます



心の隅っこに 疑いが生まれます



互いが新たに 深くと傷を抉りあい始めます

悲しみが生まれ それが怒りと憎しみに変化します

心の何処かで抑えようの無い 何かの衝動が蠢き始めます



呻く様に怒り言葉が 「解からなかったの!」 と啼いて言います

 

迫る言葉が連なります


「鈍感! 自分勝手な男よおぉ。アンタはぁ!」

「今まで何も気づかないってぇ。おめでたいはね。アンタはぁあ!」



少しずつ 少しずつ 気持ちが萎へてきます

少しずつ 少しずつ 始まります 意識の現実逃避が

止め処となく聞きたくもない責める言葉は 何処か遠くでと



自分の殻の中で 世界が出来上がります

そこで意識が 逃げながら浮遊し始めます

そこは何も無い世界です だから意識が遠のきます



何処かで言葉の音が鳴っています

「本当にぃ出て行くわよ。それでいぃの? 本気よ。良いの?」



意味が解かりませんでした

心ぉ突き刺す言葉の音が 心を射るだけの音でしたから

自我の混濁した意識が 何もかもと拒絶します




黙って部屋の外に出ました

ドアが閉まるまで 背中で音が響いていました



アパートの階段 降りながら聴いてました街の喧騒

バスの警笛 走るトラックの騒音

幼稚園の送迎バスから賑やかに降りる子供らの声

明るく迎へる女親たちの声


俯いて歩いてたら 自分の周りには木枯らしが舞っていました




夜更けに酔っぱらって帰った 


電気が消へた暗い部屋 昼の雰囲気が無かった

孤独が居座って 寂寥とした哀しみが住み着いていました

台所のステンレス流しの中で ふたつの夫婦湯飲みが割れていました



破片を拾い上げるとき親指を切りました

滴る血ぉ舐めると鉄の味がしました

唾を吐くと 赤い血が混ざっていました



流しの下の扉をあけ 一升瓶の首を握り喇叭呑みしました

ひと呑みごとに 酩酊が迫るのが解かりました



寒さで気が付くと 玄関の框で俯いて寝込んでた

顔の下に水が溜まっていました

舐めるとしょっぱかった


泪の辛さが誘い水で 涙が溢れ出てきました
  


青春が終わろうとしてた



十九の冬の 事でした




(映像はイメージ 無関係)



バイバイ




    


【お約束な狂気】

2010年01月23日 01時23分58秒 | 無くした世界 

 
  (画像はイメージ)






【狂へる者】




ボクは 桜の季節には モノ想うことができません

丘ぉ覆はんバカリに乱れ咲く 淡い白きな

小さな薄桃色の花弁に遣られるから



「いつもナニかぉ 隠してるでしょぅ。」

「其れが理由なんだ?」


「他にもぉぅ 。」



桜咲く小高い丘の上からでした

街で一番の賑やかな繁華街ぉ ふたりで眺めながらでした


その時 ふたりの物語の終はりのしかたぉ

話し合っていました。



「ナンかぁ。もぉぅ 如何でもいぃの。」



あの時ボクは 黙るしかなかった



踏切の カンカンカン と鳴る警鐘音が丘の上まで流れてきてた



ふたり別々の階段から丘ぉおりるとき

キミの背中の見納めかと



キミは 一度も振り返りもしなかった

ボクは 心が死にかけていた



あやふやな感覚で踏む石の段々 

現実逃避で堕ちる筈もない 黒い穴の中ぉ通るようでした



心が 隠された意識の奥の 底のほうにまで逃げたのは

誰かの喋る ウソなことがらなんか ナニも聴きたくはなかったから


ボクの胸の中が錯乱しそこね 逃げることも叶わぬと

其の儘ならぬ想いゴトなんだろぉ 物事は

日毎の出来事も 想いでも 実態のない物語だったと



心が 狂います 



今なら ナニぉ訊けばいゝのか解るから

眠れぬ夜には 若かった拙いボクぉ呪うことがあります



春の季節が終はっても あの時の丘の上に咲き乱れていたサクラは

ボクの脳の意識のなかでは ケッシテ散りません



一ひらの花びらも アレから幾ら月日が過ぎ去っても

枯れることもなく堕ちません



優しい声で訊く 嘘で固め隠した言い訳は

人は見抜くものなんだと 物事の始めから判っていました

最初からの お間違いな物語ゴッコぉ演じていたと



ボクは 悲しみじゃぁない 狂える感覚でした



視たくもないと 逃げていたから

気づくことが遅すぎたからと




終はりは マッタクのお約束ゴト





(映像はイメージ 無関係)






       


【哀歌】

2010年01月22日 01時59分00秒 | 無くした世界 



(写真は勝手イメージ 無関係)






【無理な怖さなもの】




アンな時にね。笑へるもんなんや。


なにぃがぁ?

