「地方を訪ねて。そして、ペットボトル。」

2008年07月07日 | 出来事
週末は美郷町・木城町を訪問、また日南で結婚式に出席してまいりました。

美郷町では、地域の方々と交流させていただいたり、ご紹介いただいたお酒屋さんの店主さんと語らせていただいたり、有意義な一時を過ごさせてもらいました。

皆さんとは色々とお話させてもらいましたが、この不景気は何処でも深刻です。特に地方は仕事もなく、また企業が相次いで倒産してる現状が続いたりしていて、生活不安が拡大しております。

そんな中、おじちゃんは、ガソリン税の話をされて、「宮崎の道路は、まだ出来てないから、困るとおもっちょったけど、ここまでガソリンが高いと、車がないと何もできん、ここでは、そっちの方が深刻だ。少しでも安い方がいい。」という声をいただきました。

やはり、景気回復を優先せねばならない現状では暫定税率2兆6000億円は廃止して国民に還元すべきだと考えます。

また、災害の復旧工事のあり方にも地元住民の意見を取り入れない行政に対して、「なんで、現状復旧にこだわるのか?直しても、直しても崩れてる。それだったら別の道を作ったが、結果として安くつく。また、崩れるよ。」と、地域を知り尽くしてるからこそ分かる、対策の不備等に疑問を投げかけられました。

最近、回ってて強く感じるのが、自民党に対するアレルギーが思ってる以上に強いこと。どこを回っていても、いわゆる自民支持層である人達が今の自民党に対する苦言を言われます。自分の選挙前・選挙中もそうだったのですが、確実にあの頃よりも倍増しております。

皆さんとは色々とお話をさせてもらって、また近いうちに訪問する事を約束し、せっかく、美郷まで訪問したので、有名な南郷温泉「山霧」に寄って、美郷を後にしました。南郷の温泉は湯質が良く、ほんと気持ち良かった。

南郷から宮崎への帰路の途中、木城に寄らせていただきました。
というのも、JCの先輩から「ペットボトルのキャップが途上国のワクチンに変わる。」という話をきき、自分でも出来る範囲で協力したいと思い、ペットボトルのキャップを以前から事務所で集めるようにしており(なかなか、集まりませんが・・・。)、どこかで、木城町商工会の婦人部の方が、僕がペットボトルのキャップを集めてると聞いたようで、協力してくださる事になりました。

ペットボトルのキャップの収集活動は、各地でも展開されており、特に日南青年団の活動は新聞等でも紹介されてるので有名なのではないでしょうか。

一人でも多くの命を救える活動が、もっともっと広がるといいですね。


「さまざまな指摘」

2008年07月04日 | 食料・農林水産業
個人から団体など多岐に渡って訪問させてもらってます。

訪問というと、支援・支持をいただいてる団体や個人なんかだけを回ってるというイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、そんな訳ではありません。今日はJAや医療・福祉施設関係をまわらせてもらいました。

JAでは会長と農業に関する課題等を意見交換させていただきました。
農業の今後の課題の一つは、「脱石油」だそうです。いかに石油を使わない技術を開発し、石油なしで農業を行えるように転換していかないといわれました。既に着手してるようですし、技術の普及に対する投資も行ってるようです。

また、鹿児島県と宮崎県の政治家の指摘をされました。宮崎県と鹿児島県の政治家の違いは、あらゆる所で指摘されています・・・。

一般的に宮崎選出の議員は農政に強いというイメージを持たれてる方がいらっしゃると思いますが、宮崎の議員は要望を聞き、農業予算を取ってくるのがメインであり、農業に対する政策提言がないという指摘を受けました。

話によると鹿児島選出の国会議員は県やJAに対して農政の提言を行ってるようです。会長曰く、「宮崎にいると、どうしても宮崎内でしか物事をみなくなる。だから、色々な事を見聞きできる国会議員には、宮崎にいったら気付かない事などを教えてもらって、提言してもらいたい。」と要望されました。

先日の養豚業者との会合でも、「宮崎に農政に詳しい議員は過去も今もいない。」と厳しい意見を受けましたが、現場の皆さんが言われる事は同じ事を言われてるのかもしれません。

少しずつですが、日本の農業、また宮崎の農業の問題点等が分かってきましたので、色々と調べて、宮崎選出の他の国会議員と協力しながら提言できるようにしていきたいと思います。

地元をまわってますと、企業や団体から交通インフラの整備の指摘をされるのですが、思った以上に海上インフラの整備をどこでも要望されます。自治体からの交通インフラ整備の要望は高速道路が一番だったので、もちろん、高速道路網は整備を急がねばなりませんが、どうしても海上運送に頼らないといけない本県の農業・企業にとっては海上インフラの整備も進めなければなりません。ちなみに、宮崎の物流の多くは大分から海上に出ているそうです。



これから、母校・日南高校の宮崎地区の黒潮同窓会の総会が開催されるので参加してまいります。明日は美郷町を訪問してまいります。

「GAP」

2008年07月03日 | 出来事
農業、企業、医療と現場をまわらせていただいてますが、どこからも悲鳴に近い声が聞こえてきます。

特に建設業は地区大手が倒産があったり、不渡りを出すのではないかと言われている企業のリストまで出回ってるそうだ。

一時期、「いざなぎ景気を超えた」と政府は景気回復を声高々に唱えていたが、「地方ではそんな状態ではない」と私は常々言ってまいりました。

現場の声は大事で、そういった現場の声を聞いていかなければなりません。

昨日は、養豚業・養鶏業などを営んでる方々と昼食を取りながら意見交換させてもらいました。

今、養豚は豚価が高くて安定してるそうだが、飼料等の価格上昇を市場に価格転嫁できない状態でジワリジワリと苦しくなってきているそうです。価格上昇というと、だいたい飼料の高騰を思い浮かべるかもしれませんが、海上運賃の上昇も深刻だそうです。3年前は一トンあたり30ドルだったのが、今では一トンあたり150ドルにも達しています。

それ以外にも農薬やビタミン剤の価格上昇も止まりません。リンに関してはいえば、中国が輸出に関して100%の関税をかけたのが主な原因だそうです。

現場で働く農家の方からは、何もかも中国そして企業に頼りすぎた為に、こうした家畜や農業に必要な物の価格上昇を止められなくなっているという意見、そして、現場で求めている政策と国が措置を講じている政策とのギャップを指摘されました。

現場に答えが隠されてるわけですから、ある程度は現場の意見に沿うような形の農業政策が図られるよう努力していかねばなりません。

毎日、歩けば歩くほど、お話を聞けば聞くほど、現実と国の策のギャップを感じます。