披露宴への路

土曜日　仕事だった 　私は　

教会であったベニー君の結婚式には　出席できなかったが

その夕方から始まる　披露宴に行く予定で　家を出た。


招待状に書かれた　住所を目当てに　運転するバッキーだが

その町に着いたものの　披露宴場が見つからず

うろうろ　すること約１時間

バッキーが使う会社の携帯は　ＧＰＳ機能　が付いているので

それで　デイレクションを調べたが

空きビル　に連れて行かれる始末。


　初めて　この機能を使った私は

携帯から指図される声に

どうして　ここまで　私たちの位置が分かるのだろうと

　　一人で　驚いていた。


小学６年生の時の美術の時間に

　　５０年後の世界を描け　　という課題があり

頭を悩ませた私は　

あの頃見ていた　アメリカのアニメ　”宇宙家族”





　The Jetsons　

　からヒントをもらって


空を飛ぶ車とかを描いたように記憶するが


コードのない携帯電話から指図され　運転し

　　目的地に着くなど　考えも付かなかった事だ。



あの頃から考えると

今の私は　ものすごい　未来人じゃないか、、、、、わあ～～～



などと　妄想の世界　に浸る私のそばで


バッキーの機嫌は

　　最悪状態になっていた。


私が何か言うものなら


”うるせえ～～お前は黙れ！”

と頭から　怒鳴りだす


こうなると　腹が立つのを通り越し

可笑しくさえなってしまう。




行き方を調べてくればいいものを

それをしなかった　自分のミスは棚にあげ

他の者のせいにするバッキーに

あきれ返った私だ。


うろうろしながら　約１時間半遅れて　披露宴場につくと


ガランとした披露宴場で　人々が食事をしていた。

　　


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