【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

愛の流刑地

2009年12月29日 02時22分54秒 | 無くした世界 

(画はイメージ。石川県のトアルレストランにて。文章とは無関係)




 【まさかと。】




人が 逃げ切れると想い罪ぉ犯すなら マサカなと

人の残された筈の はずかな年月が教えましょぉ


タブン




良いも悪いもなぁ 今ならなぁ

ドッチつかずな出来事



ソヤケド 一番にお判りなのは

逃げることぉ 遣り遂げれると勘違いなお方

物事の始めからの 物事の出来そこないぉ



ゴッコ遊びでもぉ 勤め上げたお方かもぉ・・・・・





(映像はイメージ 文章とは無関係)





バイバイ






20091229







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「飢餓海峡」「越前竹舞」

2009年12月28日 04時47分26秒 | 大人の寓話


(掲載写真はイメージ 文章とは無関係)




【好きな曲】





「ぅちぃ。ドナイカなるんやろかぁ・・・・・ 」

薄暗い、赤い傘の電気スタンドが照らす店の奥から。




港は。遠洋漁業の水揚げ港。


市場の裏の通りに在る、見た目もぉ年季がぁ・・・・・・ット。

潮風と雪の染み込んだような呼び込みの、割れ吊提灯。


掲げる古い板看板にゃぁ。

今じゃぁ文字もなが年月の風雨で薄れ、書かれた店の名がやっと読めます。



【水揚げ酒場 赤舟】 と。




酒場は。身持ちの悪い流れの船乗り相手。

舟も出せないような嵐の夜には、手持無沙汰な漁師が集います。


グイ飲み替わりの湯飲みを手に握りしめ、肘着く食台の小皿を睨み。

外の吹雪に合わせるような、店に流れる演歌ぉ聴きながら。



酒が招くのか。

聴く演歌の歌詞に負けるのか。

目尻に滲むものがぁ。



其れぉ。マフラーがわりの手拭いで擦ります。



飢餓海峡 石川さゆり 2008年 Ishikawa Sayuri



歌:石川さゆり.. 越前竹舞い ..Photos :早乙女太一 



 (映像は、文章のイメージ)




店に吹雪逃れに迷いこんだ旅の者。

静かな雰囲気に圧倒されます。


タダタダ。熱燗ぉ味わうことも無くです。

己も。黙って酒ぉ啜っていました。



だけどぉ。居心地がよっかたんですよぉ。




何処にも、帰ることも叶わぬ者は。



人がぁ。集まる場所ならねぇ・・・・・・。




バイバイ



20091228

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クリスマス・イブ

2009年12月25日 00時25分09秒 | 無くした世界 

(画像は勝手イメージ 文章とは無関係)



【静かなもの】









クリスマス・イブ 山下達郎







ナニかぉ 物語ろうかとしましたけど

ナニも浮かばなく 仕方なく語りもできず
 


タダ 静かにと 海の深間の如くにと  



窓ぉ開け 外ぉ

夜空ぉ眺めれば 暗き宙に星の屑が瞬く






おやすみなさい




  バイバイ






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男達の詩

2009年12月23日 03時26分01秒 | メタルのお話し 

(写真は文章の勝手イメージ:無関係)




【為りきれないし遣り切れない】



何処かに捨てゝも 蟻が腐れかけの林檎から

流れ落ちる発酵した 甘き汁に群がるようなこと



ナニも感じず ナニも求めず

ナニかゞ始められるかも



其れぉ ナニがと問うか


ダケドなぁ御前様 聴けば狂うかも

 

脳の中の 御前様の気付かぬ物事のなぁ

知らずにため込んだなぁ

世界の始ぉと 独りよがりな極め込んだなぁ



ズタズタな襤褸なゝぁ

腐臭ぉ放つかも知れぬ 隠し事



聴こえるは 漢(オトコ)が耐えるかもなと

其処の物事からの呻き声




男達の詩



(映像は文章の勝手イメージ)




バイバイ



    

夜の物語

2009年12月18日 02時11分27秒 | 無くした世界 
  

  (掲載画像はイメージ:無関係)




【心も無くとも】



まだ来ぬ 五月の季節は心ぉ失くさせるのでしょぅ

其の時まで 短き日々も重ねれば長きもの


我慢と堪え 柔らかき紅き唇噛んで 白き歯で噛み切れゝば

味はうは 想いも届かぬ辛き血の味



泪ぉ 必死で我慢


頬ぬらす流す悔しさに負けじと 暗き星が瞬く夜空観れば

耳の耳朶に滴る透きとぉりし 想いも軽きな感じな 一滴



足下に 落下と落ちる音も聞こへぬ音 


其れの微か音 闇が好みます



心弄る物の怪な 一途な叶わぬ尽きぬ想い


嗚呼とタダタダ ゛聴こえぬ筈な人の溜息

何処かゝら 同じ心の慰めにと


何処かゝら キット 何処かゝら



幾度と上向き流し込むは 甘くとも苦き酒精の味


クリスタルグラス 掌にて握り割りたい

我の掌ぉ 鋭き硝子の破片にて刻みたい

為れば 痛みも慰めの筈だから




死は甘やかすかと 添い寝もと

酔へぬ意識の想いは 甘き幻想囁き


コッチにお出で 辛きもなき世界にへと



逝けれゝば 簡単なお終い

キット 感嘆なことの始まり



我の人生の物語は 最初の始めからのお間違い




夜に 単車のヘッドライトが 

闇な淡路島の西海岸道ぉ照らせば

囁きが聴こへます
 

お前の背中には 重きものが乗ってるよ と

一緒にお出で 安らかな此処に と




フルフェイスヘルメットのなか 我が呟くは

早く逝きたいもんだと


後ろについてくる単車の者 問う声

メットのインカムが問う


「オトン ナニ考へてるんや?」


訊きに応え難く無口になれば 更に問う


「オトン シールド曇らへんかぁ?」

「寒いさかいな ドッカで止まって拭かんとあかへんな。」


問いに応へれば 後ろの無言の聴き変事



淡路の深まる夜は トドの詰まりもなき夜

山ぉ越え 東海岸に出れば

暗き海峡の向こう側 輝き瞬く神戸の明かり



「オトン 寒くないんかぁ?」

インカムが囁けば 左腕あげ合図で応じる



何処までもと ついてくる者が無言でついてくる


我は 息子と単車転がす幸せ者



終わりもなく 闇を突き進みたい





物事の初めからのお間違いも感じずに





バイバイ




  
ファイト