(冗談事)
「にぃヤン。半年ぃ吸ぅんやめたらなぁ、ウチがご褒美ぉあげるよぉ」
「ナンヤねん褒美ぃって?」
「ウチがなぁ、にぃヤンのなぁ、奥さんになったげる」
「そぉか、嫁ぇになぁ・・・・ッテ!オマエぇ。 ドッ!ドアホッ!ワイらきょうだいやぞ。ボケッ!」
冗談だよぉ~!っと舌を見せながら急にソッポを向き、台所に駆け込んだ。
アイツの頬。ホンノリ赤らんでいたようなぁ・・・・・
此の時から自分。妹をナンだか意識するようになりました。
それまではアイツは未だ子供なんだとばかり。
自分の心。チョット戸惑いました。
アイツが言い訳しよった「冗談」の言葉に、自分の感情が動いたことが。
その時まで、他所の女と付き合った経験が無いわけじゃぁ・・・・・
暫くしたある日。
禁煙をやり遂げられるかどうか、アンマシ自信はなかったが。
一応止めてみて、ニコチンの禁断症状がドンナものか様子をみるかぁ・・・・・・っと。
「なぁ、ココんとこぅ吸うてないやんかぁ、なぁにいヤン?」
「ナンがや?」
「身ぃぉ固める気ぃになったん?」
「ナンがやねん?」
「ソロソロなんとチャウのぉ?」
「ミィぉ・・ッテ?・・・・・ぇッ! ボッボ゛ケッ!ナニゆうとんやっ!ドぁホっ!」
自分は一人息子だったので兄弟は居なかった。
だからオフクロが亡くなり、自分が大人になって親父が再婚したとき。
その連れ合いにクッツイテきたのが妹やった。
妹は女としての対象じゃなく、ホンマニ可愛ぃかった。
心の中で、子連れと再婚してくれた親父に、感謝しきれんくらいやった。
死んだオフクロには悪いと想ってたけど、自分も、タブン親父も毎日が幸せだった。
はたしはアノ頃。
義理な関係の人でも他人サンでも、好きな人らと関はれることで
イッパイ、心がイッパイ慰められていました。
(dosu2)20090422