【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

日本は絶対楽しくなる

2011年03月27日 02時27分29秒 | メタルのお話し 
 
 
キット日本は復活すると想うねん。
 
凄い出来事にも 絶対負けんと想うねん。
 
 
人さんが 困ってる人さんを助けます。
 
 
苦しんでる人さんに 頑張らんでもいい。
 
自分らに甘えてください。と手を差し伸べる人さんいっぱい居ります。
 
だけど遠すぎて 人さんの優しげな手を差しのべてることが判り難いんや。
 
 
いつか終わる時がきますわ。
 
 
けっして いつまでも忘れることなんかできんけど。
 
忘れようとしても 心のなかから消えんけど。
 
あったことやから 忘れるはずもないけど。
 
いつまでも忘れないで いつかは乗り越えられますがな。
 
 
心が苦しくて哀しくて いつまでもと啼きつづけてるんやけど。
 
そんな人さんの心は 人さんがおんなじ心の優しさで見守ってくれてはります。
 
 
自分 想います。日本は絶対にぃ楽しくなります。
 
 
なんも 負けて啼きたい人さん居りませんわ。
 
想いだせば嬉しゅうて 懐かしくて泣くときかてありますわ。
 
 
そぉやないと 絶対おかしいわ!
 
 
勝手にホザギした。
 
ごめんなさい。
 
 
 
 
 
 
  
 
イツカ どこかに行きたいです。
 
 
おやすみなさい
 
 
  

【嫌われ者】

2011年03月11日 01時33分22秒 | 店の妓 ツネ嬢
  
【赤い髪の女ツネ嬢】(16)
 
 
【突き詰める】
 
 
真冬の沈みかける太陽。寒さがで暗い赤色(セキショク)輝きしてた。
 
繁華な町中を東西に走る魚町(トトマチ)通り。
道の両脇には狭い石畳の舗道。
通りを挟んで沿い並んだ、古い建築の貸店舗ビル群。
 
沈みかける暗い夕陽、真横から影で建物を照らしてた。
 
 
大型アメ車の左タイヤ、舗道の縁石に乗り上げていた。
デッカイ排気量の米国車特有の野太いエンジン音。
後部座席両窓と後ろ窓には、黒色フレアー無しカーテン。
 
今みたいに窓に貼る、着色フイルムなんか無かった時代。
 
 
 
黄昏時の夕陽を後ろから浴び、薄暗い車内には紫煙が充満してた。
 
自分。傾いた助手席に坐り、前屈みでドアに凭れないようにし
ズボンのポケットの中で、右拳を握りしめ、フロント硝子視詰めていた。 
躯を前屈みにし、ダッシュボードに左手添えたままだったので
其の無理な態勢で左肩と腰、重い鈍さな痛みが。
 
握り締めた右拳緩め、懐を弄っていたら後ろから肩を叩かれた。
洋モク煙草のパッケ掴んだ、○○さんの手が伸びてきた。
 
「ぁ!ぉおきにですわぁ」
礼を小声で呟き、パッケから浮いてる茶色のフイルター摘まんだ。
 
ダッシュボォドのライター押し込み、暫く待って小さな赤い渦巻でモクに火を点けた。
根元まで、幾本と連続するモクの吸い過ぎは、舌の先痺れさせ喉元辺りを苦く焼く。
吐く紫煙は車内を満たし、煙たさがで眼が渋くなる。
 
アイドリングの微振動、小刻みな震えが尚更と腰に堪える。
坐り屈みが辛くなりかけていた。
 
 
○○さんと三時頃に喫茶店で落ち合い、遅い昼飯喰いながら打ち合わせをした。
茶店出て、○○さん所属団体の車で、街中ユルユル流しながら捜し者していた。
 
「ニイさん、ウロウロしたかて、しょぉうもないんとちがいますんか?」
事務所でワイの髪を鷲掴みにした若い衆、ハンドル回しながら訊いてきた。
 
ワイが応える前に後部座席の○○さんが喋った。
「ゴチャゴチャぬかさんと回さんかいっ(ハンドル)」
 
「スンマセン」
 
其れから暫くして○○さんの 「舗道に乗り上げろ」 との指示まで
低く唸るエンジンの音しか聴こえなかった。
 
○○さん。物言いは荒っぽいけど、ケッシデな物言いには聴こえなかった。
素人さんや、自分みたいな夜働きの者にも、偉そうな口ぃ利かんかった。
 
「視て来いや」
「ハイ」
 
若い衆、ドア開けかけたら○○さんに止められた。
 
「チィフ、ナンぞ飲むかぁ?」
「サッキ喰ったさかい、もぉぅえぇですわぁ」
 
若い衆、車から降りると駆け足だった。
 
「チィフ。アイツ、アンタのコト訊いてきたで」 
「ナニぉです?」
 
「玄人ちゃうんかぁ、やて」
「ワイ、夜働きやけど、自分はクロやない思いますねん」
 
「極道キライやもんなぁアンタ」
 
自分。応えようがなかった。
 
「なったらアカンで」
「なりまへんがな。昔ぃ○○さんと約束しましたやんか」
 
「そぉかぁ、そんなんしたんかぁ?」
「しましたがな。なったらワイが〆たる。言われましたがな」
 
○○さん。後部座席の背もたれに頭を預け、腕組んでました。
 
「アイツな、チィフがクロやんならな、お付き合いしたいらしいで」
「オッおつきあいッテ!ワッ、ワイそないな趣味ぃないですわ!カンニンしてくださいなぁ!」
 
「ナニ虚(ウロ)てるんや。抱けぇゆぅとるんやないで」
「ホナなんですねん?」
「まぁえぇがな。ナンかあったらアイツにゆうたらえぇで」
 
「ナンかぁって?」
「ナンかや。イロイロな」
 
後ろ向きに伸ばしてた首ぃ、フロント硝子に向けた。
魚町通りに並ぶ電飾看板に灯が点りはじめる中。
若い衆が戻って来るのが視えた。
 
後ろに夜会服(ドレス)姿の女が着いてきてた。
 
「ヤット見つけたなぁ」
「スンマセン」
「アンタがナンで謝らなアカンねん」
 
「そやけどぉ・・・」
ホンマは違います。唯ぁワイ嘘ぉ ット心で想っていたら。
 
 
「縄澤やろ。チャウんか?」
 
 
自分。ツクヅクやった。
ケド。嘘がバレタと想った瞬間。
 
心から安堵したんを今でも覚えています。
 
 
  