近松のぉ。

ぁあ・・・・・・。歌舞伎ぃ。

ぅん。



キミは。物語ぉ。舞台のなかで観てると創り物なんだからと。



ボクはね。知ってるんだ。

ナニぉ?

キミの胸の傷。



咄嗟に横ぉ向いたけど、キミの顔色が蒼醒た。

隠しようがないほど。



ソレがどぉなの。



俯き加減の横顔ぉ。凄惨なほどの美しさだと。

其の顔を見詰めていたボクは美しさに圧倒され。

想はず息ぉ飲んでしまいました。



ぅん。なにもぉ。っと。ヤットぉ。



雑踏の中。周りに人など、いないみたいな感じで歩きました。

手ぉ握り合ってふたり。


ナニも話さずに。



キミの手。温もりのない手のひらだった。



ナニかぉ喋れば。キット壊れるものがあるから。

ナニかぉ聴けば。知り過ぎることもあるから。



駅までキミは。ナニも言わなかった。



電車の窓から、ボクぉ視てたけど。

ボクは。キミの視線がボクの躯を通り過ぎ。

遥かな遠い処ぉ観ているみたいだったと。




 

  (映像は文章の勝手イメージ)




ユックリト電車が動き出すと。

コッチぉ向いたキミの。濡れた瞳はボクを殺します。



ボクの心には。滅多と悔みなものが溢れました。



キミの唇が微かに。

ナニかぉ、微かに。


駅ぉ出て。信号待ちしながら想いました。

サッキ。ナニぉキミがいったのだろうと。




サヨナラ。


だったと気づいたのは。

キミの訃報ぉ受け取ったときでした。






オヤスミサナイ


  


【悲しき雨音】 (ヨッパライ)

2010年01月20日 02時02分32秒 | メタルのお話し 

  

   (画像は文章のイメージ 無関係)





(眠れぬ夜の過ごし方)



ッテ、ゆうてもぉ。

無理して寝ないよぉにしています。


以前は。ナンとか眠ろうと。

だけど。暗い天井ぉ瞼ぉ閉じてゝも眺めていました。


其の。瞼の裏には。

イロイロとぉ。映ってますからね。イロイロと。



まぁ・・・・・・人サンにお話するようなもんじゃぁないかな。


ッデ。医者から頂いた、お薬ぉ飲めば簡単に眠れるんですけどね。

薬なんかぁ。邪道じゃ。

其れよりも。イッパイの酒ぉ呑んでやる。



ゴソゴソと。お蒲団からおきだして。

手持ちの酒の中からね、冬のコトですからね。

ウイスキーなんかのお湯割りぉ作っちゃいます。


ツマミニは。パソコンの液晶画面ぉ眺めます。



暫くしますと。静かに迫ってきますね。

睡魔がね静かに。

ヨッパライの意識の中にぃ眠気がね。


ッデ。懐かしいぃメロディーを聴けば。

子守唄ですよね。


若いころに聴いて、忘れていてもね。

今。突然。聴けばぁ・・・・・・・


懐かしさがイッショニ添い寝ぉと。

ヨッパライの想いのなかにぃ。入ってきてくれました。



 

  (カスケーズ みなさんケッコウなオッチャンにぃ。)



コッチノ、自分のほおぉがね。

ヨッポドじじぃなんですけどね。



オヤスミナサイ




バイバイ


  


【夏の雪】 (悲しき街角)

2010年01月19日 00時51分17秒 | 大人の寓話

(写真は文章のイメージ 無関係)





