いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

台風15号が直撃しています・・・これは地球温暖化の影響なのでしょうか。気候がおかしくなっています。

2011年09月21日 15時08分23秒 | 日記

 「失敗の研究」を書こうと思っていましたが、台風15
号が日本を直撃しています。きょうは、台風の話を書かな
いわけにはいきません。


 子供のころから台風には興味があり、いまでも、台風が
来たときの天気図など、よく見ます。
 しかし、今回の台風は、本当におかしい。

 沖縄付近で何日も停滞したこともそうですが、なにより
も、停滞している間に、勢力が強くなってしまったという
のが、本当におかしい。
停滞している間に、台風の気圧が975ヘクトパスカル
から、940ヘクトパスカルに下がってしまったのです。
975ヘクトパスカルの台風と940ヘクトパスカル
の台風では、まるで違います。

普通、まだ南方海上にあるころに940ヘクトパスカル
ぐらいまで勢力が強くなり、日本に近づくにつれて勢力が
弱くなって、日本に上陸する前には970から980ヘク
トパスカルという感じなのが普通です。
今回のは、まったく逆です。

台風の勢力が強くなるというのは、いま台風のある海の
温度が高いということです。
今回の場合、沖縄周辺で勢力が強くなるという異例の状
況になったわけで、それはとりもなおさず、沖縄周辺の海
の海水温が、常になく高いということを意味するのでしょう。

 そうなると、直観的に思うのは、それは地球温暖化の影
響なのかどうか、ということです。

 海水温の上昇だけではありません。
 最近の夏の異常な暑さも、そうなのでしょうか。
逆に、冬は、雪が降り始めるのが遅くなり、降雪量も少
なくなりました。

 ひっくるめて、気候そのものが、おかしくなっているイ
メージです。

 温暖化を止めようというので、気候変動枠組条約という
条約、というより、国際会議が設置され、日本で第三回の
会議 COP3 が日本で開かれたのが、1997年の
11月です。

 この会議は、京都で開かれ、そこで温暖化の原因とされ
る二酸化炭素(CO2)の排出量を削減しようということ
を合意しました。
 そのため、この時の会議を、とくに「京都会議」と呼び
ます。

 それから14年になります。
 14年程度でどうなるものではありませんが、その間に、
気候の変動、気候の異常は、大きくなったように感じます。

 ところが、実は、その一方で、地球の温暖化は進んでい
ないということを主張する研究者がいることも事実なの
です。その研究者たちの研究を見たことがありますが、な
るほど、温暖化は進んでいないというデータが並びます。

結局のところ、どのデータを採用するかによって、研究
の結論は違ってくるということなのですが、しかし、今回
の不思議な台風や、今年の異常な夏を見ていると、実感と
しては、温暖化が進んでいると思います。
北海道は梅雨がないとされてきましたが、最近は、北海
道でも6月には長い雨が降るようです。北海道でも梅雨
が始まっているようです。

気温の高い地域が、明らかに、緯度の高いほうに移動し
てきているようです。

奈良、和歌山では、先週の大雨で出来てしまったせき止
めダム、土砂ダムが、決壊しそうな状況です。
いま、そうした被害に遭われているみなさんにとっては、
温暖化かどうかなどということは、関係のない話です。
いまはただ、被害が、できるかぎり小さくなるよう、お
祈りします。