シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

イングマール・ベルイマン監督「仮面 ペルソナ(Persona)」(スウェーデン、1966年、82分)☆☆★

2022-04-08 11:01:08 | スウェーデン
主に登場するのは二人の女性、患者・エリザベート(リブ・ウルマン)と看護婦・アンナ(ビビ・アンデショーン)。ふたりの対話、しかし喋っているのはほとんどエリザベートという設定で、ふたりの心の葛藤がつづられます。

エリザベートは舞台女優。名声と平穏な家庭を得て、幸せな日々をおくっていました。ところがある日、舞台の上で言語障害を起こし、セリフが出なくなってしまいます。医師によると、エリザベートの症状は身体的・精神的な異常ではなく、彼女の意思によるものではないか、と診断します。医師のアドバイスで、彼女は看護婦のアルマとともに海沿いの別荘で保養します。

エリーサベートはアルマのよき話し相手となり、アルマは自身の過去の体験をエリーサベートに打ち明けます。アルマはエリザベートの言葉にならない言葉を理解しようとし、エリザベスは健康なアルマに憧れを抱くようになります。

しかし、エリザベートが担当医師に宛てた手紙を偶然読んでしまったアルマは、エリーサベートがアルマを観察していたこと、アルマが過去を告白したことの記述があるのをみとめます。アルマは激怒し、エリーサベットを責めたてます。

次第にふたりは看護婦と患者という関係を超え、互いに内奥をさらけだしていきますが・・・。
コメント
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