「一斉休漁」

2008年07月15日 | 食料・農林水産業
本日、燃料価格高騰に伴う漁業の危機を訴えようと全国の漁船が一斉に休漁した。県内でも約3000隻の漁船が操業を休んだ。

漁船に使うA重油は年々高騰しており、数年前の3倍も値上がりしている。この燃料高騰が経営を圧迫し、県内のある漁協では5年前まで30隻もあった遠洋マグロ船は相次ぎ廃業し、現在は10隻にも満たないそうだ。

私も小さい頃から漁港の前で育ったので、衰退していく漁業を見てると寂しい思いがする。水産物の自給率は以前は100%を越えていたが、現在は50%代になっている。水産物も自給体制を構築しなければならない。

我々は、漁業に対する緊急対策として燃料費の補填など約1000億円の不足分を漁業者に直接支払う施策を決定しました。これで、全てが解決するわけではないでしょうが、現状打開の特効薬の一つにはなるのではないでしょうか。

ランチを取ったお店のマスターに話を伺ったら、魚の値段は毎年上がるものだそうだが、最近は燃料費高騰の影響か、一気に値上がりして、数年分がいっぺんに来たような感じだそうです。魚の卸値が上がっても、お客の目は厳しいので、お店での価格には簡単に転嫁できないそうです。

あらゆる物の値上がりが続き、経営も国民生活も逼迫している。
与野党で協議機関を持ち、この現状を打開する為に、負の連鎖を断ち切り、一つ一つの問題に対策を練らなければならないのではないだろうか。