シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

内田吐夢監督「宮本武蔵」(東映、1962年、110分)☆☆☆

2022-04-04 23:11:45 | 日本・1960年~


内田監督による宮本武蔵シリーズ第一作。

原作は吉川英治です。

本作品は関ヶ原の戦いで豊臣側が敗れ、浪人となった宮本村の新免武蔵(たけぞう)が沢庵宗彭の導きで姫路城のなかで幽閉生活を送るまでが描かれています

慶長五年九月、関ヶ原の合戦で西軍豊臣方は惨敗。西軍の宇喜多についていた作州宮本生れの郷士の伜、新免武蔵(中村錦之助)と本位田又八(木村功)は傷ついて倒れていたところ、もぐさ家のお甲(小暮実千代)とその養女・朱実(丘さとみ)に救われました。

又八はここでお甲と昵懇になります。一方武蔵は故郷の宮本村に向います。しかし、村では豊臣方残党詮議が厳しく、武蔵もねらわれていました。采配をふるっていたのは姫路役人青木丹左衛門(花沢徳衛)。

七宝寺に居候していた沢庵坊主(三国連太郎)が武蔵召捕りのためにかりだされます。沢庵はお通と二人で武蔵を捕らえます。沢庵は境内の千年杉に武蔵を吊るしあげ、人間として改心することを武蔵に説きました。

武蔵を哀れに思ったお通は夜陰にまぎれ、彼を助けると、武蔵は囮になっていた姉の救出のために日倉の牢に向います。姉は沢庵に助けられていました。沢庵は武蔵を、姫路の白鷺城の蔵に連れていき、そこで暗黒蔵として住むのも、光明蔵として暮らすのも武蔵の心にあると説きます。武蔵は学問にうちこみますが・・・。
コメント
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