【夏の雪】




夏の昼下がりに降る雪

真昼の白い闇に 浮かぶように飛び交う

輝く小さな蛍のようだった



乱舞な無数の蛍虫

光る尾っぽを眩しき夏の太陽で焦がし 白さで光らせてた



「そやから何遍も言うとるやろもッ! 視たんや。雪が降っとるんやッ!」

アイツ 胸の真ん中 真っ赤にさせ言ってました


たぶん言ってました


口が動くたびに何か 聴こえ難い何かを言うたびに

胸からブクブク っと 蟹にみたいに赤い泡 吹いとった



「なんやッ! なんがやッ! なんがやッ!」

アイツ 幾ら訊いても返事せんかった



人の躯がモシモ 何かの抜け殻なら 毛布もつよりも頼りなかった

と あの時に自分知りました




眩しい蒼色の空から 落ちるかとな低さナ感じの太陽に焦がされ

陽炎が立ち昇る 黒いアスファルド装道路の向こう側

焼ける道路の中央白線隠し 地面スレスレに浮かんでいました


幻視かな逃げ水蜃気楼


近寄れば逃げるように消え逝く 朧げな幻視な水面

青い空を映していました


焦げる道の真ん中に池が掘られてるのかと



サッギであいつが跨り駆ってた単車

遥か道の向こう側で パイプ鍍金アップハンドル酷くひん曲がっていました

幻視な空の青を映す池の真ん中で 半分沈んで横倒しになっていた


単車の燃料タンクの裂け目から 熱い道路に流れ出る薄赤いワイン色の燃料

道路の熱さで揮発させられ 揺らぐ陽炎のように空気ぉメラメラ揺すっていました


自分 発火するのは時間の問題だな っと



自分たち 此の日が仲間とつるんで走るのが最後の日に為るはずだった



或る日 暇ぉ持て余しながら与太話に講じていた時

仲間の一人が言いました 


「おれ、所帯もつかもしれんで。」 

ットあいつ 恥ずかしさを隠しながら仲間に告白した



「お前 夕べなにしたんや?」

「ドッカ 具ワイでも悪いんかぁ?」


「冗談 チャウねん。」


突然、仲間から取り囲まれた


「ボケ、イッチョ前にぃナニ言うねんッ!」 ボコッ!

「冗談チャウぅう? ホナなんやッ!」 ボッコンッ!

「ソナイナンで誰が悲しむ思うとんか、ボケッ!」 グッ!

「浣腸ぉッ!」

「ギャッ!」 ケツ渋ッう!

