横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

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新幹線から見える母校

2009年11月06日 23時05分46秒 | スローライフ
 大阪には新幹線で向かった。途中、名古屋付近を通過した。私の出身地だ。懐かしい道や建物が通り過ぎる。

 私は名古屋の新興住宅地帯で生まれ育ったのだが、高校だけは下町(というか工業地帯)にある所に通った。新幹線のルートからは、その高校が見える。堀川という運河のそばだ。当時は学校群制度があって、ランダムに振り分けられるのだが、結果的に1時間20分くらい通学時間がかかるそこになった。同じ名古屋でも、私の生家付近とその高校付近とはまさに別世界だった。人も町並みも空気も、さらに言葉が違った(転勤族の多いエリアで育った私は名古屋弁はヒアリングは大丈夫だが、ネイティブスピーカーにはなれなかった)。高校の級友は下町出身が多いので、生粋の名古屋弁に溢れていた。かわいい女の子が名古屋弁丸出し・・・これは結構衝撃的だった。進学校ではなかったので、雰囲気は実にのんびりしていて、級友は皆いいやつばかりだった。中学校と違って、先生も私を一人の人間として対応してくれた。ただ、あまりにのんびりした雰囲気の中で、周りがやらないことをやるという、へそ曲がりの私はかえって勉強に熱を入れたっけ(この性格は今も変わらないような・・・)。

 高校時代の同級生で、同じ大学に進学した親友がいた。彼こそが、私を大学の専攻と縁のない「地図の道」に足を踏み入れるきっかけを作ってくれた。ある日、「お前って地図好きだったよな。今、地図のアルプスでバイトしているんだけどお前も来ない?」と。そこで出会った同じ大学出身の大先輩が、私の地図心と商売心をいたく刺激して下さった。それが縁で、一度社会に出たものの、結局私はその地図会社に舞い戻ってきてしまった。その大先輩と、今日のFOSS4G大阪でお会いすることができた。

 わずかな時間だけ見えた、高校付近の道や建物。約30年前とあまり変わってはいない。あの3年間は、実にいろいろなきっかけを私にくれた。今となっては宝物のような日々だった。

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