【赤い髪の女ツネ嬢】(16)

にほんブログ村 小説ブログ 実験小説へ
にほんブログ村


【ケジメノツケカタ】

2011年03月06日 00時02分23秒 | 店の妓 ツネ嬢
 
 
 
【○○さん】2
 
「チィフ、アンタがこさえたモンやないやろ?」
(お前が計画したモノじゃないだろう?)
 
俯き加減で珈琲カップの淵から、ワイぉ見つめながらやった。
訊かれた時自分。正直に応えるしかなかった。
○○さん。事務所で社長に話してる途中で気づいてました。
コノひと、伊達に事務所で、輩な部下を統率してるんやなかった。
 
 
○○さん。以前所属してた団体を抜けたいので、団体と交わした杯を返したいと。
理由(ワケ)はない。在るとしたら団体の生き方が自分とは違ってるさかいです。
今までお世話になってきたのに、不義理なん。よぉ承知してます。
女ができたさかい堅気になるとかやない。
だたコノまま世話になってますと、この先キット迷惑を掛けると想う。
 
そやから自分をフクロ(袋・ボッコボコにドツク・簀巻きで川に・細かく切り刻む)
にするなりなんなりと、気の済むまでしてほしい。お願いしますんや。
 
雪の降る寒い時期に素っ裸で、火の気のない団体事務所の床に。
額を打ち付けるようにして、頼んだそうやねんなぁ。
 
まぁ、コノひとの性格やったら、一度言いだしたからには。
其れ相当の覚悟をしてるん、周りのお方さんらお判りしてたんやろぉ。
 
ッデ其の時も、団体の偉いさんにぃ問われました。
 
判った。そんならお前の覚悟ぉ視せいや。
儂(ワシ)らのケジメの着け方、お前も知っとろぉもん。
 
指ぃ詰めるんか。腹ぁ切るんか、どっちなんや?
 
 
昔の洋式剃刀(カミソリ)。二つ折りになってます。
古い時代の散髪屋さんが客の髭を剃る前に。
肌に剃刀をあてる前にぃ、厚い革の研皮で剃刀の刃を立ててました。
其の剃刀で○○さん。腹ぁ臍の下辺りをです。
左脇腹から右脇腹まで一文字に切りはった。
 
黙って息ぉ呑んで、○○さんを囲むようにしながら観てた周りの方々。
事務所の床に敷かれた一枚の真新しいぃ畳が血で染められた。
 
剃刀が臍の下辺りまで進んだ時。
 
「ワッ判った。もぉぅえぇ!」 団体社長が仰ったそうです。
 
「ワイの気が済まんさかい終われんっ!」
我慢で噛んでた下唇から血ぃ滴らせながら○○さんが。
 
剃刀が左脇腹まで進んだら頼んだそぅです。
「針と糸ぉ・・・」
 
社長。直ぐに察しました。
「糸は絹糸やッ!はよぉ持ってこんかいッ!」
 
若い衆が頼まれモンを都合してくる間。社長が畳に坐ってる○○さんの後ろで。
背中を抱くようにしてましたんや。
 
事務所内。コレ以上ない大騒動。
救急車呼ばんかいっ!ボケッ!そないナン呼んでドナイするねんダボがッ!
 
「喧しぃ(ヤカマシイ)!○○ん顔。立てたらんかっ!」
其の社長の一喝で、事務所内静まりかえりました。
 
○○さん、血の気のない蒼白な面(ツラ)で。
「スンマヘン。ワイの我儘で迷惑ぉ」
 
「もぉぅえっ!黙っとれ!」
 
「チョット横にするさかいにな」
社長。○○さんぉ静かにユックリト横たえます。
 
「ワイが縫うたるさかいにな」
「悪いわ!ワイがやりますんで」
 
「ドアホッ!餞別やないか。コン位させんかい!」
社長。若い衆が捧げ持つジッポの熱で赤くなった針を、前歯で曲げながらやった。
 
傷の消毒にはアルコール。じゃぁっと持ってきた日本酒の瓶を観て怒鳴る。
 
「ドアホッ!ナポレオンや!」
判らんのかッ!○○の門出やろも安酒なんか要らん。
サラヤ、ゲンの悪いコトさらすなっ!
 
差し出された瓶を掴もうとして怒鳴った!
「サッサト栓ぉ開けんか!ボケが殺すぞ!」
 
腹の刃傷を洗い流す勢いで撒くようにしながらでした。
「お前な、ゆうてもアカンやろけどな。居らんか?」
 
社長。泣きもってやったそぉです。
 
「スンマヘン。無理ですわ」
 
 
腹の傷ぉ縫い終わるまで、コトの最初からです。
○○さん。ナンの呻きもしませんでした。
 
 
そんな○○さんには自分。嘘ぉ吐けませんがな。
 
 
 
【紅い髪の女ツネ嬢】(15)

 にほんブログ村 小説ブログ 実験小説へ
にほんブログ村