【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

 それも恋・・・・・

2005年11月24日 01時53分02秒 | 幻想世界(お伽噺) 
             


わたくしには夜は来ません 眠れないから

わたくしには 昼も無いのです

照らしてくれる 叶いそうな希望もないから

わたくしには 何もわたしは与えません


想いの飢餓の苦しみが なにも叶わなければ

飢えてばかりで なにも考えられないからと

救いになるからと


わたくしの心には あなたのことがあるだけです


視つめれば 逸らしてしまうあなたの視線  

あなたの心のすべてをと 胸が震えます


わたくしの怯える胸の奥には 尽きせぬ想いで溢れているから 

そして意地が わたくしを醒めさせ 激しく血を騒がせます


あなたへのと 想いが焦がれるなら わたくしの命も燃えて逝くでしょう

それがすべてゞす それです わたしの恋 


悲しみが 堪へを憶えなさいとの 日々

苦しみが 想い悩ましげに 沸々と

胸が張り裂けます 願いが儚く崩れます 


堕ちました 焦がれる 恋



昨日あなたが 頷くような挨拶

わたくしは微笑返し 息が詰まりました

胸が 鼓動が 止まりそうで苦しくて

なにかに溺れているのでしょうかな 感覚


走って逃げるので精一杯



昨日電話で 友人が笑います

「あなたって どうかしてるはぁ・・・・ 」

笑いながら 恋してるんだからぁ かなぁ

ねぇ そぅでしょぉぅ 笑って言います 


今日 あなたが待ってゝくれました

偶然みたいにして 並んで歩いてくれました

陽だまりの道々 わたしの丸めた背中は暖かゝった


偶然 あなたの手と触れ合えば わざと大袈裟に離れたけど

わたくしの腕は あなたを求めて組みたがっていました  

わたくしの手は 指を絡ませたくて 摑んで欲しくて

心 もどかしかった


言い出せない自分が 惨めで嫌いで情けなくて

他にも 色々想いっぱなし 

意気地なく想うだけの 恋


明日は 明日はね きっとね



夕べ枕が 妄想紡いで囁きかけてきました 

眠れないなら 手紙を書いたらと


想いを手渡し背を向け 黙っていたらあなたの溜め息

微か聴こえ 自然と涙が溢れてきました
 
逃げたかった 恋から 



恋が どんなものかと覚らされた あれから四年

あの時の人とは違う 別の方との暮らし

毎日が 楽しくて仕方がありません

なんであんなに 一方的な想いに 一生懸命になれたのかなって

今ではあれは わたくしの初恋だったから 想いでに 為ってしまいました


友人が電話で教えてくれました


「あなたのあの人ね 離婚したんですって 」

「・・・・・そぅ 」

「なに? どうかした 」

「ぅうん どぉもしないよぅ 」


「・・・・・じゃぁ 」


胸がなんだか 思いもよらずに

熱くなっていました。


 恋