「GAP」

2008年07月03日 | 出来事
農業、企業、医療と現場をまわらせていただいてますが、どこからも悲鳴に近い声が聞こえてきます。

特に建設業は地区大手が倒産があったり、不渡りを出すのではないかと言われている企業のリストまで出回ってるそうだ。

一時期、「いざなぎ景気を超えた」と政府は景気回復を声高々に唱えていたが、「地方ではそんな状態ではない」と私は常々言ってまいりました。

現場の声は大事で、そういった現場の声を聞いていかなければなりません。

昨日は、養豚業・養鶏業などを営んでる方々と昼食を取りながら意見交換させてもらいました。

今、養豚は豚価が高くて安定してるそうだが、飼料等の価格上昇を市場に価格転嫁できない状態でジワリジワリと苦しくなってきているそうです。価格上昇というと、だいたい飼料の高騰を思い浮かべるかもしれませんが、海上運賃の上昇も深刻だそうです。3年前は一トンあたり30ドルだったのが、今では一トンあたり150ドルにも達しています。

それ以外にも農薬やビタミン剤の価格上昇も止まりません。リンに関してはいえば、中国が輸出に関して100%の関税をかけたのが主な原因だそうです。

現場で働く農家の方からは、何もかも中国そして企業に頼りすぎた為に、こうした家畜や農業に必要な物の価格上昇を止められなくなっているという意見、そして、現場で求めている政策と国が措置を講じている政策とのギャップを指摘されました。

現場に答えが隠されてるわけですから、ある程度は現場の意見に沿うような形の農業政策が図られるよう努力していかねばなりません。

毎日、歩けば歩くほど、お話を聞けば聞くほど、現実と国の策のギャップを感じます。

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