横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

関空から帰途に

2009年11月08日 21時09分42秒 | スローライフ
 毎年FOSS4G大阪の行き帰りで悩むのだが、どういうルートが横浜の自宅から効率的なのだろうかと。

 ちなみに、自宅からは羽田へ直通バスで40分(電車だと1時間)、新横浜までJR乗り換えで45分。なので羽田から飛行機でアプローチした方が、新幹線に乗っている時間を考えると早く大阪市内に行けることになる。だから、梅田や難波へ行く場合には大抵は飛行機を使っている。

 ところで今回の開催場所は大阪南港ATC、大阪市内といえども都心から離れているので、伊丹からの空のルートに難がある。さらに新大阪からのアプローチも4回乗り換えなければならないのでロスが大変多い。関空ルートも直通バス頼みだ。このバスは、ATCと隣接するハイアットリージェンシーホテルから出ているので、荷物を抱えた身には乗り換えが不要で助かる。

 関空に関してだが、肝心の羽田便が少ない。今回の帰りは数少ない便に間に合わせるために、FOSS4G会場から慌ただしく出かけなければならなかった。狭い京阪神に空港を3つ(伊丹、関空、神戸)も作ったという無駄が災いしているのだ。もし、橋下知事が言うように、伊丹を廃止して関空に集約すれば、それが大きく改善されると思うが、梅田からの空港までの距離が伊丹比で3倍以上なので、メリットよりも不満の方が高まるだろう。

 そうこうして考えると、日本の空港の作り方と政策は、利用者の利便性という視点が見事に抜け落ちていると思う。首都圏の人口分布からは最も優先度の低い方角であんなに離れた成田に空港を作り(横浜の小生は成田まで普通に3時間かかる)、しかも夜は11時までしか運行できない。乗り継ぎ便利用者に不便を強いる羽田との「内際分離」政策。結果的に一番ポテンシャルのある羽田が発展できない。これは愚策そのものだと思うが、同じことを見事に関西でも繰り広げている。しかもそれは首都圏以上で、「りんくうタウン」の惨状と言ったら・・・・(成田や羽田にはそのようなものはない)。さらに、南港でATCとかWTCとか見ると、大阪の役人達は一体何をやっていたのだろうかと・・・・

 関空の建物は成田や羽田よりも数段おしゃれに(無駄に贅沢という話もあるが)造ってあるので好きなのだが、不当に高いテナント料によって、スタバのショートラテは380円だ。ならば簡素な作りでよいから価格を下げてもらった方が良い。そして、肝心の利用者が少なく、空港はいつも閑散としている。こんなことをやっていては、就航させる航空会社がどんどん減っていくのも無理はない。なのに、なぜか2本目の滑走路を巨費(税金)を投じて作った。しかも24時間空港に一応なっている。伊丹が存続する以上は関空に利用者が集まるわけが無いから、この造成費も将来の負の遺産となることは必定だ。

 為政者達が利用者の視点をもう少しでも持っていたのならば、成田も関空も現在のような行き詰まりを回避できただろうし、そもそもそんな場所には作らなかったはず。地理情報業界にはいろいろ問題もある政権交代だが、こと交通政策に関しては国民目線でやってもらわって、これ以上われわれの負担が増えないようにしてもらわないと・・・・