「もぉ一回やッ、二本指浣腸したれッ!」

「ヨッシャ、動けんように押さえとけや。」



「もぉぅえぇ! ソンくらいでえぇやろもッ!」



アイツ いつもに似合わん チョット恥ずかしそうな顔やった

首まで真っ赤にさせ 物凄く嬉しそうだった


おれら ただ嬉しかった

仲間の一人が女と所帯 いつでも訪ねて行けれる

そんな家が出来るからと 想うたからやった



「今度ツルム時なぁ 最後の独身オダブツ卒業ハシリやなぁ!」

「お祝いやでぇ・・・・・キッツイなぁ!」

「ケツに乗せるんかぁ?」

「ぉッ! ホンマや乗せたれや おれらも嫁ハン拝みたいがなッ!」




「アイツぅ 来よるんかぁ?」

「女ぁ 恥ずかしいぃ為ってんとチャウかぁ?」


「ぁッ!来よるッ!」


ケツに乗っかってる女 サングラスしてた

髪は ポニーテールに結んでた

お椀メットのしたからの髪が 風になびいてた

あいつ 得意げに道幅イッパイにスラロームしながら近寄ってきた



「夏に見る雪ぃ、秋に見る桜の散るが如く。ッテかぁ?」

「勿体無いなぁ。アイツになぁ・・・・ッチ!」

「クッソゥ! えぇ娘(コ)ぉよぉ見つけヨッタなぁ!」


女がケツから降りメット脱いだら みんなは あいつに判らんように呻いた


「お前の女、夏の雪やで。」

「ウチがですかぁ?」


女がメット脱いだら みんなはヒヤ化そうとしていた

だけど 想像した以上の上玉やった

そないな女に軽口や 冗談なんか言えんかった



「ぅん、意味なぁ滅多と居らん、別嬪ちゅうねん。」

「ぅちぃ 恥ずかしかぁ!」

「クニぃ(故郷)何処ね?」


「九州のぉ 長崎ぃですぅ 」



中学ぉ卒業し 集団就職でコッチに

ッデ駅裏の 紡績工場で働いてるって言ってました





道路の側溝の向こう側 

藪の中まで吹っ飛ばされた女が 後から見つかった


対向車線のスポーツセダン センターライン跨いであいにつぶつかってきた

それから止まりもしないで 急加速しながら逃げた

直ぐに仲間が捕まえに追いかけた




暫くすると事故現場まで 仲間の単車に囲まれながら連れ戻された

仲間の一人がそいつの車を運転し 車の持ち主は助手席に襤褸な感じで座っていた

運転していた若者 顔つきが判らん位にボコボコにされていた



「このガキ、謝らんのやで。」 仲間が泣きながらやった。

「こんガキ、道に寝かせろッ! ワイが轢き殺したるッ!」



自分 何も言わんと若者の躯ぁ 

道の真ん中まで引き摺るようにして持って行った


ライダーブーツの先で顎と 腹を蹴った

それから 若者の頭ちかくに蹲踞しながら言いました


「お前。ホンマに謝らんかったら、此処でホンマニぃ殺すでッ! コラっ!」


鼻血と鼻水塗れの腫れぼったい横顔に 唾飛ばしモって囁いた

コッチに顔向け殴りつけた

何回怒突いたかは、憶えていません



「どやっ!謝る気ぃに為ったんかッ!」 今度は怒鳴った


口が動いたような気がしたので 胸倉から手ぇ離した

地面に落ちた後頭部から鈍い音がした



遠くでパトと 救急車の緊急サイレンの音が鳴ってるのが聴こえてきた

次第に音が近寄ってくる



「お前ら。もぅえぇさかいにドッカに行かんか。」

「ナンデや? 居るがな。 」

「あんなんしたんや。コッチかてただで済まんのやで!」


道路に転がってる若者 顎で指しながらやった



女は頚椎の捻挫と 軽い擦り傷打撲で済んだけど数日入院した

此の女とは 此れが最初で最後の出会いだった

女の国元から 事故の連絡を受け心配した親御さんがやってきた

女が入院していた病院から退院すると そのまゝ国まで連れ帰ってしまった



おれら 事故の現場を後にしようとしたら アイツの単車が燃えた

道路の脇の側溝まで流れ出してたガソリンに エンジンの熱が引火した



横風で道を塞ぐよぉに流れる黒煙突っ切って 事故現場から離れた



最初の角を曲がるとき パトと救急車と擦れ違った

後を追って振り返ると 燃え上がる黒煙が晴れた空高く昇っていました





夏は、想いでなんかじゃぁない、悔いを連れて遣ってきます。


心の中で、想いでの幻の空をみあげれば。



暑さな夏の雪。降らせました。





 


   (映像は物語のイメージ 無関係)





   随分前に書き上げた物語です。読み返してみるとイロイロと想うことが。
   少し、手直しをしています。前作ぉ観ると拙さ丸出しでした。ハズカシカッタ。




バイバイ



 

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懺悔 (ざんげの値打ちもない)

2010年01月18日 02時26分12秒 | 異次元世界 



(画像は無関係 昭和のイメージ)





  【忘れるもんかッ!】





アンタは 地獄ぉ視たとゆぅ


ナニかゞあったら イッツモ口癖みたいにゆぅ

聴けばワシは アンタと地獄を巡りたい っと



今までユエヘンかったけどなぁ

イッツモ心底なぁ そないになぁ想うんや




想いドオリにならぬ 儘ならぬ浮世なら

此の薄汚れ 腐臭を放つ腐った我が身

三千世界の何処に 身の置き所があるんや



悲しみぉ 堪えることがでしか

物事ぉ 視そこなうよぉにと

モッテイケヘン者かて ギョウサン居るとおもねん





  (映像は文章の勝手イメージ)




朝は マダ息ぉしてるのぉ呪い

夕方には 今日も無駄にすごしたと

忸怩なものが心ぉ満たす



夜更ければ 我の心がなぁ

人にはゆへぬもんかと


愚痴ぉ並べる




オヤスミナサイ




  


雨の物語

2010年01月17日 13時07分34秒 | 異次元世界 



(画像はイメージ 無関係)





【雨音】




寒い雨の朝は 独り寝の布団から起きるのが辛い



「ッチ!」

寝ボケな想いが舌を打つ


顎まで掛け布団引き上げ 丸まって包まってた 


目覚めて 最初に耳にした音

安普請のトタン屋根を 無数の雨の粒が叩く音




ナンとなく 聴けば心がぁ・・・・・


肌寒い五月の 春の走りの雨音だったから



此処には 何処にも 温もりが御座いませんから

起き上がるのが チョット躊躇われる



ダカラ何時までもと 

グズグズと グズグズと




  (映像はイメージ 無関係)




バイバイ




   


朝日楼 (鬱な世界)

