横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

FOSS4G2010 2日目諸々

2010年09月09日 23時31分23秒 | OSGeo/FOSS4G
 FOSS4G2010の二日目の報告を少々。

昼食は長蛇の列

 参加者が多いと1時間の昼食時間も大変なことになる。私は40分並んで、食事にありつけた時には、残り時間が10分しかなかった。

嘉山さんの発表

 OSGeo日本支部メンバーからは、嘉山さんが発表。QGIS+GRASS+pgRoutingで、洪水予測と洪水の広がりに応じた最適避難経路を算出するクライアントアプリケーションの事例。商用製品(しかもエクステンションを加えて)を使わないとできないと思い込んでいる人は、これを見るがよい。この発表は(多分)秋のFOSS4G Tokyo/Osakaでも聞けると思う。

 さて、展示会場ではプロプラエタリの雄、ESRIとFOSS4Gで急成長のOpenGeoがブースを隣り合わせ。何かを象徴するか?
ESRIのブース

その隣はOpenGeoのブース

毎年好評のベンチマーク

 昨年までのMapServer v.s. GeoServerから、今年はMapnikなどのオープンソース、さらに商用製品(ERDAS, Oracle, CadCorp)も加わって、一大イベントに成長。(ESRIは最初参加の意向を示していたが、昨年と同様に途中から辞退した→パフォーマンスまでクローズな社風と思われ)
 皆がフェアになる条件が結局難しくて、ツール(企業)によっては、その結果を公開しない権利を認めることにしたそうだ。

ツールが勢揃い

 例によって?地べたに座って各自紹介。椅子ぐらい用意してもらえばいいのに・・・

今年はMapServerの圧勝

 測定はベクトル、ラスターそれぞれreprojectionの有無で行い、その複合型のテストも行われた。結果としては、MapServer(FastCGI)が高いパフォーマンスを示した。詳細は後日公開されるので、ぜひ参照してもらいたい。

 このベンチマークは、ツールそれぞれのコミュニティのフェアな競争として、開発エンジニア達には大変良いモチベーションになっているようだ。例えば、Mapnikは、これに参加したいがために新たにWMSサーバ機能を開発したそうだし、ERDAS, Oracle, CadCorpそれぞれの参加者も、参加して良かった、来年も是非、と話した。特に商用のツールは、(正直に)このようなベンチマークをしたことが無くて、このベンチマークを行う中で、様々なバグの解消とパフォーマンス改善が実現したと報告している。これを見ると、FOSS4Gコミュニティは、少なくとも開発者レベルでの”プラットフォーム”になっていることがわかる。

最後に替え歌が登場

 ベンチマークの発表は粛々と進められたのだが、予定外のWMSベンチマークの歌が突然出てきて、会場は大爆笑。ぜひ歌詞のバカバカしさ(爆)を聴いてください。

ディナー会場

 カンファレンス恒例のディナー。市中のレストランで行われる。

ディナー風景

 こういう落ち着いて話せる場は、とても大切。(ギークの集まりには見えませんよね!)男ばっかりという指摘もありそうだが・・・
 毎年、ここで様々な人と知り合い、それが翌年以降も広がっていくのが醍醐味。

Geodanの人達

 私の座ったテーブルで一緒になったのは、オランダの「Geodan」という会社の人達。この名前、日本語では「冗談(just joking)」なんだよ、と伝えたら、爆笑に。

デザート

 時差ボケで疲れ切った体には、甘いものがうれしい。このデザート、おいしかった!