2010年01月13日 03時54分43秒 | メタルのお話し 
   



 【鬱な世界】



自分が 深くと何処までも

限りなく沈むのが理解できます



深くと堕ちることは 例えば



物事ぉ 理解し損ねるとゆぅのは

人が 物言わぬ死人と為って 

墓場の隅っこで朽ち堕ちて

腐臭ぉ放ちながら 日蔭の中に棲まう得体の知れぬ 

醜い物の怪に為るようなもんだと




ドッカデ 断ち切らないと

心が 胸の中で壊れるかも





浅川マキ  朝日楼~朝日のあたる家~ \"The House of the Rising Sun\"






心が早く 健やかな穏やかさの中で休みたい

薬に眠らされなくて 心が麻痺しないで



観たくもない悪夢の中で騒がずに


穏やかに朝まで眠りたい






      
   

トオイキテキ

2010年01月12日 03時21分10秒 | 大人の寓話


(画は無関係。)





【クルエルシー】




物語ぉかたりましょぉ。



尽きぬものはナンだかと。

複雑すぎるからね。ナンだかなんですよ。



人が。物事の一歩手前で踏み止まれるものならば。

キット。其の時。想うんでしょか。



我は 忸怩たる 臆病者なんだと。



ヨク。老いたものが申します。


昔ハァ・・・・・なんてね。



お話の横路ですね。

キット。ナニかゞはたしの背中に載っかってるんでしょぉ。


ぁれあれぇ。

はたしはナニぉ喋ってるんでしょぉかねぇ。



人が。過ちぉ。ナンとか繕うことなんかできるんでしょぉか。




桂銀淑 "遠い汽笛"



  (曲は文章の勝手イメージ。無関係。)




ぉい。此の世の者どもじゃぁない。

ナニかゞ ドッカの影の中でぇ。


潜んでるんかもぉ。




バイバイ




   

アリス 【聖少女領域】...

2010年01月11日 19時22分26秒 | 異次元世界 


  (写真は物語の勝手イメージ。)




 【アリス】



「アッチで探したけどぉ。みつからないの。」

「ナニが?」

「落としたものが。」



「ダカラ。ナニぉ?」

「ナニッテ? 判らないものぉ落としたの。」



空はね。青いッテ決まってないでしょぉ。ネッ。



「雨が降れば暗い色。心が曇れば灰色。喜んだんなら晴れ色。なんだよぉ。」



「じゃぁ、夜の色はナンなん?」

「決まってるよぉ。心が眠ってるからね、闇色なんだよぉ。」




[PV] ALI PROJECT - Seish醇vjo Ry醇viki(聖少女領域)



  (映像は文章のイメージ 絶対無関係。)




「ボクには、キミが喋ることがわかんないよ、」

「・・・・・・ゥソツキ。」



「嘘なもんかッ!」

「嘘つき。」



「・・・・・ゴメン。」



ボクは。視なければと。

タダ、視たくもなかったんだよ。




世の中にゃぁ、クソ程も ットないことだらけ。




「アリス。キミの物語にゃぁ、終わりはないんだろ。」

「あるよ。」

「何時?」



「アッチ側の入り口の穴に落ちたときだよ。」



「黄泉の国なのかい?」




「不思議の国のだよ。」





何処でもいぃから。堕ちてみたい。





  バイバイ


  


   

最初の恋 (老いらくの夢。)

2010年01月11日 00時04分34秒 | メタルのお話し 
  

  (写真はイメージ)




【失くした戻れぬ恋。】



初めて恋ぉしたときみたいな 恋ぉ

夢の中で観るような感じで 嘘でもいぃから


モウ一度 してみたい。



キット。初めてのデートのとき。

分別あることしかぁ 言えへんのやろなぁ。




福山雅治 はつ恋 フルバージョン



  (映像はイメージ)




夢もなぁ。

ホドホドにぃせんと。なぁ。



ホンマニ。アホやぁ~!




オヤスミナハイ




    

旅の宿(旅したい。)

2010年01月10日 22時32分56秒 | メタルのお話し 



(写真はイメージ。 城崎で撮影しました。)




 【旅に出たい。】



ツマランことでドッカニ行くんじゃぁなく。

楽しいことで 何処かに出かけたいよぉ。




年末から年明けにかけ。

イロイロなことで尾道や九州の佐賀に。



厭でも 神経が弱ってるんやけどなぁ



ホンマニもぉぅ 益々ぅ・・・・・




 (映像は文章の勝手イメージ。)

(拓郎さん貴方の歌に救われています。ありがとうございます。)



楽しい旅行ぉしたん。

随分。昔だったぁみたいな気がいたします。




バイバイ